このページは、「突発性発疹」について説明しています。以下の質問項目から、見てみたいものをクリックしてください。このページの答えの部分にジャンプします。
A:突発性発疹(以下、突発疹)は、5〜8ヵ月に最も多く、1才までに9割以上の赤ちゃんがかかります。2才以上でかかることはめったにありません。また70%程度の割合で、生後初めての発熱です。
A:1988年にヒトヘルペスウイルスの6番目(HHV−6)、さらに7番目(HHV−7)が見つかりました。
A:生後6ヵ月くらいになると、お母さんからもらった免疫の力が弱くなってくるからです。なぜ一番先に突発疹にかかるかというと、お母さんの体の中にこのウイルスがすみついているからです。つまりお母さんが感染源というわけです。
A:一般的にかかっても大したことがないので、「うつらないように」と神経質になる必要はありません。ただ、まれに脳炎などを引き起こすことがあるので、慎重に経過を見ることも大切です。
A:さきほども言いましたように、原因ウイルスはHHV−6ですが、確定診断のために採血して、このウイルスの抗体価を調べることは普通しません。これ以外のウイルスでも同じような症状を示すことがあるので、見かけ上2回かかったようにみえることがあります。
A:突然に熱が出ます。熱は39℃以上にもなって、3〜4日続きます。熱以外に症状のないことが多く、熱があっても機嫌がよいのも特徴です。また熱性けいれんを起こす子もいますが、後遺症を残さない良性のけいれんと考えてよいでしょう。なかには熱が1週間も続く場合がありますが、その時は念のため検査を。
A:熱が下がると発疹が出ます。おなかのあたりから、小さな赤い発疹が出てきますが、たくさん出る子もあれば少ない子もあります。発疹が出るときに一時的に赤ちゃんの機嫌が悪くなるようです。発疹が出たら突発疹は治ったと安心して下さい。発疹は2〜3日で消えます。ただし、発疹のでない突発疹もあります。
A:熱が出て3日目くらいから少し下痢をすることがあります。
A:突発疹に効く特別な薬はなく、熱が高くてぐずるときは解熱剤を、下痢したときは整腸剤を処方します。前もって突発疹と確実に診断できないことが多いので、抗生物質を念のため処方することもあります。
A:38℃以下で機嫌もよければ、薄着にして様子を見ましょう。38.5℃以上では、解熱剤を使ってもよいですが、熱を下げるのが目的ではなく体を楽にしてあげるためですから、1℃下がって機嫌もよければOK。解熱剤は1回使ったら、最低6時間はあけましょう。赤ちゃんがいやがらなければ氷やアイスノンで、おでこや頭より、太い血管のある首のまわりやわきの下を冷やしてあげるのが効果的です。
A:熱が高いときは、シャワー程度ならOK。ぬるま湯でしぼったタオルで体をふいてあげると、皮膚から水分が蒸発するとき熱をうばってくれます。熱が下がれば発疹があっても、お風呂に入れてかまいません。