第一回 バーチャボと出会った日

 

 

私とバーチャルボーイが出会ったのは旅行から帰った1999年8月17日、留守中に

届いて隣のうちに預けられていたどでかい郵便小包を開いたまさにその時だった。そ

の小包の送り主は私の高校時代の友人で現在北海道在住のYAN氏。私がバーチャルボ

ーイを探していることをネット上でカキコしたら、たまたま見つけてわざわざ送ってく

           れたのだ。しかも、無料で。ありがとう、YAN氏!

まず、なぜ私がバーチャルボーイを探していたのか、を話したい。以前私の住んでいる

名古屋の電脳街、大須でバーチャルボーイのソフトをワゴンセールの中に見つけた。その

時のソフトの値段が一本50円(笑)。その安さに惹かれ、本体も持っていないくせに三

本も買ってしまったのが原因である。三本買っても150円。中古のファミコンソフトも買

えない値段だ。しかし、思わぬ落とし穴が存在した。本体が見つからない。たまに見かけて

も一万五千円!50円のソフトをプレイするために払うにはかなりもったいない値段である。

せめて五千円くらいならなあ、と思っていたらYAN氏から狸小路で四千円で発見の報。早速

          送ってちょうだいと、頼んだら上で書いたようになったのだ。

で、早速小包を開け、中のブツを取り出した。中にはどでかいバーチャルボーイ本体、

ソフト五本、ACアダプタタップ、が入っていた。でかい・・・・、かなりでかい。まあと

りあえず、本体を取り出し、説明書もろくに見ずに組み立ててみる。この説明書バーチャル

ボーイがいかに目に悪いかが、注意書きでこれでもかと書かれているのが面白い。例えば、

 

長時間プレイするときは適度に休憩を入れて下さい。めやすとして、30分に5〜10分

           の小休止をとって下さい。

 

・・・・・って、おいおい、30分ごとに休み入れたらゲームにならんだろ?ちなみに

ファミコンでは二時間に一回だったりする。これは実際ゲームをプレイすると分かるの

だが、私はプレイして10分で目が痛くなってしまった(汗)。かなり目に悪いのは確かだ。

 

疲れた状態や、連続して長時間にわたるご使用は、健康上好ましくありませんので避けて

下さい。ゲーム中にめまい・吐き気・疲労感などを感じた場合はただちに使用を中止して下

          さい。

 

うーむ、ゲームでめまい・吐き気・疲労感かあ、なんかやる前からかなり怖いね。

 

          ・目の成長過程にある0才から6才までは、使用をご遠慮下さい。

 

・・・・0才のガキがどうやってこんなゲームをやるっていうのだろう?

バーチャルボーイは必ず屋内でご使用下さい。また、歩きながらや、不安定な場所ではご

           使用ならないで下さい。

 

歩きながらこのデカブツを持ってプレイできる奴がいたら見てみたいもんだ。

 

・・・・まあ、ここに挙げた例のほか、光過敏や、反復性緊張など、聞くだに恐ろしいこと

が書かれていて、プレイするのがはばかられる。おそらくこのバーチャルボーイの発売時期

がPL法施行し始めたときで、警告文をこれでもかと書いたのだろう。でも、しっかり書きす

          ぎで逆にいたずらにユーザーを不安に陥れている気がする。

 

・・・なーんかかなり長くなってしまったので第一回はこれでおしまい。第二回へ続く。

 

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