モンゴル北部大草原オーバーランド  2006.8.12〜20

日本の4倍の広さの中を全行程1500 q。走っても走っても続く草原に点在するゲルと馬、牛、羊、山羊の群。
青い空に心地よい風が渡るモンゴルは意外に近い存在に感じた。
草原-1

12(土)関空17:20<>ウランバートル21:40<バス>ホテル23:00
13(日)ホテル9:30<車>ザーマル平原15:00(昼食)<>ブルガンツーリストキャンプ21:00(ゲル泊)
    8台の四輪駆動車に3名づつ分乗し予定より30分遅れて出発。通訳は勿論、ガイドも日本語が堪能である。
    首都ウランバートルの市街地には高い建物もあるが、取り巻く丘の上にはゲルが多く見られる。
    ここは標高1350mで稚内市と同じ緯度にあるため、風も涼しく暑さは感じない。
    1時間も行くとオフロードになり草原の中を60〜80qで飛ばすが、西方のブルガンまでは470qもある。
    左右の大草原にはのんびりした風景がずっと続き、夏場のゲルもあちこちに見える。
    少し北へ進路を変えザーマル平原の中での昼食となるが、防虫ネットを被り周りでは糞を燃やすほどである。
    食事は2台のキッチンカーと6名のスタッフで毎回美味しいのを作ってくれる。
    18時頃遊牧民のゲルを訪問し馬乳酒やチーズを頂くが、かなり酸っぱく一口しか飲めなかった。
    21時にやっとツーリストキャンプに着くがまだ辺りは明るい。(暗くなるのは22時ぐらい)
    指定されたゲルはベットが5人分あったが、2名で入れたのでゆったり出来る。
    夕食は22時頃からで、終わって見上げた星の数はさすがでモンゴルにいることを実感させられる。
    シャワーもあるが寒くて使えない。かなり冷え込んできてシュラフと毛布で寝る。  
パレスホテル 市内
 空港に近いパレスホテル        ホテルの部屋からチンギスハーン像が見える
四輪駆動車 ツアーマ-ク
 勢ぞろいした四輪駆動車           各車に付けられたマーク
市内 オフ-ロード
 ウランバートルの郊外             オフロードを疾走する
昼食-1 ご飯
    昼食のスープとサラダ           メーンディッシュ(主に牛肉)
スイカ 遊牧民
 デザートのスイカ               途中の遊牧民のゲルと馬
遊牧民-2 チーズ
 民族衣装の子供たち             ゲルの上に干してある馬乳のチーズ
ゲル内部 ツーリストキャンプ場
 ゲルの中の干し肉                 ツーリストキャンプのゲル
ゲルの中
  ゲルの内部
14(月)キャンプ地9:00<>ブルガン<>ウラントゴー山<>イフール郊外草原21:00(テント泊)
    出発してしばらく行くと両側に花畑が現われる。さまざまな花が咲き乱れていて歓声を上げる。
    草原は草だけかと思っていたが、どこも花畑で黄色のみとかラベンダー色などに彩られている。
    ハーブも多く、これらを食べる家畜たちの糞はあまり臭わないかとも思う。
    車からはアネハツルやジリス、ウサギなども見られたが、道が悪くなり上下左右に揺れに揺れる。
    道路脇には休憩所が時々あるが、ブルーベリーを一袋100円で売っていて粒も大きく美味しい。
    それからも子供が道で瓶入りを売っていたが、森の中で採ってくるとのこと。
    休火山のウラントゴーのお鉢めぐりをしてまた平原を突っ走る。
    砂丘があったり、モンゴル最大のセレンゲ川には立派な橋が架かっている。
    車にも調子が悪いのも出てきて直しながら走っているのもあるようだ。
    予定より100q手前でテント泊となる。4〜5人用に2人なのでゆっくり出来る。
    花畑の上なのでクッションもよく昨夜より暖かい。満天の星空を見て24時就寝。
食堂 朝食
 キャンプ地の食堂             朝はバイキング
草原-2 お花畑-2
 草原の花畑                 マツムシソウやアザミ、菊の仲間など
お花畑-1  エーデルワイス
                            エーデルワイスも大きい
