青いケシを求めて(中国)   2004.7.7〜14

ブルーポピーを捜す旅は初日から遅れアクシデントの連続だったが、4100mの所で凛として咲く花に会えた。
訪ねたのは四川省だけだが、広大さ、鷹揚さ、活気など中国を肌で感じた旅でもあった。

雅安  3号宿舎
成都から3時間ほどの所にある雅安の町     3000mにある三号営地と5000m級の山
ロープウェイ  氷河
3100〜3450mまでゴンドラで行く(15分)    ゴンドラからハイレイコウ氷河が見えてきた
氷河-2   氷河-3
長草展望台(3450m)からの氷河      氷河の後にミニヤコンガ(7556m)が見えるはずだった
駕籠   氷河-5
50mほど下の氷河まで運んでくれる駕籠       3400mにある4号営地
ピンク花 シオガマ
展望台近くの水辺に咲く花             松田新道に彩りを添えるシオガマ
ラン    シャクナゲ
コバノイチヤクソウと競っていたランの仲間   覗景台への途中で見かけたシャクナゲ
氷河-5   きのこ
氷河は岩のように硬い。上をゴンドラが行く    氷河上の土産物屋。漢方薬が多い
氷河-6  温泉
松田宏也さんが助けられたという場所     露天風呂が階段状に20ケ所ほどもある
4100m地点 ヤク
巴郎峠手前4100m付近               花畑の中でヤクが放牧されている
花畑   花畑-2
一面の花畑                     黄色の花が目立つ
ブルーポピー ブルーポピー2
やっと見つけたブルーポピー。メコノプシス・ラケモサ 全身棘を纏い身を守っている
ブルーポピー3  ブルーポピー4
15cmほど。蕾をいくつも持っている        少し岩のある場所が好きらしい
ポピー   紫花
メコノプシス・インテグリフォリア           鮮やかな紫色をしている
空色花    クモノユキノシタ
豆科のような1cmほどの花           クモマユキノシタに似た花。赤い班がある
黄色花  赤い花
プリムラ・シッキメンシス             地味だが面白い形の花
黄の花  アズマギク
キンポウゲに似ている                 アズマギク
峠 日隆
車が行き来する4523mの巴郎峠          日隆の村と黄色は菜の花畑
登山口 花畑-3
大姑娘山への登山口                  周辺はお花畑
花畑-4   蒼い花
歩くのに困るほど                高く伸びた先に鮮やかなブルーを付けている
エーデルワイス  ウツボグサ
エーデルワイスの仲間レオントポディウム・ストラケイ   ウツボグサに似ている
花−白  花−赤
コデマリのような花                    こちらは赤
雪の峠 ポピー
一夜で雪になった巴郎峠                メコノプシス・プニケア
ポピー2 ポピー3
プニケアは少し大きいので雪から出ている   オンファログランマ・ヴィンキフローラ
 桜草
ワスレナグサの仲間                  桜草も可憐でいじらしい
パンダ-2 パンダ
子供パンダが7頭遊んでいる              2頭は高い所が好きらしい

