ギリシア       2015.10.12〜18

毎年計画するものの、何らかの都合で行けなかったギリシア、やっと宿題を果たした気分である。
少し前まで世情不安もあり又かと思ったが、古代が生きている町、穏やかな人たち、楽しい旅の日々だった。

12日(月・祝) 関空23:10<>ド-ハ
13日(火)   ドーハ5:00〜7:30<>アテネ12:20〜13:00<バス>アクロポリスの丘<>アテネ競技場16:00
        <>イテア19:30
        カタール航空の食事も和風があり、ドーハでの待ち時間もあまりなく快適な旅のスタートとなる。
        入国審査もスムースで、すぐにバスに乗り市内観光へ。参加者は13名でこれまた移動し易い。
        アクロポリス遺跡は丘の上にあり歩いて登るが、日差しが強く気温も高い。
        やはり人気の場所で大勢の人で街中並みである。階段も大理石なのが流石だが滑りやすい。
        紀元前5〜4世紀に建てられ、17世紀にヴェネツィア軍に廃墟にされたのを19世紀から再建している。
        昔、一番嫌いだった世界史のなかにいることが、自分でも不思議な気がする。
        音楽堂などは、日本人の演劇や歌劇も行われたとのこと。
        圧巻はやはりパルテノン神殿で、高さ10m・直径2mのドリア式の柱が46本もある建築が紀元前432年の完成とは想像し難い
        その後、第1回近代オリンピックの会場を見学して、ギリシア中部の港町イテアへ向かう。
        バスからの景色は岩山が多く、木も2〜3mほどしか育たないようで、山羊が飼われている。
        峠を何度も越え、やっと下に町が見えても、30分くらいジグザグを繰り返して下っていく。

ニケ神殿  音楽堂
 アテナ・ニケ神殿                今も使われているイロド・アティコス音楽堂
古代アゴラ  エレクティオン
ブーレの門より古代アゴラが下方に         エレクティオン・紀元前408年完成
パルテノン神殿  パルテノンー2
 パルテノン神殿・前方より              パルテノン神殿・後方より
プロピレア  リガヴィトスの丘
 プロピレア(ドリア式の柱)           リカヴィストの丘・標高273m。教会がある
   ホテル
アクロポリスよりゼウス神殿跡             調度品もいい五つ星ホテル(アテネ)

14日(水) ホテル8:30<>デルフィ9:00…デルフィ博物館…デルフィ遺跡12:00・昼食13:00<>アラホバ<>
      オシオスルカス修道院14:00〜15:00<>カランバカ19:30
      昨日はかなり疲れた。時差のせいか食欲もあまりなく、朝の散歩で少し気分が良くなった。
      デルフィには、また山の中腹まで登り返す。古代には世界の中心と考えられていた所である。
      まずは博物館で出土品を見学するが、彫刻の大きさや形の見事さに感動する。
      村があった所から遺品が見つかり発掘が始められたが、その前は地震で埋まっていたようだ。
      アポロンの信仰と神託で、世界の富を集めていたらしい。
      階段を登っていくと、柱6本と土台のみのアポロン神殿が見えてくる。柱がそそり立っている。
      神託は地下からのガスを吸って、催眠状態になった巫女が執り行ったとのこと。
      その上には古代劇場があり、神殿がよく見える。さらに登っていくとスタジアムにも到着する。
      時間にも追われ、汗をかきながら、下の出口まで戻る。
      アクロポリスより、周りを山に囲まれているせいか、気持ちの穏やかになる場所である。
      冬にはスキーも出来るというアラホバの町に寄り、オシオスルカス修道院へ下っていく。
      中腹にある修道院は、厳かな空気が漂うギリシア正教の世界遺産でもある。
      平原に下ると両脇はオリーブ、ブドウ、そして綿畑が広がっていて、綿の集荷が行われていた。

イテアの朝  果物店
  中部の港町イテアの朝             果物店には柿も並んでいる
宝物殿  ヘソの石
 デルフィ遺跡。アテネ人の宝庫           古代世界のヘソと考えられていた石
アポロン神殿  神殿ー2
神託が行われていたアポロン神殿        神殿跡・紀元前370年頃のもの
古代劇場  スタジアム
 紀元前4世紀の古代劇場・夏に公演がある     古代スタジアム(178m×26m)
オシオスルカス修道院  修道院ー2
     ビザンティン時代のモザイク画があるオシオス・ルカス修道院
ミートボール ムサカ
  ギリシア風ミートボール            ムサカ(ナスなどの重ね焼き)

15日(木) ホテル9:00<>メテオラ ルサヌ修道院<>メガロ・メテオロン修道院<>昼食13:00<>アテネ
       19:00・夕食<>ホテル20:00
       ホテルへの到着は暗くなってからだったが、窓越しに岩山と修道院の明かりが見えていた。
       朝はゆっくりの出発なので、近くのスーパーを見に行く。品数はかなり多い。
       バスでメテオラへ上っていく。始めはこじんまりした尼僧院のルサヌ修道院へ。道路から一旦下ってまた登る。
       修道院へはパンツは駄目なので、スカートか布を腰に巻く。貸しスカートも置いてある。
       16人の尼僧がいて、中はきれいに磨かれている。生活は教会の下の階で繋がっているようだ。
       次は一番高い所にある最大規模のメガロ・メテオロン修道院で、ここも下ってから115の階段を登る。
       沢山の建物や墓などもある。展望がよく、カランバカの街並みがきれいに見える。
       観光にはいい場所も生活は厳しいらしく、かつては20くらいあった修道院も後継者不足その他で、現在は6つのみ。
       昼食を済ませて、アテネへひた走り。山越えはなく高速道なので心地いい。
       休憩をはさみながら6時間ほど、同じ景色が流れていく。
       ゼウス神殿近くのレストランは生演奏付きで日本の歌も演奏していた。
       5分ほどでホテルへ。デラックスホテルで2連泊は過ごし易い。

