ストーニーヒルより北米大陸最高峰のマッキンリー山(6194m)・直線距離60km
10(日)成田20:00<>アンカレッジ9.30〜11.00<バス>市内<>エクルートナ湖ハイキング13.00〜15.30<>タルキートナ19.00
19時発のチャター便は1時間近くも滑走路で待機させられやっと飛び立つ。
アンカレッジまでは6時間半で、日付変更線を挟みまた同じ日が始まる。
アメリカへの出国は厳しかったが入国検査もかなりの時間がかかった。
専用車で近くのフット湖とスピナード湖を巡る。水上飛行機の発着場として有名だそうでたくさんの飛行機が置いてある。
1964年の大地震を記念した地震公園からはチュガッチ山脈と市街、また200km遠くのマッキンリーがかすかに見える。
市内を流れる川では婚姻色をしたサケが数匹堰を必死に上ろうとしている。
午後は30分ほどの所にあるエクルートナ湖の湖畔を歩く。青空と木々の黄葉、湖水の藍と新雪の山が美しい。
道端の草花には赤い実がたわわである。
湖畔はベンチでのんびり休んだり、犬を連れて歩く人、自転車・バイク・トラクターで走る人などさまざまである。
3時間でロッジのあるタルキートナに着く。マッキンリーの登山基地で2100mほどまで小型飛行機で入山出来るそうである。
夕食後アラスカ鉄道の線路を渡り、植村直巳さんが宿泊したホテルへ行く。戻る21時頃には山々が赤く染まっていた
着陸前、たくさんの湖沼が見えてくる アンカレッジ空港
クック入江より市内を見る 水上・水陸両用の自家用機が多い
サケが4〜5匹上ろうとしている エクルートナ湖畔より新雪の山
湖畔から黄葉の山を見上げる タルキートナ近くからのマッキンリー
植村さんが出発した北緯62モーテル
11(月)ロッジ8.30<>リトルコール・クリークハイキング10.30〜14.00<>デナリ16.00
2時間ほど走って登山口へ。熊の国へ入るためか登山届は厳重のようである。
針葉樹林帯を抜けると雄大なタイガが広がって見え出し黄葉した木とのコントラストが美しい。
マッキンリーは雲が多く望めなかった
至る所ブルーベリーの木で実もたくさんで早速ブルーベリー摘みが始まる。大粒で甘く美味しい。
コケモモやガンコウランなども実を付けている。見晴らしのいい場所で昼食をした後も皆ブルーベリー摘みに忙しい。
下る時に2人連れの2組と会う。テントなど持っての縦走らしい。
2日間のガイドと別れ、今夜のデナリ公園ロッジへ向かう。
ビューポイントからもマッキンリーは見えなかったが、タイガからツンドラへ変わっていく様子が車窓から感じられる。
登山口で登山届に記入。記入箱が素晴らしい だんだんとタイガの森が見えてくる
赤と緑のまだら模様 ブルーベリーの紅葉
大きい実がたくさん付いている 5分ほどでこの位摂れる
イソツツジが可愛く咲いている 樹の上のアカリス
湖畔にあった実。美味しくない キャンプ場にあるポンプ
デナリへの途中の山並み 公園入口にあるロッジ
12(火)ロッジ6.00<>アクセスセンター6.30デナリ国立公園探訪7.30〜15.30・デナリ散策17.00<>ロッジ
モーニングコール4時30分で5時朝食、6時出発はまだ暗い。ただ公園行が秋時間になっていて30分遅れるとのこと。
コースが分かれていて、乗るのはフイッシュクリーク8時間コースである。予約制で、ほぼ一杯になって出発する。
早速森の中にムースがいるとのことだが見えないまま過ぎる。
足だけ白いスノーシューウサギやリスが道路際をチョロチョロしている。
1時間ほどでテクラニカ休憩所でトイレ休憩。多くの簡易トイレがあり気持ちよく使える。
展望台もありテクラニカリバーが見渡せる。
しばらく行くとドールシープとの声で、山の上に双眼鏡を合わせると数匹が高い斜面で草を食べている。
車はいよいよグリズリーベアのテリトリーに入って行く。右手の草原に1頭動いているのが見えたが少し遠すぎる。
上りになり極彩色の峠と言われるポリクローム・パスに着き休憩。目の前にはツンドラの雄大な大地が広がっている。
車は崖ぎりぎりを走り下って行きトクラットリバーに到着。先のアイルソンビジターセンターが改装中でここにショップなども
移されている。
最も標高の高い(1213m)ハイウェイパスを過ぎ、下って上った所がストニーヒルで目の前に純白のマッキンリーが現れた。
