第二回 バーチャボで遊ぶ

 

 

というわけで第二回目。前回は説明書にいかにバーチャボが目に悪そうな玩具であること

が書かれているかを書いて終わってしまったが、ファミコンのACアダプタなどもひっぱり

出してきてプレイ可能な状態にした。では、プレイ・・・って、まずソフトをどこにさす

のか分からず、分かってもソフトの表裏間違えたり、コントローラーに電源があるにもか

かわらずスイッチはどこだと本体側を一生懸命探したり、プレイする前にかなり手こずっ

た。しかもこのバーチャボ、スイッチ入れても何かコントローラーのボタンを押さない限

り動かないようになっているのだが、それに気付かず故障してるのかと焦ったりしながら

ようやく遊べるようになった。初めにやったのはハドソンのバーティカルフォース。昔同じ

会社から発売された名作、スターソルジャーを彷彿とさせるシューティングゲームである。

しばらくプレイしてみる。・・・・・・あ、赤い。それにしても赤い。黒と赤の世界がこん

なに目に痛いものかと半ば感心するような気持ちで僕はバーチャボのシェードをのぞき込ん

でいた。10分後、耐えきれずシェードから目を離した。説明書にある30分どころか10

分でダウン(汗)。かなりやばいぞ、バーチャボ!で、ゲームの内容自体は普通のありきた

りなシューティング。果たして3D出す必要がどこにあるかよく分からない。現在僕の手元に

は7本のソフトがあるが、どれもこれもあまり3Dは関係ないような気がするものばかり。特

にVテトリス。何が悲しくて平面で出来るテトリスをバーチャボでやらなくてはならないのか?

何本かやってみて初めてバーチャボが売れなかった訳が分かったような気がした。結局ソフト

作る会社がバーチャボの機能をうまく把握できず、名作と呼べるソフトが誕生しなかったって

         ことなんだろうなあ。

今現在、バーチャボ用ソフトが何本出ているのか知らないが、ハードを出している任天堂でさえ

も世に出したソフトがたったの5本(涙)。すべて95年に出されていて、その後全く出されてい

ないのがまた泣かせる。任天堂的にはバーチャボが発売された95年の7月21日から12月1日ま

でのわずか半年で見切りをつけたってわけか。あまりにも痛い話だ。完全に失敗作、故横井軍平

氏もあまりに寒いマシンを残して死んでいったものだ。なんせバーチャボの失敗があまりにひど

かったゆえに横井氏は退社するのを任天堂から無理矢理止められ、ゲームボーイポケットの成功

によってようやく退社させてもらったらしい。まあ、バーチャボの失敗は痛いけど、GBの軽量化

とポケモンのおかげで任天堂は息を吹き返したのだから、まあ横井氏的にはオッケーだったのか

         ねえ?

 

次回はバーチャボのスペックでも紹介しようと思って任天堂のホームページへ行ったらバーチャボ

のページはごくわずか(涙)。なんか寂しい思いがした。まあ、そんなこともあるけど、どうにか

         調べて紹介します。ちなみに任天堂のバーチャボページはここ

 

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