四阿と書いてあずまやと読むのは、なかなか難しい。
古事記にも登場する歴史ある山で、菅平はスキー場として有名だが私には縁遠い山だった。
メンバーは7名(2:5)で、スキー愛好家のSさん夫妻の計画、リーダーである。
根子岳への縦走は、鮮やかなレンゲツツジをはじめ花々を愛でつつ爽やかな山旅となった。
「ずらとだっぺのさかい」との看板もあるスタート地点 木道の両脇はレンゲツツジをはじめ高山植物がとりどり
緑とのコントラストが眩しい。ドウダンの木が多い サラサドウダンが盛り、まさに満天星。ヤマネが食べる?
女人禁制のため古はここまで 気持ちいい稜線歩きだが四阿山頂はまだ奥
二つも祠のある2354mの南峰 一等三角点のある2333mの北峰、南峰から5分ほど
十ガ原手前からの根子岳、岩稜が見える
根子岳も信仰の山。四阿山も一瞬顔を出してくれた 湯ノ丸山。右に烏帽子岳も望まれた
陽を受けて緋色がますます輝く 右左、林の奥までレンゲツツジの群落
22日(金) 長野行きの夜行バス。2台出ているが満席の様子。
23日(土) 充分な睡眠で目覚めると長野着。朝食後上田までJRで行き、タクシーで鳥居峠へ。
しばらくは林道歩きだが、スズラン、ベニバナイチヤクソウ、ツバメオモトなどがもう顔を出してくる。
的岩山との分岐から山道になるが、稜線には名のようにあずま屋が2ケ所もあり展望もいい。
キャチフレーズのレンゲツツジは勿論サラサドウダンも多く見上げながら歩く。
華童子(ゲドウジ)宮跡あたりからハクサンフウロ、ミヤマオダマキ、ハクサンチドリ、コケモモ、
ツガザクラ、ツマトリソウ、ミヤマハンショウツルなど数え切れないほどの花たちである。
夏山で会う花に今頃こんな所でと不思議な気さえするが、花の多い山らしい。
コイワカガミやマイズルソウは斜面一帯に群生している。
ウラジロヨウラク、マメザクラ、シャクナゲまでもが花を付け、なかなか足が前に進まない。
嬬恋清水はパスして、新しい木道を登っていくと、根子岳との分岐に出てしばらくで山頂に着く。
2354mの高い南峰が山頂となっているらしい。祠も二箇所祭ってある。
高峰高原あたりは見えるが浅間山は残念ながら雲の中。
山頂は来る人、帰る人で賑っていた。ゆっくりとお昼をして、根子岳へ向かう。
中四阿への分岐を過ぎて、滑りやすい根っ子の急坂を下り鞍部の十ガ原に着く。
笹原が広がり根子岳は見上げるようになる。岩峰を巻き、爆裂火口を左手に見ながら進むと山頂である。
祠のある山頂は広々としている。ゴール地点の菅平牧場も見えている。
下りはまさにレンゲツツジの中を行く。満開のもいいが開こうとしている蕾も色鮮やかで可憐である。
牧場の管理事務所で美味しい牛乳を飲み、ひたすらバス停を目指すが、道路の工事中で一つ先まで歩くことに。
5分待って来たバスは7名の貸切状態のまま真田町の温泉センターへ運んでくれた。
24日(日) 長野からまた夜行バスに乗り、大阪・梅田には予定より30分も早く着いた。
コースタイム
長野6:45<JR>上田7:15〜30<タクシー>鳥居峠8:05〜20…的岩コース分岐9:20…花童子宮跡10:10…
2040ピーク11:20…四阿山12:15〜55…中四阿分岐13:05…十ガ原13:30…根子岳14:15〜25…管理事務所
15:25…菅平高原バス停16:05