青空に輝くその大きさに圧倒される。9月でも完全に見える日は少ないようで幸運というほかない。
幸運はまだ続いた。帰り巨大なグリズリーが1頭バスを横切り、しばらく行くと2頭が15mほど近くまで下りて来た。
しきりに実などを食べていて、大きい割りに動きも早く柔らかそうな毛が美しい。
この後も、ドールシープ、カリブー、ムース、オオカミが2回などが見られてデナリが野生の保護地であることを実感する。
タイガとツンドラの平原。公園は四国より広い 公園の標高は平均1000m
アスペン、シラカバが金色に輝く ツンドラの大地(ポリクローム)
右上が断崖を走る道路(ポリクローム) 左の上のほうにドール・シープがいた。
マッキンリーに続く山並み キャンプ場の入口にある看板
かなり大きかったグリズリー・ベアー 15mほどまで下りてきたグリズリー
2頭でブルーベリーを盛んに食べている 毛が風に波打って輝く
ドールシープは尾根や急斜面にいる オオカミが2頭茂みにいた
悠然と歩いていくカリブー(トクラット) タイガの森にいる2頭のムース
トクラットに置いてあるカリブーの角 オオカミの毛皮
13(水)ロッジ8.00<>Mt.ヒーリーハイキング9.00〜13.00・ビジターセンター見学・アラスカ鉄道15.45〜フェアバンクス20.15
<>ホテル21:00
ビジターセンターの裏からからトレイルは始まる。針葉樹林帯を抜けると急登になるが、ネナナ渓谷とデナリの街を見ながら
登って行く。
左手にはマッキンリーも見え出し眺めながらの昼食は格別。ガイドからのカリブーとライチョウの肉は初めてだが美味しい。
下って15時過ぎからアラスカ鉄道の到着を待つ。汽笛が聞こえてから5分ほどして大きな長い列車が入ってくる。
均時速は50kmでのんびりした旅が楽しめ、指定席だったが上の展望車で景色を見ながら過ごす。
石炭採掘場や湿地帯、黄葉した森の中を進んで行く。駅はあるがアンカレッジからのサマー急行なので止まらない。
ショップや食堂車もあり食事なども出来るが、車窓を流れる風景でのビールは美味しい。
人家が見え出してアラスカ第2の都市フェアバンクスに到着。
Mt.ヒーリー(1742m)右手の山まで往復した 黄葉したポプラやシラカバ
ヒーリー上部からもマッキンリーが見える ヒーリーからネナナ川とデナリの町
針葉樹とのコントラストが美しい ビジターセンター内・中央はムース
アラスカ鉄道・デナリ公園駅 ゆっくりと大きい車両が到着する
機関車を2台連結している 車掌さんが切符を切る
大手旅行会社が所有する展望車 2階建てのパーラーカーを連結している
ネナナ川に沿って走る列車・展望車より 鉄橋を渡る長い車両
貨物輸送が主で15分ほど待って来た貨物列車
14(木)ホテル8.30<>アラスカ大学博物館・パイプライン・エンジェル・ロックハイキング14.00〜16.00
<>チナ温泉・オーロラ観測<>ホテル2.00
最終日はアラスカ大学の博物館見学から始まる。日本語のオーディオガイドを借りて説明を聞く。
アラスカの自然、文化、歴史に関する展示が豊富で時間が足りないくらいだった。
次に向かったのはアラスカ・パイプラインで、北極海のブルドーベイからバルディーズまで1280km設置されている。
直径は140cmほどもあり、原油は螺旋状で回りながら送られている。地理的にも技術的にもかなり困難な作業だったらしい。
午後は1時間半の所にあるエンジェル・ロックへのハイキング。
チナ川に沿って歩き緩やかに上ると、さまざまな形をしたロックが出てくる。
クライミングをしている人も見え、岩の上からは黄葉の森が広がって気持ちいい風が吹く。いくつかの岩を巡り周遊して下る。
車でチナ温泉まで行き、水着着用の露天風呂を楽しむ。プールやジャグジーなどもあり疲れが取れる。
オーロラが見れる場所なので夜12時過ぎまで頑張ったが、月が出ただけで終わった。
翌日の出発に備えての準備でベッドに入ったのは3時過ぎだった。
フェアバンクス駅 ホテルから見た街
博物館のネイティブアート マンモスの骨
バイソンの化石 アラスカ・パイプライン、ここだけ地上に出ている
パイプラインを表した図 エンジェルロック
ロックからの眺め ビーバーダム
リスが集めた実など チナ温泉の露天風呂
15(金) ホテル8.30<>フェアバンクス11.00<>成田16(土)11.00 (6時間)