会津の名山を歩く旅。3日間とも秋晴れで紅葉には少し遅かったものの
展望が良く夏山の貸しを全部取り返したような気分だった。
“いわなの里”の奥から登山道が始まる 尾根からの雲海
ヒノキ科のクロベの巨木 叶ノ高手付近より朝日岳の稜線
熊の平にある避難小屋 会津朝日岳(1624m) 右が山頂
山頂より会津の山々 展望のいい山頂の岩場
未丈ケ岳(1553m)が大きい 荒沢岳(1969m)と駒ケ岳(2003m)
18日 まだ霧が濃い赤倉沢登山口を出発。木橋を2回、渡渉を4回ほどしながら登っていく。
三吉ミチギの水場で一息入れ、尾根に上がると雲海に山が島のように浮んでいる。
所々に赤が見えるものの紅葉はもう終りに近い。
展望のいい叶ノ高手から下っていく途中に大きいクロベの樹が2本ある。
泥んこ状態の道を右左と笹に掴まりながら行くと朝日岳への尾根も見えてきた。
ロープのある岩盤を登りきると山頂で、会津の山々が取り巻いている。
未丈ケ岳をはじめ、荒沢、平ケ岳、越後三山などなど見飽きない。
岩場からの展望も良く丸山岳が大きい。明日からの浅草や守門も田子倉湖の向こうである。
充分楽しんで下りにかかる。滑り易いのと泥んこ道に気を使いながら登山口に戻る。
前泊の深沢温泉で汗を流してから、五味沢温泉へ移動する。
浅草岳(1586m) 山頂より前岳方面。木道が見える
鬼が面山(1465m)を目指す 鬼が面山より浅草岳
稜線上から田子倉湖が光る 鬼が面の岩峰と浅草岳
19日 宿舎からバスで桜ゾネまで送ってもらい、ブナの林の中を登っていく。
なだらかな尾根が急登になって1485m地点に着く。
どんよりしていて展望もなく、泥んこの多い道に気をつけながら歩く。
前岳を捲く頃より木道になり、少し登ると浅草岳山頂に着いた。
日曜日なので登山者が多く山頂は賑わっている。
ここから前岳の分岐まで戻り、鬼が面への縦走が始まる。
急な下りの前方に鬼が面の大峭壁と道が上に続いている。
かなりのアップダウンを何度も繰り返して山頂着。逆縦走の人も何人かいた。
浅草岳が形を変えて大きく、ブナ平新道と中先尾根道のジグザグも見えている。
南岳で展望は終り、落ち葉の道を六十里越の車道へひたすら下る。
尾根に上がると守門が見えてきた 小鳥帽子より守門岳
山頂より袴腰 浅草岳と鬼が面山
懐かしい御神楽山 飯豊連峰もはっきり見える
燧岳と越後の山々 青雲岳付近より振り返る
大岳山頂の守門大明神 大岳よりの守門岳
20日 帰りの時間のため早朝の出発。スキー場の奥の登山口から始まる。
最初から急登で汗をかくが、朝陽に照らされた守門岳が見え出すと元気が出る。
小鳥帽子手前の水場で一休みして、なだらかな尾根を登っていく。
山頂に上がりその展望に息を呑む。2日間で見た以上の山たちが勢揃いしていた。
会津の山は勿論、飯豊も御神楽も粟ケ岳も燧までも…
大雪庇が出来るのは知っていたが、これほど展望がいいとは思わなかった。
ずっと眺めていたい気分のまま、草原状の青雲岳を通り大岳に向かう。
登り返した大岳からも佐渡や弥彦山などが見えていた。
急な下りが続いた後は滑りそうな木の階段になり注意しながら下っていく。
保久礼小屋には予定通りに着き水場で喉を潤して、山旅が終った。
コースタイム
18(土) 赤倉沢登山口7:00…三吉ミチギ8:00…叶ノ高手9:30…熊ノ平10:10…朝日岳10:50〜11:30
叶ノ高手12:40…三吉ミチギ13:50…登山口14:30
19(日) 桜ゾネ7:40…嘉平与ポッチ9:00…朝草岳9:40〜55…狢沢カッチ11:00…鬼が面山12:10〜40
…南岳12:55…登山口14:55
20(月) 大白川登山口5:50…小鳥帽子8:00…守門岳8:40〜9:10…青雲岳9:25…大岳10:25〜45…
キビタキ小屋11:30…保久礼小屋12:05