7日  成都行きは1時間遅れで出発。中国4番目という成都は高層建築が建ち並び発展途上の様子であった。
    夕食は早速辛い四川料理の洗礼を受ける。
8日  海螺コウ氷河国立公園を目指し1日中バスの旅。ガソリンスタンドのトイレでドアのない中国式を経験する。
    田舎町の雅安で昼食を済ませ、公園入口の磨西で専用バスに乗り換える。上の方まで人家があり
    とうもろこし畑が多い。山道をくねりながら3000mほどにあるホテルに到着。天候が悪いせいか気温も
    下がってきて室内には暖房も入っていた。スタッフはチベット族の人たちである。
9日  一気に上がったせいか高山病が出て朝食はパス。ロープウェイまでゆっくり登っていくと気分も回復してきた。
    ゴンドラからの大氷河は迫力がある。展望台からはガスで貢嗄山(ミニヤコンガ)は見えなかったが、戻る頃
    陽が差しはじめ、数分だったが純白のミニヤコンガの稜線が輝いた。
    午後は、20年ほど前登山家の松田さんが貢嗄山で悪天候のため遭難し、19日後山菜取りの地元の人たちに
    救助されたという現場まで森の中を歩く。松田新道と呼ばれるこの道の両脇にはとりどりの高山植物が咲いていた。
10日  ロープウェイ乗場近くから覗景台展望台へ登って行く。階段が多いためゆっくりペースでいくが、駕籠も多く乗るように
    勧めてくる。1人900円ほどらしい。展望台からは氷河へ下って行く。一部露出した氷河はコンクリートのように硬い。
    染み出している水は冷たく美味しかった。ここでも松田さんを救助したという人がきのこなどを売っていた。
    午後は少し下って温泉を楽しむ。水着着用の露天風呂でプールやサウナもあり、大勢で賑わっていた。
    温度も38〜43℃などいろいろで、海がない分訪れる人が多いとのこと。冬もいいらしい。
11日  四姑娘山麓の日隆を目指す。ところが昼前トイレ休憩のガソリンスタンドで、少し先が落石のため通行不能になって
    いるとの情報が入り現場まで行くことになる。行くまでもかなり落石していたが、現場には大きい岩が落ち重機もなく
    何時になるか分からないとのこと。諦めて成都に戻ることになるが、手前の都江堰のホテルに入ることが出来た。
    ガイドさんの話では、一人っ子や少数民族など広い国ならではの問題もいろいろあるようで改めて中国を考えさせられる。
12日  都江堰から少し行くと埃の道となり渋滞に捲きこまれる。運転手は慣れた様子で新聞など買って読んでいる。水や
    卵などの売り子が車の周りを取巻いている。どこも信号はないので行った方が勝の状況も呈して怖いほどである。
    翡翠色の清流を眺めながらバスはいよいよ登りにかかる。4500mの峠越えが九十九折れで続いている。
    4100mほどで車を止め散策。両側の斜面はお花畑で皆から歓声が上がる。幻の花、ブルーポピーにも会えた。
    峠を越えても花畑は続き、3100mの日隆へ下りていく。ここは四姑娘山目当ての観光客も多く大きいホテルもある。
    遅い昼食後ハイキングに出掛ける。時間も遅く曇ってきて四姑娘山は見えない。尾根まで上がっていくが、ここも高山
    植物の宝庫である。本当なら今日は1日中花の中のハイキングだったのにと運の悪さを恨んでも仕方ないが欲求不満。
13日 昨日の道をまた成都へ戻る。朝から雨で四姑娘山はとうとう見えず終い。大姑娘山だけがガスの切れ間に見えたのみ。
    4500mの峠は雪。少し下りた地点でも花たちは雪に埋もれ、野生の鹿が4.5頭飛び跳ねていた。
    下っていくと緑の斜面に変わり暑くなってくる。パンダ研究所では可愛らしい子供パンダの仕種に笑いを誘われる。
    いろいろな条件でパンダは絶滅の危機に陥っているとのこと。パンダの故郷も賑わい過ぎたせいか。
    高速へ入る手前で、また落石で1時間半、その先で交通事故の処理のため1時間と閉じ込められる。
    ゆったりした気質なのか急ぐ気配はなく、いらいらするのは私たちだけかもしれないと思う。
    やっと抜け出してホテル着が19時。『川劇』に間に合いそうだとのことで特別四川料理もそこそこに出掛ける。
    毎日行われるにもかかわらず満員の盛況で、見ごたえのある出し物の90分があっという間だった。
14日  今日こそと思ったのに、またもや北京発が1時間遅れの出発になり、最終のリムジンでやっと帰宅出来た。

コースタイム
7(水)関空10:00<CA>北京12:10〜16:35<CA>成都19:00 (時差1時間)
8(木)宿舎9:00<バス>雅安12:30〜13:15磨西・海螺コウ氷河国立公園<バス乗り換え>三号営地(2940m)18:15
9(金)宿舎8:30…ロープウェイ9:00<>長草展望台9:30〜10:30<>ロープウェイ11:00…宿舎11:30〜13:00…15:00(松田新道)
    宿舎<バス>氷河温泉(二号営地)15:00〜16:30<バス>宿舎17:00
10(土) 宿舎9:00<バス>ロープウェイ乗場9:10…覗景台展望台(3000m)…氷河…乗場12:00<バス>宿舎12:20〜13:30
    <バス>ニ号営地(2620m)14:00
11(日) 宿舎7:30<バス>磨西8:30<バス>12:00落石のため通行不能で成都へ戻る。宿舎を変更・都江堰19:00
12(月)宿舎7:30<バス>4100m付近散策<バス>日隆宿舎14:00・海子溝ハイキング15:00…17:00
13(火) 宿舎7:30<バス>巴郎峠8:30<バス>臥龍パンダ保護研究所11:20〜12:40<バス>落石と事故のため2時間半停滞
     成都19:00 
14(水)成都11:00<CA>北京13:15〜17:20<CA>関空20:50