3月中旬とはいえ高山はまだ冬の領域。赤岳鉱泉を基点に地蔵尾根〜赤岳〜中岳〜文三郎
尾根というコースを、リーダーはじめ女性ばかり6名、平均年令58才というメンバーで楽しんだ。
美濃戸からの阿弥陀岳
赤岳鉱泉から見上げる大同心
360度の展望が楽しめた 風で雪も少ない赤岳頂上
雪に埋もれた頂上小屋
頂上小屋より阿弥陀岳 頂上小屋より硫黄岳、遠く妙高方面も
中岳から振り仰ぐ赤岳
行者小屋。土曜日で小屋を開けていた 緊張から開放され皆に笑みも出る
16日 新大阪から新幹線で名古屋。しなの3号に乗り継ぎ塩尻経由で茅野下車。バスの時間が
(金)合わずタクシーで美濃戸口まで。車の前方に白く輝く南八ケ岳連峰が聳え立っている。
左手の蓼科山も真っ白な雪の帽子である。
山荘で昼食を済ませ、赤岳鉱泉を目指して林道歩きが始まる。
美濃戸に着くと青空をバックに阿弥陀岳が大きく正面に見えてきた。
雪道を歩くこと3時間。赤い屋根の赤岳鉱泉に到着。 道標も雪に埋もれ頭だけ、玄関も
雪の階段になっている。
前の夏山の時は素通りだったので、部屋のきれいさ、食事の美味しさにびっくり。
個室も快適である。
17日 心地よい目覚めで5時半起床。買ったものの2、3回しか使わずにいたヤッケとオーバー
(土)ズボンを身に着ける。
ピッケルを握り締めて7時出発。行者小屋までは緩やかでトレースもあり歩きやすい。
地蔵尾根に取り付き樹林帯を抜けたあたりで、12本歯のアイゼンを着ける。
ここから急登が始まり、アイゼンとピッケルの力をフルに使って登っていく。
雪に埋まり凍てついた鎖場では、「前歯を効かせて。ピックを打ち込んで」とリーダーの
叱咤激励を受け一歩また一歩必死で登る。岩稜と急斜面のトラバースも緊張して通過。
地蔵尊が祭られた稜線に出て一息つく。赤岳、阿弥陀岳が大きく迫っている。
一登りの山頂は風は強いが雪は少なく、周りを取り囲む白い峰々の祝福を受ける。
連休前のせいか、男性が一人入れ替わっただけだった。
山頂からは岩稜帯の急な下りを慎重に下る。文三郎尾根分岐を通り過ぎるとトレースは
なくなった。
夏は丘ぐらいに感じた中岳が冬場のしんどさを実感させてくれる。
雪が舞い始め風も一層強くなり、阿弥陀岳は止めにして文三郎尾根からの下山となる。
階段も雪の下で、急斜面を一歩,一歩慎重に下りていく。
樹林帯に出てやっと緊張がほぐれる。行者小屋は丁度小屋を開けているところだった。
赤岳鉱泉での握手、そして美味しいお酒とおしゃべり。何もかもが素晴らしかった.
18日 嬉しさのまま、夜中の雨の音を聞いていた。これは霰だったらしく目覚めると降り積もっていた。
(日) 小屋の中は大勢の人だが、天候の回復を待っているようだ。
テント場も今日は数も増えてカラフルになっている。
美濃戸で美味しい(?)コーヒーをゆっくりと味わい、食事中のカモシカの母子を間近かに見る。
林道も凍っている所があり注意しながら歩く。
美濃戸口で熱めの温泉に浸かり、茅野で名物のそばを食べて山旅の仕上げとなった。
コースタイム
16日 新大阪6.36⇔茅野10.27⇔美濃戸口11.15(昼食)11.45…美濃戸…赤岳鉱泉14.35
17日 赤岳鉱泉7.00…行者小屋7.35…地蔵尾根(頭)9.20…赤岳10.15〜45(食事ほか)…
中岳11.45…文三郎尾根分岐12.20…行者小屋13.00…赤岳鉱泉13.40
18日 赤岳鉱泉7.10…美濃戸口9.35(入浴)11.14<バス>茅野15.14⇔大阪19.00