 ワレモコウ
 乾燥したような花                   ワレモコウ
羊の群 
 羊が草を食べながら移動している
ヤナギラン  草原-3
 ヤナギラン                    ウラントゴーよりの平原
草原-4 オフロード-2
 昼食用のテントと車                  轍がいくつもある
ナデシコ ナデシコ 
15(火)キャンプ地9:00<>ムルン(車修理・市場・ストア見学)<>フブスグル国立公園17:30<>キャンプ地18:30(ゲル泊)
   今朝も雲ひとつない青空。フブスグル湖を目指して出発する。車には毎日交代で乗るのでドライバーの気質も分かる。
   空港もあるムルンは家も多く、乗用車が走ったり都会的な服装の人も見受けられる。
   郊外で昼食を済ませまた草原の中へ。しばらく行くと小さな湖の周り一面がルリタマアザミの群落で皆車から飛び出す。
   2度目の燃料補給をし、入口の料金所でチェックを受けて国立公園へ。
   フブスグル湖はモンゴル第2の湖で琵琶湖の4倍の広さがあり、セレンゲ川からバイカル湖に流れている。
   湖畔にあるハトガルは港町らしく貨物船や遊覧船も停泊している。
   数日前の豪雨で悪路になった道をドライバーの腕に頼りやっとツーリストキャンプに着く。
   ここには温水シャワーがあり3日間のほこりを落とす。
   モンゴルは湿度が低いせいか、喉は乾くが少々暑くても汗を掻かないので、体が洗えないのはあまり気にならないが
   やはりさっぱりした気分になる。
   ここのゲルも広くゆったり使え、すぐに薪を持ってきてストーブを付けてくれた。
キャンプ場 イブキジャコウソウ
 テント場の朝                      イブキジャコウソウ
朝食 
 朝食・おかゆが美味しい
白鳥湖 市場-1
 ホン(白鳥)のいる湖。塩分を求めて動物が来る    ムルンの市場
市場-2 ルリタマアザミ
 市場前のタクシー?                   ルリタマアザミ
国立公園入り口 国立公園入口の料金徴収所
16(水)終日湖に滞在で、午前中はキャンプ地の後にある小さな山へハイキングに出かける。
   踏み跡のない針葉樹の森は以外と明るく、ウメバチソウなどの花も咲き、きのこもいくつか採れていた。
   下りてからは湖畔を巡ってのんびり遊ぶ。モンゴルのスイスといわれる位で景観も美しい。
   昼食は名物のホルホグで羊1頭を買ったとのこと。羊は苦手と思っていたが、臭みもなく美味しく食べられる。
   15時からは乗馬体験があり、折角の機会なので挑戦してみる。
   手綱も女の子に持ってもらっての乗馬だが慣れてくると楽しくなり、草原を走るのもいいだろうなとさえ思えてくる。
   夕食はまた羊の串焼き(シシカバブ)で、焼きながら肉にビールをかけているのが面白い。
   20時30分からはすぐ傍で演奏会が始まる。馬頭琴や一人で一度にふたつの音を出すホーミーに酔いしれる。
   22時からは5mほどもあるキャンプファイアーを囲んで、日本とモンゴルの歌の交流がいつまでも続く。
フブスグル湖の朝 ゲル
 フブスグル湖の朝                ツーリストキャンプのゲル
ゲル内部 タイガの森
  ゲル内部                    針葉樹林帯(タイガ)を歩く
ヤルゴイ(オキナグサ)  
  ヤルゴイ(オキナグサ)
 マツムシソウ
                            マツムシソウ
 フブスグル湖
                        山の上からのキャンプ地(手前)と湖
オボー 馬の頭
 山頂のオボー               馬の頭骨・愛した馬のを高い所に置くとか
湖 湖畔
 ここは南端で北端はもうロシアに接する      透明度が高く冷たい
キャンプ場を見る 湖
 湖の向こうにキャンプ地が見える      ハトガル上部よりの湖・遊覧船が見える
乗馬 馬引きの人たち
 2時間の乗馬体験                馬を引く人たち
オボー 楽団
 ハトガル上部のオボー             馬頭琴などを演奏する楽団
