
どうして吐くの?
- かぜのウイルスの中には、嘔吐を起こさせるものが少なくありません。かぜ以外でも嘔吐を伴うものがあります。ただ月齢の低い赤ちゃんの胃はとっくり型で入り口の締りがよくないため、げっぷとともに少量の母乳やミルクを吐くことがあります。
おうちでのケアは?
- 吐いたあとけろりとして機嫌もよく、飲んだり食べたりできれば様子を見てもいいでしょう。かぜのウイルスによる嘔吐の場合、下痢を伴うことが多く、脱水症が心配です。吐き気が強い場合は何も飲ませず様子を見ますが、落ち着いてきたら水分を少しずつ補給しましょう。
- 一度にたくさん与えると吐きやすいので、少量ずつこまめに与えます。お茶などでもよいですが、こればかりだとイオンのバランスがよくないので、できれば乳児用のイオン飲料を20〜30mlずつ与えてください。母乳も短時間で切り上げます。30分様子をみて吐かなければ、また与えてください。
- 離乳食はいったんストップしてください。吐き気が治まって最低半日たったら、初めに薄味のスープで様子を見ましょう。大丈夫だったら初期の離乳食からやり直すつもりで、1日ごとにもどしていきましょう。
- 吐いた物が気道をふさがないようにだけ注意してください。できれば左を下にして横向き、すこし体を起こして背中をさすってあげるのもよいでしょう。
受診のタイミングは?
- 水分を全く受けつけなかったり、吐いたあとぐったりしている場合は脱水症の危険があるので、すぐに受診しましょう。