本物の絵に出会うというツアーだったがオランダのチューリップ畑、風車群、ベルギーの中世そのままの
町並み、モンサンミッシェルの威容、モネの庭など期待以上に満たされた旅だった。
21(月) 関空10:40<>アムステルダム空港15:10<>ホテル16:30 時差7時間
空港から15分ほどのホテルは夕食なし。シャトルバスで空港へ行くことも出来るが疲れた身には応える。
関空で買ったパン持参のコーヒーデザートで済ませる。狭いシャワーのみで連泊は辛い。
22(火) ホテル8:30<>国立博物館<>ダイヤモンド工房<>キューケンホフ公園<>ホテル
周りには水路があり子を連れたカルガモやオオバン、耳を立てた野ウサギもいた。
1年前に改修が終わった博物館はホールも明るく中世からの絵や工芸品が展示されている。
壁一面の『夜警』に圧倒され、フェルメール、ゴッホの作品など見て回る。
ダイヤモンド工房では研磨技術と高い値段のダイヤを見せられるが、説明者も熱が入らないし時間の無駄と感じた。
車窓からダム広場やマヘレの跳ね橋を見たあと昼食。午後キューケンホフ公園へ。
中は広々として色々な種類や形の花々、ランの温室、日本庭園もあり風車に上ると赤、黄、ピンクの帯の
チューリップ畑を見渡せる。水辺には白鳥もいて子供から大人までゆっくり楽しめる公園だ。
昼食はビーフシチュー、夕食はヒュッツポットというジャガイモ料理である。
絵画や工芸品が展示されている国立ミュージアム レンブラントの『夜警』
運河に囲まれたアムステルダム市街 扇の要にある中央駅。東京駅のモデル
3/20〜5/18開催のキューケンホフ公園 木々の間に様々な花が植えられている
チューリップの色も形もとりどり 鮮やかさに思わず見とれてしまう
23(水)ホテル8:00<>キンデルダイク<>アントワープ<>ブルュッセル<>ブリュージュ
出発後1時間ほどで18世紀に造られた文化遺産登録の風車群が見えてきた。
田園風景のなか歩いて行くと水鳥も多く水辺に咲く花など心が和む。博物館になっているのも1基ある。
国境がないままベルギーに入りアントワープへ。
シュヘルド川岸に建つ要塞のステーン城を眺めた後街中へ入る。
塔の高さが123mもあるノートルダム大聖堂、万国旗を掲げた市庁舎が重厚さで迫る。
『フランダースの犬』で名を知られたルーベンスの絵だが、ベルギーの人たちはこの物語をあまり
受け入れないようで記念盤も人々の椅子代わりになっていた。
ブルュッセルではバスを降りて文化遺産のグラン・プラスへ。大勢の人で混み合う大広場は壮麗な建物に囲まれている。
一度破壊されたがギルドが集会場として石造りに再建したそうである。
ベルギーのチョコは有名だが20分では見て回れない。お奨めの店と目をつけていたレースを走って買う。
キンデルダイクの風車群(19基が残る) 川面の水鳥と共に気持ちのいい風がわたっていく
ノートルダム大聖堂。近くにネロの記念盤もある ルーベンスの『キリストの降架』昇架・聖母被昇天もある
マルクト広場のブラボーの噴水と市庁舎 グラン・プラスを囲むギルドハウス
各同業者組合が壮麗な建築物を誇る 王の家。現在は市立博物館
三大がっかりの一つ、小便小僧・ジュリアン君 老舗中の老舗・ノイハウス(チョコ店)
24(木) ホテル8:00…歴史地区観光…10:00<>アミアン<>モンサンミッシェル19:20
前夜は旧市街にあるホテルから歩いてレストランへ。ムール貝の夕食でやっとお風呂にも入ることが出来た。
ライトアップされた夜の街並みも少し散策する。
朝からは歩いて絵そのままの愛の湖公園、ベキン会修道院から町の中心であるマルクト広場へ。
どこからでも見える83mの鐘楼や州庁舎、レストランで囲まれている。
30分の散策時間を利用して家にある水彩画が描かれた場所を探してみる。
見当つけていた所が分かり、描かれた橋は一番古い石橋だった。
ここからはフランス・モンサンミッシェル目指して615kmのバスの旅。
フランスの北海岸沿いを行くが小麦畑、菜の花畑などが広がっている。
