北海道の最高峰旭岳から遥かなるトムラウシへ。
途切れることのない花の道を女性6名で歩いた。
ヒグマにはちょっと遠慮願いたいと念じ、少し重めを担いでの山旅だった。
旭岳山頂 高根ガ原、忠別山、化雲岩の向こうに王冠のトムラウシ山
ガスも上がってきた白雲避難小屋 小屋の周りとテント場は色とりどりの花盛り
清流に咲くエゾノリュウキンカ 一面のチングルマ
コマクサの高根ガ原と白雲岳方面 旭岳も見えてくる
縦走路を振り返る 忠別岳もけっこうアップダウンである
化雲岩。斜面にエゾルリソウが一株咲いている ヒサゴ沼避難小屋での豪華なディナー
憧れのトムラウシ山。標識は半分になっていた 回復をまって1時間20分も楽しんだ
トムラウシ公園からの山頂 花に囲まれ幸せな乙女たち
19(木)伊丹空港から一路旭川空港へ。旭川駅からのバスで旭岳温泉へ。
宿舎で予約していたボンベを手にし安堵。ビジターセンターなど見学。
20(金)夜からの雨が降り続き出発を30分遅らす。
ロープウェイ駅で登山届を出し101人乗りで一気に1600mの高さまで。
旭岳まで風もあり足元は火山礫で歩きにくい。山頂もガスで何も見えない。
急な下りには雪渓が残る。北海岳への縦走路はカタネスミレで黄色のジュウタン。
分岐でも雨はやまず白雲岳はカットして避難小屋に直行する。
14時頃からガスも上がり、付近をのんびり散策する。
21(土)周りは3時から起き出し騒がしい。出発すると前方にトムラウシの王冠も見え出す。
高根ケ原は一面コマクサだが5年前に比べて少ないように感じた。
左手には石狩の山並みが続いている。
振り返ると旭岳、縦走路、またこれからの忠別、化雲岳まで見渡せて充実した気分。
花の種類の多さ群落の大きさ色の鮮やかさ、『花は北海道』を実感しながら歩く。
忠別岳、五色岳を頑張り化雲岩と珍しいエゾルリソウに再会して、雪渓を下り小屋へ。
テント場は多かったが小屋はわりに空いていた。水場が涸れていて雪渓の水を汲む。
ラジオを消し忘れた人がいて皆眠れない。やはり遠慮せず言うべきだった。
22(日) 雪渓をトラバースし、登っていく。ガスの中ナキウサギは声だけで姿は見せてくれない。
チングルマの坊主頭が見られる日本庭園を過ぎると、巨岩帯のロックガーデンの道。
アップダウンを繰り返して北沼の辺に着く。一面エゾコザクラのはずなのだが…。
いよいよ山頂への登り、巨岩の上を慎重に渡っていく。 頂上もガスの中だった。
下りかけては登山者の歓声に戻ること三度。
1時間ほどで旭岳、ニペソツ、十勝方面、ヒサゴ沼などが見えてきた。ゆっくり楽しむ。
思い残すことなくトムラウシ公園へ下る。お花畑のなか南沼が眩しい。
前トム平まではルンルンだったがこまどり沢から想像以上の悪路でカムイ天上まで
泥の中を歩く。
分岐で紅茶タイム。これで力を盛り返し長い下りを温泉目指し頑張った。
23(月) 川ベリの露天風呂で疲れもとれる。札幌では大通公園のソフトクリームなど楽しみ
千歳から灼熱の大阪へ戻った。
*ボンベ購入のこと
旭川のスポーツ店に問い合わせたが、店がなくなったりEPSしかない所や時間的に行け
そうにない所もあり、やっと白樺荘とロープウェイ売店にあることが判った。(イワタニ 600円)
コースタイム
19 伊丹空港9:10=旭川空港11:10〜30<バス>旭川駅12:00〜13:10<バス>旭岳温泉
白樺荘14:20
20 姿見駅6:40…池7:00…旭岳8:50…北海岳10:55…白雲分岐12:00…白雲岳避難小屋12:30
21 小屋5:30…高根ケ原6:30…忠別岳9:15…五色岳11:00〜20…化雲岳12:25…ヒサゴ沼避難
小屋13:20
22 小屋5:00…天沼6:35…北沼8:25…トムラウシ山8:45〜10:05…公園10:30〜11:00…前トム平
12:05…こまどり沢12:40…カムイ天上14:40…分岐15:30…登山口16:50…東大雪荘16:55
23 宿舎8:10<ジャンボタクシー>新得9:10〜37<JR>札幌11:29〜14:20千歳空港15:45=
伊丹空港17:35
よく見た花
エゾヒメクワガタ・エゾウサギギク・エゾノツガザクラ・タカネオミナエシ・コケモモ・コガネギク
エゾノハクサンイチゲ・エゾコザクラ・トカチフウロ・チングルマ・ヨツバシオガマ・ハクサンチドリ
エゾカンゾウ・ヒメイソツツジ・エゾルリソウ・コマクサ・メアカンキンバイ・エゾツツジ・キソチドリ
イワギキョウ・イワウメ・イワヒゲ・タカネスミレ・チシマクモマグ・チシマヒョウタンボク
イワブクロ・クモマユキノシタ・ミヤマクロスゲ・エゾノリュウキンカ・ミネズオウ・アオノツガザクラ
キバナシオガマ・エゾオヤマノリンドウ・エゾイワツメクサ・チシマノキンバイソウ・ウコンウツギ
キバナシャクナゲ・ホソバウルップソウ・タカネトウウチソウ・ミヤマアズマギク・チシマツガザクラ