緑滴る芦生の森へ。まずはトロッコ道を歩く。
由良川の流れに沿い、オオルリの美しい声が森に響き、心までも染まるような緑の道が続いていた。
トロッコの格納庫などのある所を過ぎ、由良川を渡ってしばらく行くと、おいしい伏流水が流れ落ちている。
岩上の大杉までの往復9km(標高差70m)を歩いていくが、森林軌道は半分ほどはまだ現役とか。
3ケ所朽ちて落ちてしまった所があり、支流まで下ってまた上るようになっている。
苔むした石垣が見えてくると廃村灰野で、昭和36年まで人が住んでいたが今は神社だけになっている。
ケヤキ、メタセコイヤ、イチョウなどが植樹された小蓬作業所跡は開けた明るい場所である。
軌道の上に大岩があり、またしばらく行くと、右手の上に大杉がどっかと岩を抱え込んでいる。
厳しい環境にあってもびくともしない生命力に何かをもらったような気がする。
ガイドから動植物についての詳しい説明もあり豊かな気分の一日だった。
梅田7:50<>美山文化村10:00<>須後駐車場10:30…灰野神社11:45〜12:15…大杉13:45…駐車場16:10
研究林入口・資料館などもある 研究林事務所(昭和5年建設)
現在も使われているトロッコ道 若葉の美しさが目に沁みる
由良川の澄んだ水が流れていく トチの巨木
灰野神社の祠 クマが皮を剥がないように捲いてある
朽ちて落ちた軌道。川を渡って行く 植林されたケヤキ
トチの花 山フジの紫が濃い
使われていない軌道 岩上の大杉(樹齢1000年)
ムラサキマムシグサ コケの一種
サワフタギ キジノザ
チャルメラソウ 鮮やかなコケの緑