このページは、「水ぼうそう」について説明しています。以下の質問項目から、見てみたいものをクリックしてください。このページの答えの部分にジャンプします。

どんな病気ですか?

どんな症状ですか?

治療とホームケアは?


●どんな病気ですか?● とても感染力の強い病気。原因は水痘・帯状疱疹ウイルス。

Q:水ぼうそうの原因は?

A:ヒトヘルペスウイルス群の1つである水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。このウイルスは水ぼうそうと帯状疱疹(ヘルペス)という2つの病気を起こします。普通、ウイルスは病気が治れば体の中からなくなりますが、ヒトヘルペスウイルス群は、一度感染すると体の中にすみついてしまいます。つまり、生まれて初めて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると、水ぼうそうになりますが、水ぼうそうが治った後も、抵抗力が落ちたときなど、ウイルスが再び暴れ出すと、帯状疱疹になります。だから帯状疱疹の人からうつって、赤ちゃんが水ぼうそうになることがあります。

Q:水ぼうそうにかかりやすい時期はありますか?

A:お母さんの免疫が十分でないので、生後2〜3ヵ月の赤ちゃんでも感染します。一般には保育園や幼稚園に入園するなど、大勢の人と接触する機会が多くなるとかかりやすくなります。夏は少ないようです。

Q:感染力はどうですか?

A:感染力は相当強いです。水ぼうそうの子供と同じ部屋で1時間ぐらい遊べば、まずうつります。

● どんな症状ですか?● かゆみを伴った水疱が全身に出て広がります。

Q:水ぼうそうにかかると、どんな症状が出ますか?

A:まず、ポツポツとした赤い発疹がでます。あせものような、虫刺されのようなときもあります。そのうち発疹は全身に広がり、水疱に変わり、同時に熱が出ます。発疹の出やすい場所は、わき腹やおむつをしているところなど、皮膚のやわらかいところ。あとは首や耳の後ろ、頭の中などで、水疱にはかゆみがあります。かゆみで機嫌が悪くなることもあります。口の中に水泡ができると痛みのために、食欲が落ちることがありますが、2〜3日の辛抱なので、しみないものを中心に食べさせるようにしてください。

Q:どのような経過をたどって治りますか?

A:水疱は、その後黒いかさぶたになり、やがてはがれ落ちていきます。全ての発疹がかさぶたになって治るまでだいたい10日ほどかかります。兄弟でかかった場合は、あとからかかった子の方が重症になります。

Q:水ぼうそうのあと、跡は残りませんか?合併症の心配はありますか?

A:水ぼうそうの跡は普通、1年ぐらいでだんだん目立たなくなります。細菌に感染したときは、とびひすることもあり、また多少跡が残ることもあります。まれに脳炎や肝機能障害を起こすことがあります。

● 治療とホームケアは?● 新しい治療薬や予防接種があります。

Q:どのような治療を行いますか?

A:一般的には塗り薬と、かゆみ止め、解熱剤、ときに抗生物質ぐらいでしょう。あとは、ゾビラックスを使うかどうかです。ゾビラックスは、ウイルスが増えるのを抑える新しい薬です。水ぼうそうにかかって早い時期にゾビラックスを飲めば、水疱の数が少なくてすむし、治りも早くなります。

Q:家で気をつけることは?発疹のあるときにお風呂に入っていいですか?

A:体が温まるとかゆみが増すので、厚着をさせず、くすりをきちんと塗って、つめは短くしてください。熱がなく、細菌感染の心配がなければ、シャワーはかまいません。水疱は破らないように泡立てた石鹸を軽くつけて、きれいに洗い流しましょう。外出は全ての水疱がかさぶたになるまで控えましょう。

Q;水ぼうそうを防ぐために、予防接種もありますね?

A;予防接種をした人の20%は、その後水ぼうそうにかかりますが、軽くすむのでそれなりに意味はあります。ただし、今はゾビラックスがあるので早く見つかれば、軽くすませることは可能です。