楽団-2 ハトガル
 曲に合わせ激しい踊りも               ハトガル全景
ホルホグ ホルホク
 郷土料理のホルホグ             羊肉、じゃがいも、人参に熱い石
羊の腿肉 内臓
 羊の骨付き。あっさりして美味しい           羊の内臓物
シシカバブ 串に刺して焼く
17(木)キャンプ地9:15<>ムルン<>セレンゲ川16:45〜18:15<>ラシャーント村郊外19:30(テント泊) 
   ムルンまで往路を戻り、白鳥のいる湖のほとりで昼食。ほどなく南への道を取りセレンゲ川へ出る。
   往路の時は下流の橋だったがここは浮き舟に乗って渡る。流れも速くそれを利用してロープを手繰りながら向こう岸へ。
   車を乗せたり下ろしたりするのも大変だが、係りも休憩を取ったりするのでかなり時間がかかった。
   料金は細かく設定されていて、羊や牛のもあるのがモンゴルらしい。
   また峠を登り下りして草原の山裾がテント場だった。夕食にはリーダーからのざるそばも出て皆大満足。
   夜になって風が強くなり2時半頃にはテントカバーが飛ばされそうになってくる。
   丁度スタップの見回りもあって一緒に直して貰い、やっと安心して眠る。
渡し−1 渡しー2
 幅100mのセレンゲ川を渡る         ロープを使った人力で7分ほどかかる
ポピー 峠に咲いていたポピー
18(金)テント場9:00<>村・昼食12:00〜14:30<>ツーリストキャンプ地20:30(ゲル泊)
   今夜はオルジット村でのテント泊の予定だったが、昨夜の風雨のこともあり100q程先の
   ツーリストキャンプ地を目指すことになる。
   途中、村のレストランを借り切って、キッチンスタップが昼食を作ってくれる。
   料理や酒、お菓子なども売っていて、キッチンには冷蔵庫やレンジなども置いてある。
   途中寄った草原の馬牧場では馬乳搾りをしていて、泡だった真っ白な馬乳をバケツに沢山入れていく。
   また丘の斜面にハゲワシの仲間のタスが4,5羽いて、羽を広げて飛び跳ねる姿はかなり大きい。
   残念ながら大空を舞う姿は見られなかったが…
   車はかなりのスピードで飛ばし、雨の中やっとのことでゲルに泊まることが出来た。
   予約なしなので詰め込みでもいいと覚悟するが、いつも通り二人なのは幸運に思われる。
   ただゲルにはカギが内も外もなく、モンゴル式と言われたが朝の3時にノックもなくストーブを取りに来られた時は怖かった。
川を行く レストラン-1
 支流をジャブジャブ渡る               村のレストラン
レストランー2 モンゴルの空
 清潔で白黒のテレビもある            雲がゆったり流れる
馬 馬の足
 遊牧の馬。牡は長い鬣の1頭のみ      あちこちに転がっている骨
キャンプ地 ゲル内部
 キャンプ地のゲストハウス          真中のベットとストーブが持っていかれた
朝食 最後の朝食
19(土)キャンプ地9:00<>ルン<>ウランバートル16:00
   ツアー最終日でウランバートルも近くになると舗装道路になりドライバーも快適に飛ばす。
   両脇の草原も少し乾燥したステップ帯になり、少し外れると砂の丘も現れる。
   ここにマツムシソウが一面咲いているのに驚かされる。
   また平原に戻って昼食タイム。時間まで周りの山へミニハイキングをするが、冬用の囲いの脇からウサギが飛び出す。
   人家が多くなり、スタート地点の首都へ戻ってきた。ラッシュ時なのかかなり車も多い。
   ホテルへ入り、シャワーを浴びて買物、お別れ会と忙しく時間が過ぎる。
   空港はハーンの制定後800年にもあたり、モンゴルを訪ねた日本人でいっぱいだった。
草原ー5  山頂より
 遊牧の冬営地(山の中腹)が見える      なだらかな中に岩場もある
草原ー6 牛の放牧
 大平原が広がる              さまざまな色をした牛の放牧も多い
 羊の皮 市内ー3
 頭を付けたままの羊の皮売り          ウランバートル市街地
20(日)ウランバートル0:40<>羽田5:10