メテオラ  ルサヌ修道院
  岩の町・ メテオラ風景            ルサヌ尼僧院。橋が架かっている
メテオラー2  修道院
 ルサヌ修道院より見上げる       613mの岩山に建つメガロ・メテオロン修道院
メテオラー3 メテオラー4
メガロの階段から595mのヴァルラーム修道院     物や人もケーブルで運搬
アギア・トリアダ修道院  マテオラ風景
007のロケにもなったアギア・トリアダ修道院       4つの修道院が見える
ピーマンの肉詰め  魚のフライ
  トマトとピーマンの肉詰め               フライのあんかけ

16日(金) ホテル7:30<>ピレウス港8:00<船>イドラ島11:30〜13:00<>ポロス島14:00〜15:00<>エギナ島
      16:00〜18:00<>ピレウス港19:00・夕食<>ホテル21:00
      エーゲ海1日クルーズは朝が早い。大きな船で賑やかな演奏に迎えられ2階へ。3階のデッキは揺れるようだ。
      出港してしばらくすると1階で民族ダンスショーが始まる。乗船者はいろんな国からきている。
      最初はイドラ島。車の乗り入れが禁止のため着飾ったロバが客を待っている。ここは海上貿易で栄えた町で
      斜面には豪邸が並んでいる。海水の透明度も高くビーチもたくさんあるらしい。
      出港前から昼食が始まる。大勢のバイキング方式なので早めに着席しててよかった。
      また、歌とギター演奏も始まって楽しいひとときになる。ここでも日本の歌が演奏される。
      次はポロス島。小さい島で滞在時間も短い。時計台まで上がって景色を楽しむ程度。
      最後はエギナ島。一番大きい島でアフェア神殿跡があり、見学はOPになっている。
      1時間ほどはゆっくり町を見て回り、特産のピスタチオを買った後、カフェの美味しいコーヒーでのんびりする。
      帰りの船内は、またグリークダンスで盛り上がり、乗船者も誘われて輪に加わっていた。

クルーズ船  イドラ島
 クルージングのお出迎え               イドラ島。カラフルな家が斜面に
イドラ島  イドラ島
  観光客を待つロバ                 斜面に広がる町と漁船
裏通り  ポロス島
 裏通りは階段が続いている             ポロス島の時計台より
ポロス島  クルーズ・ダンス
 ポロス・タウン。ヨットも係留されている       民族ダンスで盛り上がる

17日(土) ホテル8:30<>コリントス運河9:30〜10:00<>メケーネ11:00…博物館・遺跡巡り・アトレウスの宝庫
      <>昼食<>ナフプリオン15:00<>アテネ空港17:00〜19:20<>ドーハ23:40
      ギリシア最後の日はペロポネソス半島のミケーネなどへ向かう。ダフニの町にある修道院も世界遺産だが
      修復中で外観を遠くから見るのみ。1時間でコリントス運河。橋の上からは緑色の水面が吸い込まれそうに見える。
      また1時間ほどでミケーネ着。ホメロスが謳い、シュリーマンが発掘したというかの有名な遺跡が広がっている。
      考古学博物館で黄金のマスクや粘土板の文字などを見てから坂を上っていく。
      入口の獅子の門以外は墓地や王宮も土台の石が残るだけだが、水源の貯水池(地下)があったことに驚く。
      目の前に広がるオリーブやオレンジ畑のアルゴス平野、野生のシクラメン、クロッカスに往時を偲ぶのみ。
      ミケーネ建築の宝庫(陵墓)は3000年前に造られ、高さ13m・直径14mという石積みが円頂までつながっている。
      少し行った結婚式場のレストランでの昼食は、会場もさることながら、一番美味しい食事だった。
      アテネへの途中のナフプリオンはリゾート地として有名らしいが、山手には要塞があり海の小島にもあるのは
      やはり争い抜きではなかったことがうかがえる。
      空港には予定通りに着き、慌ただしく手続きをして機内に入る。

コリントス運河  ミケーネ遺跡
 コリントス運河(高さ80m幅23m長さ6243m)       昔と違うのどかな風景が広がる
獅子の門  ミケーネ遺跡
  頭のない獅子の門                 山裾に広がるミケーネ遺跡
    墓地      ナフプリオン
   アトレウスの宝庫(蜂の巣形墓地)           ナフプリオンのブルジ島
クロッカス  オリーブ
 至る所に咲いていたクロッカス            オリーブの実も色づいている
スブラキ  トリフライ
 スプラキ(肉を炭火で焼いたもの)           鶏肉のフライ・チーズがかかっている

18日(日) ドーハ1:30<>関空17:10
     ドーハでは乗り換え時間が2時間もなく、広いターミナルを急ぐ。セキュリティ検査で止められた人もいて
     ぎりぎりの時間で出国となる。
     帰りの便はいつものように、20分ほども早く着いた。