秘湯と紅葉 を訪ねる旅は西条八十の詩にもある霧積温泉へ。
高峰高原の2000mにある温泉からの景色もすばらしく、ゆったり気分を満喫した。
金湯館は山間の秘湯 昔ながらの佇まいで迎えてくれる
特徴のある山容が見えてきた 鼻曲山頂。展望はあまり良くない
山頂から妙義山などが墨絵のように見える 留夫山への登りより浅間隠山(1757m)
旧碓氷峠。中山道の難所だったとか
佐久平駅より黒斑山。左の鞍部が車坂峠
黒斑山頂。待望の浅間はガスの中 カラマツの黄とシラビソの緑の湯ノ平
山頂よりトーミノ頭。ここも展望台 ブルー、黄、赤、緑と秋はカラフル
12日 3連休の初日と行楽シーズンとあって名古屋まで座れない。長野からは指定なのでやっと仲間が集まった。
長野新幹線で軽井沢着、JRバスに乗り継いで横川へ。峠の釜飯の幟がはためいて駅前は賑やかである。
宿の迎えの車でクネクネと曲がった道を揺られて霧積温泉・金湯館へ。
色づき始めた山に囲まれた宿の傍には、大きな水車が廻りゆったりとした趣。温泉は温めで気持ち良くのんびりと入れる。
部屋に運ばれた食事は山の恵みがたくさんで、骨酒とともに美味しくいただく。
13日 宿の上から林道に出てしばらくで登山口になり、十六曲峠へ登っていく。秋晴れの落ち葉の道は本当に心地いい。
角落山への道を分けて、カエデ、ブナ、ミズナラなどの紅葉を愛でながら行くと特異な形の鼻曲山も見える。
天狗坂の急登を越すと鼻曲峠に出る。しばらく行くとまた急登になるが少しで大天狗に着く。
あまり広くなく妙義山方面は見えるが、あとは潅木で展望はよくない。ここで小天狗まで行けばよかったのだが、
峠にザックを置いていたこともあって、浅間は明日見れると思ったのが失敗だった。
峠でコーヒータイムを取り、留夫(とめふ)山へ。1等3角点はあるがここも展望はない。
急な下りから緩やかな道になって、中山道の登山口に出る。旧碓氷峠には神社や茶店が並び、もうここは観光地だった。
バスで途中まで行き、行楽客でごった返すなかをひたすら駅に向かう。車より歩くほうが早い状態。
しなの鉄道で小諸下車。駅前から車で2000mの所にあるホテルへ。八ケ岳の山並みが一望できる。
こまくさの湯からの展望と、洋食とワインのゆうべは前日とは違った趣で旅の楽しさが倍加した。
14日 ホテルのすぐ脇から登山が始まるが、昨日と変わり風が強く寒い。
車坂山を通って表コースを登る。ガスがまだかかって周囲はあまり見えない。
道の片側に張ってあるのは噴火予知のものらしく、かまぼこ型の避雷小屋と共に活火山であることを認識させられる。
赤ゾレの頭を過ぎると外輪山の縁の道になり、岩場のトーミノ頭からはすぐに黒斑山頂。残念ながら浅間はガスの中。
下に見える湯ノ平に時折陽が当ると美しい草原のようで歩きたい衝動に駆られる。
下りは中コースをとり、シラビソの林の中を下る。だんだんと天候も回復して浅間の状態が気に掛かる。
温かい陽を浴びながらコーヒータイム。と、前方に槍ケ岳方面が見えている。ラッキーな気分。
カヤトの原を気持ちよく歩いているうちにまた車坂山へ行ってしまい、もとの登山口に帰った。
喉を潤してバスで佐久平へ。駅からは黒斑山あたりが望まれたが浅間の煙は見えなかった。
コースタイム
12(土) 新大阪8:33<JR>名古屋9:28〜10:00<JR>長野12:56〜13:08<JR>軽井沢13:42〜14:00<JRバス>横川14:34
<マイクロバス>金湯館
13(日) 宿舎7:50…十六曲峠8:30…鼻曲峠10:05…鼻曲山10:30…留夫山12:15…旧碓氷峠14:00<バス>観光会館前…
軽井沢駅15:20〜.40<しなの鉄道>小諸16:03<タクシー>高峰高原ホテル17:00
14(祝) 登山口7:50…トーミノ頭9:20…黒斑山9:40〜10:00…車坂峠11:45〜12:32<バス>佐久平13:30〜14:00<JR>長野
14:23〜41<JR>名古屋17:37〜51<JR>新大阪18:46