国見岳は忘れられない懐かしの山である。40年前に歩いた道をまた辿ることが出来た。
椎葉は少し賑やかになっているものの、阿蘇の噴煙と高千穂峡の流れは変わりない。
(前回の守門岳でカメラを水に落とし撮影不能になったので、写真はすべてK.Hさんのものです)
草千里からの烏帽子岳(1337m) 烏帽子岳山頂より杵島岳(1270m)
草千里と杵島岳 杵島山頂より阿蘇火口の噴煙
矢部町の通潤橋 橋に水路が通っていて真中より噴き出す
橋の近くにある五老ケ滝 国見の紅葉
広河原登山口 国見山頂にある祠
御祭が行われていた 展望のない五勇山
萱野の登山口 重要文化財の鶴富屋敷(築後300年)
民俗芸能博物館で“椎葉神楽と民謡の夕べ”が行われた ひえつき節など労作唄が響く
高千穂峡 真名井の滝とボート
1日 別府の湯煙と由布・鶴見岳、久住連山を眺めながら、阿蘇の外輪から下りまた草千里へと登っていく。
今は池に水もなく茶色の風景が広がっているものの、烏帽子岳は思ったよりどっしりと大きい。
急登を休むことなく山頂へ。阿蘇中岳や噴煙の展望はいいが、飛んでくる虫が多く早々に下る。
萱の中の道が途中からなくなり踏み跡を辿って急降下し、やっと草千里に戻った。
次に杵島岳にも登り、阿蘇五岳を2山済ます。(去年、高岳と中岳を歩いたので後は根子岳のみ)
ここも展望は抜群だが、階段が続くので歩きにくい。
修学旅行以来の火口見物もして、矢部町へ。
ここは柔道の山下さんの出身地でもあり、明治に出来たという通潤橋のアーチに感動する。
1年半前にニューリアルした国民宿舎は木の香りのゆったりした造りで、料理もなかなかのものだった。
2日 広河原までの道は未舗装が多く、4回ほど車から下りねばならなかった。
ただスピードが出ない分、道にカメラを構えている人もいるほどの紅葉を存分に楽しむ。
やっと着いた登山口には20cmぐらいの太いミミズが大量にいて、ザックも置けない。
最初は急登で湿度が高いこともあり、11月と思えないほど汗をかく。
展望はあまりないが歩き易い道が続き、名残の紅葉を愛でながら登っていく。
水場と思える所には水は出ていなかった。この頃から雨が降り出し雨具を着ける。
ブナ、モミ、ヒメシャラ、イチイなどの巨木が茂る自然林やクマザサの中を通って稜線に着く。
シャクナゲの群落を見ながら進み岩稜を登ると祠のある頂上である。阿蘇、祖母も見えるという山頂は
ガスで展望もなく、ある団体が御祭をしていたのでゆっくり出来ず、五勇山へ向かう。
小国見は捲いて通過、時折獣の強い匂いがするが落ち葉の道は気持ちよく、谷の紅葉も柔らかい色使いである。
五勇山のピークは張り出した岩の上とのことだが、雨は上がっていたが霧が立ち込め何も見えない。
倒木を越えたり潜ったりして石堂屋分岐を過ぎ、ジグザグに下っていく。途中の水場にも水は出ていなかった。
水無川を渡ると、まもなく萱野の登山口に出た。
椎葉の村は“平家まつり”を控えて飾りがなされ、鶴富屋敷での夕食後は椎葉神楽と民謡を楽しむ。
3日 ひえつき節にも歌われる那須大八と鶴富姫の悲恋伝説の舞台でもある屋敷の説明と博物館を見学して高千穂峡へ。
雨が降ったり止んだりだが、観光客も多く真名井の滝とボートは絵になる。
別府の温泉に寄り道してもらって、大分港からのフェリーに乗った。
コースタイム
31(金) 大阪南港18:50(フェリー)
1 (土) 別府6:20<バス>阿蘇草千里9:15…烏帽子岳10:10…杵島岳12:10…火口12:50<バス>宿舎15:15
2 (日) 宿舎7:30<タクシー>広河原登山口8:45…水場10:00…平家山分岐11:00…国見岳11:30〜12:00…
小国見岳12:30…五勇山13:25…石堂屋分岐14:00…水場14:30…萱野登山口15:20<タクシー>宿舎16:30
3(祝) 鶴富屋敷・民俗資料館見学8:45〜10:00<バス>高千穂峡11:15〜13:00<バス>大分港18:40
4(火) 六甲アイランド6:50