
下痢とは何?
- かぜや胃腸炎ウイルスに感染して下痢を起こすことは多いです。下痢はウイルスや細菌が腸の粘膜に炎症を起こし、食べ物の水分や栄養分が十分に吸収されずに外に出てしまうのです。
- また、病原体と関係なく赤ちゃんは食べ物や体調の変化でも便がゆるくなることがあります。
おうちでのケアは?
- 便が多少ゆるめで回数が多くても、機嫌がよく食欲もあれば、様子を見てもいいでしょう。注意しなければならないのは、下痢によって体内の水分が急激に失われ、脱水症を起こすことです。
- 水分補給には、湯冷まし、お茶、野菜スープ、乳幼児イオン飲料などを与えます。冷たいものや、オレンジジュースなど柑橘類は避けて、ジュースならりんごやにんじんなどがいいでしょう。
- 下痢がひどいとき、お風呂は控えてください。しかし、おしりがかぶれないようにオムツはこまめに換え、坐浴やシャワーで毎回洗い流して、場合によっては処方してもらった軟膏を薄くぬりましょう。
- 母乳は、ふだんより短時間で切り上げて、回数を多くします。ミルクは20〜30ccぐらいずつ、たびたび与えます。場合によってはミルクを薄めたり、種類を変えたりすることもあります。
- 離乳食は1段階前のやわらかいものにもどします。脂肪分の多いものは避け、おかゆ、煮込みうどん、パンがゆなどでんぷん質のものを主体にしましょう。くれぐれも与えすぎには注意してください。
受診のタイミングは?
- 水のような下痢を繰り返し、半日以上おしっこがでない、ぐったりしているというような場合は、至急受診しましょう。
- 便に血液や粘液がまじっていたり、米のとぎ汁様の便が出たときは、オムツを持って早めに受診してください。