夕暮れ遠くにモンサンミッシェルの姿が見えた時は感動した。
水路に影を映す中世の景観と鐘楼 タイムスリップした旧市街と石橋
装飾が見事な市庁舎と公文書館(左) マルクト広場に面したレストラン・カフェ
聖母教会の122mの塔が聳える 内港が仕切られた愛の湖公園
世界遺産登録のベキン会修道院 フランス・アミアンでの昼食・豚肉のカルビ
25(金) ホテル9:00<>修道院<>昼食<>ジヴェルニー<>パリ・ホテル21:00
ホテルはベッドが3台もあり4人は泊まられる広い部屋である。
すぐ前からシャトルバスが出ていて、ライトアップされた修道院を見に出かけたが風と雨で早々に戻った。
今朝は岩山(モン)の上に建つ修道院へ王の門から入る。すぐにステラおばさんの店もある。
参道のグランド・リュには宿や食事をする店、土産店などが看板を掲げて並んでいる。
狭い急な階段を上っていくとテラスや回廊もあり、今は干潟になったイギリス海峡が広がっている。
教会、食堂、迎賓の間、礼拝堂など修道僧の生活などが垣間見られる。
シャトルバスの乗り場は橋がもうすぐ完成し便利になるようである。
昼食は島外のレストランで名物のオムレツが出た。期待薄だったがまあまあの味だった。
パリへ向かう途中にジヴェルニーのモネの庭園を見学する。
43から86才まで過ごしたとのことで、『睡蓮』を描いた池や日本を感じさせる庭の作りなど見応えがある。
ここもいろんな花の盛りで楽しい。アトリエは資料館になっていて浮世絵なども展示されている。
7時過ぎ渋滞のパリに着き、レストランでエスカルゴを食べた後、凱旋門近くのホテルに入る。
部屋も広く設備も整っていて、地階には商店街もありメトロに繋がっているのが便利である。
26階の部屋からは街並みが見渡せモンマルトル方面が夕日に染まっている。
ホテルからの朝のモンサンミッシェル 花崗岩の上に建てられた修道院
周りにはどこまでも干潟が広がっている 教会と列回廊。回廊の彫刻が美しい
グランド・リュ。巡礼者の宿や食堂街 名物クッキー・ステラおばさんの店
ふわふわの巨大オムレツ モネの庭園。『睡蓮』もここで描かれた
池に映えるフジの花。日本庭園の感 家を囲む庭が美しい
26(土) ホテル<>エッフェル塔・ルーブル美術館<>モンマルトル・オルセー美術館<>ホテル
朝一番でルーブルへ行ったのにもうかなりの人である。
1時間ほどでは見ることも限られモナリザ、ヴィーナス、ナポレオン一世の戴冠式など数点を見るのみ。
一度は来ているのでその規模の大きさは分かるのだが…。
オペラ座、コンコルド広場から免税店で自由解散となる。
前に行けなかったモンマルトルにメトロに乗って行く。事前研究はしていたがスリに厳重注意とのことで
気が抜けない。メトロは思ったよりきれいで傍に寄ってくる人もなく少し安心した。
寺院にはフニクレールで上がったが、雨模様になりパリを一望出来なかった。
テルトル広場には絵描きたちが似顔絵や風景画で客を誘っていた。
戻りのメトロ車中では二人組が歌と楽器の楽しい演奏をしてお金を集めて回る。。
オルセー美術館は40分ほど待って入る。セキュリティーが厳しく空港並みである。
入場料も11ユーロに上がっていた。2011年に改装されて見やすくなったとのこと。
ミレー、ガレ、ルノワール、セザンヌ、マネ、モネ、ドガなど見たかった絵が混まないでゆっくり見られた。
またメトロに乗りホテル近くのレストランで旅行初めての魚料理を摂った。
世界最大級のルーブル美術館 ガラスのピラミッドの下部
いつ見ても美しいミロのヴィーナス モンマルトルの丘に建つサクレ・クール寺院
メトロの階段にも絵が描かれている テルトル広場。絵描きさんが腕を振るう
改装されたオルセー美術館 館内は駅舎の感じが漂う
ホテル26階よりのパリの街 サクレ・クール寺院も近くに見える
27(日) ホテル7:00<>オルリー空港10:20<>スキポール空港11:40〜14:55<>
28(月) 関空8:45