このページは、「風疹」について説明しています。以下の質問項目から、見てみたいものをクリックしてください。このページの答えの部分にジャンプします。
A:風疹は、はしかによく似た発疹が出る、軽い病気ということから"3日ばしか"と呼ばれますが、はしかとはまったく別の病気です。原因は風疹ウイルス。くしゃみやせきと一緒に空中に飛び散ってうつります。潜伏期間は2〜3週間で、感染力はそれほど強くありません。
A:お母さんからの免疫がなくなる生後6ヵ月を過ぎるとかかりやすくなりますが、赤ちゃんは比較的少なく、3〜9才頃の子どもに多く見られます。季節は冬から初夏にかけて、春に多いようです。
A:確かに比較的軽い病気ですし、かかるのも幼児が中心です。ただし、風疹で一番問題なのは、妊婦が風疹に感染した場合です。妊娠初期に初めて風疹ウイルスに感染すると、胎児に障害を残し、奇形が生まれる可能性が高くなります。妊娠前に免疫を得ておくことが大切なのです。
A:37〜38℃ぐらいの軽い発熱と、ほぼ同時に顔や首を中心に、直径2〜5mmほどの赤く小さな発疹が出ます。発疹はすぐに広がり、軽いかゆみも伴いますが、3〜5日で跡形もなくなくなります。熱は2〜3日で下がりますが、出ないこともあります。風疹の特徴は、耳の後ろや首のリンパ節が腫れることです。
A:関節炎、血小板減少性紫斑病、脳炎などの可能性がありますが、まれです。ただしゼロではないのでその意味でも予防接種が重要です。
A:自宅安静で自然に治ります。高熱のため食欲がないなどの症状があるときは、解熱剤を使うこともありますが、38℃程度なら必要ありません。発疹のかゆみがひどいときはかゆみ止めを使います。感染しやすいのは、発疹の出る数日前から、発疹が出たあと1週間ぐらいの間。たとえ元気があっても、他の赤ちゃんや妊娠中の人にうつさないように、発疹が消えるまで外出は控えるようにしましょう。
A:熱があるときや元気がないとき以外は、家でふだんどおりの生活でかまいません。お風呂もかまいません。
A:そうです。風疹そのものは軽い病気ですが、妊婦さんが感染すると障害を持った赤ちゃんが生まれてる可能性があります。これから生まれてくる赤ちゃんのために、子どもたちが予防接種を受けて風疹の流行を防ぎ、妊婦さんが風疹に感染する頻度を少なくしたいものです。副作用はほとんどありません。
A:1994年まで中学2年の女子のみ定期接種を行っていましたが1995年より男女とも生後12ヵ月〜90ヵ月に接種するように改められました。できれば3才までに受けるようにしましょう。さらに、1999年まで小学1年生に、2003年まで12才以上16才未満の男女に接種を行うことになっています。