16年ぶりの北岳はまたガスで何も見えないまま。
今年は残雪が多く、花もまだまだで少し残念な山行きになった。
吊橋手前からの北岳。山頂を見たのはこれのみ
長谷村営バスから南アルプス市営バスに乗り換える 野呂川に架かる吊橋
広河原山荘前からの登山道 二俣。上部はまだ残雪に覆われている
二俣付近からの地蔵岳 肩ノ小屋
ガスの中の北岳山頂 新装なった白根お池小屋
ミヤマハナシノブ シナノキンバイ
オヤマノエンドウ キバナシャクナゲ
ハクサンイチゲ イワベンケイ
イワウメ ミヤマキンポウゲ
チョウノスケソウ タカネシオガマ
ツガザクラ キタダケソウの蕾(小屋の下)
クリンソウ タカネグンナイフウロ
コースタイム
22(日) 長谷村5:50<バス>北沢峠6:50〜7:05<バス>広河原(1560m)7:35〜7:50…二俣10:15〜25…
右俣11:15〜55…小太郎尾根12:45〜55…肩ノ小屋13:30〜40…北岳14:15〜45…小屋15:15
23(月) 肩ノ小屋5:45…二俣分岐6:20…お池小屋7:30〜45…広河原9:30
きれいになった広河原山荘前から出発する。
木々の緑は眩しいほどで、流れの速い清流を渡り返しながら大樺沢を登っていく。
残雪が見え二俣に着く頃からガスが下りてくる。この斜面にはハナシノブやフウロなどが咲いている。
ここから小太郎尾根に上がる2時間ほどは急登の連続で、水分を補給しながらも大汗を掻く。
次第に低木がなくなると、一面シナノキンバイやハクサンイチゲの群落が現れて疲れも癒される。
やっと上がった小太郎尾根も展望はなく、少し登ってガスの中の肩ノ小屋に着く。
山頂への道は岩場になるが、花の種類も多く写真を撮りながら往復する。
広河原から山頂まで標高差1600mはかなりこたえたが、小屋は宿泊者も少なくゆったりと寝ることが出来た。
23日も朝から霧雨のなか残念な思いで下っていく。分岐から草スベリを下るが花がほとんどない。
お池小屋もきれいに建て替えられていて昔の面影はなかった。
広河原では陽も差し始めたが、上の方はまだガスで山頂は見えぬままだった。
14日からの蓮華・針ノ木は大型台風のため中止となり、梅雨明けを期待しての北岳だったが、
今年は遅いようで天候に恵まれなかった。
小屋の人の話では、7月の低温で残雪も多く花も8月になってからとのことである。
16年前は夏山1年生で、間ノ岳、農鳥岳への道をひたすら足元を見て歩くだけで、周りを見る余裕もなかった。
前回は間ノ岳で展望に恵まれたが、北岳山頂は同様だった。