連休の山歩きが都合で駄目になり、いつか行ってみたいと思っていた馬籠から妻籠を歩くことにした。
中山道自然歩道の一部約8km を2時間30分ほどで歩いたが、昔を感じさせてくれる歴史の道であった。
中津川で30分も待って10時20分の馬籠行きのバスに乗る。この時間帯は1時間に1本しかないため満員状態。
30分ほど乗ったバス終点付近は大勢の人で、ぞろぞろと急な坂道を登って行く。
両脇には昔ながらの旅籠や土産物、食事処の店が並び、懐かしさと楽しさが感じられる町である。
家の前にはどこも秋を感じさせる花々が置いてあったりして町全体が美しく整っている。
宿の中ほどにある島崎藤村の生家、馬籠本陣跡は記念館になっていて、ゆったりとした雰囲気が漂う。
恵那山が大きく見える展望台から、12時20分いよいよ馬籠峠へと向かう。
ここからは喧騒もなく、時々すれ違う人がいるくらいで気持ちよく歩ける。
9月にしては気温が高く、影のない舗装道路は堪らないが、道端の冷たい清水が暑さを和らげてくれる。
馬籠峠を過ぎると林の中を下って行くが、立ち並んだ檜並木や石畳など中山道のよさが味わえる。
大妻籠を過ぎると、また人が増えだして妻籠宿になる。
ここも昔ながらの家並みが続いているが、人が多くてゆっくりした気分になれない。
雨も降ってきたので南木曽駅へは歩きをやめたが、また春にでものんびりと歩きたい所である。
馬籠宿のバス停前 昔の防火用水
石仏も擦り減っている 清水屋資料館
昔ながらの郵便ポストと水車 萩はもう満開
藤村記念館入り口 大火から唯一残った本陣隠居所
記念館の庭に咲いていたシャクナゲ 高札場前の道標
御高札場 これから妻籠宿への道となる
家の前はどこも秋の花で飾られている 鮮やかなシュウメイギク
中山道と書かれた道標 道沿いには句碑も多い
801mの馬籠峠。茶屋もある 木材を改めたという番所跡
道幅も広く歩き易い 樹齢300年・周り5.5mもあるサワラの木
石畳は草鞋のためらしい 大妻籠の宿
妻籠宿の家並み いかにも旅籠という雰囲気
店の格子にも秋の草花が挿してある 本陣跡・資料館になっている