
熱とは何?
- かぜにかかると発熱することが多いものです。かぜに限らず、赤ちゃん時代にかかりやすい感染症には高い熱が出るものが多いのです。熱があるということは、体がウイルスと闘っている証拠なのです。熱が出たからといって、むやみに怖がる必要はありません。
おうちでのケアは?
- 赤ちゃんが高熱を出すと頭がおかしくなるのでは?と心配になりますが、たとえ40℃の発熱でも熱だけで脳に異常をきたすことはありません。熱があっても機嫌がよく、食欲もあるようなら心配しすぎずに、家の中で静かに過ごさせて様子を見ましょう。
- 体温を測るときは、わきの下の汗をよく拭いてから、体温計の先がわきの下の真中にくるようにして、軽く腕を押さえて測りましょう。耳式のものもありますが、左右差も結構あるようなので、昔ながらのものでいいでしょう。
- 熱が高いときは脱水症になりがちですので、湯冷まし・果汁・お茶・乳児用イオン飲料などをこまめに、欲しがるだけ与えてください。
- 熱の出始めは、寒気がして、体が震えることがあります(大人でもありますよね)。これを痙攣と勘違いするお母さんもいますが、意識があるので明らかに違います。このときは衣類や布団を1枚多くして保温に努めてください。
- 熱が上がりきると、体がほてって熱くなるので、1枚減らして涼しくしてあげましょう。このとき汗をかいていたらこまめに着替えさせてあげましょう。そのままにしておくと体が冷えすぎます。
- 熱が出て、体を冷やすときは、額よりむしろ太もものつけ根、わきの下、首の両側を冷やすと効果的です。水枕を使うときはタオルを巻いて冷やし過ぎないように、熱さまシートみたいなものでもいいでしょう(最近はわきの下用とかもあるようです)
- 38.5℃以上で、赤ちゃんが苦しがって眠れないような場合は、解熱剤を使うと楽になります。使用間隔は6〜8時間以上、1日3回までが目安です。ただし、解熱は1℃ぐらいと考えてください。平熱にならなくても赤ちゃんは楽になっているのです。最近解熱剤で死亡例も報告されて、ご心配の方も多いようですが、解熱剤というよりもその原因の病気のほうが問題と思われます。
受診のタイミングは?
- 3日以上熱が続くときや、熱以外にせきや下痢などの他の症状があるとき、またぐったりして何も食べないようなときは、早めに受診しましょう。