雨飾山 (1963m)    2000.10.7〜9          


栃の木亭展望台からの雨飾山。双耳峰の谷川岳と同じ標高
                    
                  小谷温泉の山田旅館。昔ながらの湯治場の風情
        
荒菅沢より岩峰を望む。周りのやさしさと対照的     紅葉の中の布団菱の岩壁
    
山頂より緩やかな笹平                  煙を吐く焼山と火打山も頭を見せる
                  
     『都忘れの湯』もある雨飾山荘。食堂など改築されタクシーも玄関前まで来る

兼六園の徽軫(ことじ)灯篭。雪つりも間もなくだろう

  霞ケ池に写る内橋亭


去年の計画が持ち越しになり、5名の仲間と温泉を楽しみ金沢の観光も入れてという山歩きになった。
雨飾山は頚城山塊の奥深く、孤高の山という感じを持っていたが、紅葉の季節の3連休とあって
温泉も山も都会並みの賑やかさだった。
7日
 南小谷まで特急と一両の電車を乗り継ぎ、そこからはバスに揺られて山間の小谷温泉に着く。
 さすがに430年の歴史を持つだけあって、旅篭らしさと秘湯という感じを持つ宿である。
 付近の散策で展望台から雨飾を望み、雲海の向こうに鹿島槍、五竜など眺められラッキーだった。
8日
 宿のマイクロバスで登山口まで送ってもらうが、旅館も登山口の駐車場も車の洪水。
 登りに入る前に、宿の大きなおにぎりをほお張る。
 登山者は途切れることなく続くが、紅葉の始まったブナなどを眺めるには丁度いい。
 荒菅沢で岩壁を見上げ、急登を頑張ると、紅葉の山頂と槍ケ岳などが見え出してくる。
 一面の笹で覆われた笹平は気持ちのいい散歩道という感じだが、頂上まではまた少しの急登。
 山頂は石仏と祠のある北峰にまず立ち、三角点と標柱のある南峰で記念撮影。
 人,人、人でゆっくりも出来ないが360度の展望を逃す手はなく、白馬から槍、遠くの南八つの赤岳
 までしっかりと目に焼き付けて、念願の雨飾山を下りる。
 時間的に早く登れたので、鋸岳の分岐を経由して雨飾山荘へ下ることにする。
 金山などへの縦走路になっているが人影はなく、尾根道のすばらしい紅葉を楽しむことが出来た。
 ただ所々には、ハシゴ、鎖の緊張する個所もあり、分岐で鋸岳をあきらめる。
 赤い屋根の雨飾山荘は一部改築がされたようで、玄関前にタクシーがいるのに驚かされる。
 早速に内湯で汗を流し、露天風呂の都忘れの湯は暗くなってからとしたが、
 入っていた男性たちは30分待っても出てくれず、他の男性に言われてしぶしぶ出る始末。
 やはり、時間制など考えてほしいと思った。
9日
 夜から雨。2時間の林道歩きも覚悟して雨具で歩いていると、通り過ぎたマイクロバスがすっと止まって 
 乗せてくれるとのこと。皆大喜びで親切に甘える。
 お陰で、金沢の散策も時間が増えて、名高い兼六園のほか加賀の伝統工芸品を見たり、和菓子と抹茶を
 いただいたりと思わぬ楽しみも出来た。

コースタイム
  7日 大阪8:12(JR)南小谷13:51〜14:38(バス)小谷温泉15:14
  8日 宿舎5:30(マイクロバス)登山口5:45…取付き点5:55〜6:30…荒菅沢7:45…笹平9:10…雨飾山
     9:45〜10:05…笹平11:00〜11:40…鋸岳分岐13:30…雨飾山荘15:15
  9日 宿舎6:50…7:05(マイクロバス)糸魚川8:08(JR)金沢10:30〜14:58(JR)大阪17:42