このページは、「ツベルクリン反応&BCG」について説明しています。以下の質問項目から、見てみたいものをクリックしてください。このページの答えの部分にジャンプします。
A:ツ反は体内に結核の免疫があるかどうかを調べる検査で、BCGは結核菌の生ワクチンです。どちらも接種後1時間たてば、入浴は可能です。
A:生後3ヵ月〜1歳までです。
A:結核は近年、再び増加傾向にあり、とくに乳幼児が結核に罹患すると結核性髄膜炎や粟粒結核など重症になりやすく、後遺症を残すこともあります。結核性髄膜炎になるのは、BCGを受けていない場合がほとんどです。できるだけ1歳までに受けておきましょう。
A:とにかく掻かないように注意して下さい。掻いて赤くなると正確な判断ができなくなります。
A:ツベルクリン注射をして48時間後に判定します(時間はそれほど厳密ではありません)。
赤い部分の直径が10mm以上なら陽性、つまり結核菌が体内にいる=免疫があるということになり、BCGでさらに菌を注射する必要がありません。
一方、10mm未満の場合は陰性=結核の免疫がないということで、BCGを接種することになります。ほとんどのお子さんは陰性になります。
A:30mm以上は感染の疑い濃厚として、化学予防をします。10〜29mmは2ヵ以内に再検査、その結果が発赤20mm以上なら感染疑いとして化学予防、他は保留。いずれにしても大きな病院で精密検査を受けて頂くことになります。化学予防とは、INH(イソニアジド)という薬を約6ヵ月内服します。同時に家族検診を行い、結核患者が周囲にいないかどうか調べます。
A:BCGのスタンプは最初に針で皮膚に軽く傷をつけて、そこに菌液(ワクチン)を塗り付けます。局所に感染させる、つまり小さな部位に軽い病気をつくり、それで免疫を得るという方法で、BCGはまだ体内の奥深くに入ったわけではないので、完全に乾くまで最低5分は触らないで下さい。
A:スタンプしたときに皮膚の小さな血管を傷つけてしまうと出血することがありますが、全く心配ありません。
A:初めてのBCG接種の場合、接種後2〜3週間で赤いポツポツができ、4週間ほどで"かさぶた"になります。そしてだいたい3ヵ月ぐらいたてば、このかさぶたもとれます。それまでは無理にはがさないようにしましょう。接種した部分は清潔に保ち、いつも乾燥した状態に保つことがポイントです。バンソウコウや包帯も不要です。接種後がしこりになることもありますが、これもしばらくすればひいてきます。1年後ぐらいには白い斑点になり、そのまま数年は残ります。
A:赤いポツポツやしこりのほか、反応が強い場合はBCGのあとがうんだり水疱になったりすることもあります。様子を見て、ほどなく治ってかさぶたになるようでしたら心配は要りませんが、ジュクジュクがひどかったり、なかなか治らないようでしたら一度見せて下さい。まれですが、傷に別の菌が感染し、化膿を起こしていることがあります。