ネパールトレッキング(アンナプルナ周遊)

  
 プーンヒルよりダウラギリ(8167m)       プーンヒルよりアンナプルナ・サウス(7219m)

* 行程  2000年10/29(日)〜11/8(水)
  メンバー 12名(3:9)
  スタッフ サーダー(日本語が出来る)シェルパ5名コック・キッチンボーイ4名ポーター15名現地ガイド
    
29(日)関西空港  12:30(ロイヤルネパール航空)    上海14:10〜15:00 給油など
    カトマンズ 18:15(現地時間)        時差3時間15分           
    黄金色の夕陽から暗闇に変わってほどなくネパールの首都カトマンズの明かりが見えてきた。 
    現地ガイド(日本語が出来る)の出迎えを受けバスでホテルへ。
    昨日までお祭りだったとのことで家々の軒先に花の輪が飾ってありネオンも美しい。
30(月)カトマンズ空港8:00〜ポカラ8:35着  
    空港付近の混雑ぶりは2年半前と同じ。あの時はルクラ行きだったが今回は飛行機も少し大きく安心。
     民族衣装のスチュアーデスにキャンディと耳栓のための綿をもらう。
    上昇するにつれ、白い峰々が見えてくる。
    ポカラで9日間お世話になるサーダーのキパシェルパをはじめとするスタッフと合流し、
    1時間30分ほど揺れのすごいバスで登山口のナヤプルへ。
    いよいよトレッキング開始だがテント場のビレタンティまでは35分ほど。(11時45分着)


   

   

 畑の中のテント場はマチャプチャレが尾を立てモディコーラも流れている。
すぐにジュースと昼食。 すばらしい景色とともに美味しさも抜群。
ロバ隊が鈴を鳴らして通り、先を急ぐポーターやトレッカーありで賑やか。
夜、満天の星はともかくホタルの乱舞はみごとだった。

31(火)6時のモーニングティと洗面用の湯(タトパニ)で1日が始まる。
  6時30分朝食、7時30分前後の出発はほぼ同じ。
  1日の行程に必要な物だけザックに入れあとはポーターがテントなどと一緒に運んでく れる
  コックさん達の動きも慌しく、片付けが終ると昼食の場所へ急ぎ準備する。
  サーダーとシェルパは私達と一緒で昼食のヒレを通ってからウレリ(2073m)まで6時間の
  歩き。
  石畳の道が続き、途中にはバッティ(簡易宿兼売店)やチョータラー(荷物置き場)もある。
  石段の暑さにまいるが、テント場近くの桜の花に元気づけられた。(14時20分着)

1(水)
   
 ウレリの朝、南峰とヒウンチュリー(6441m)  チョータラーで休むポーター達
  バンタンティ(2200m)の部落を通ってゴラパニ(2853m)へ。
  4時間ほどの行程でビスタリ(ゆっくり)。両側は石楠花の林で幹も大きく、花は天に咲くかと思えるほど。
  国花でラリグラスという八重の赤い大きい花。エベレスト街道でも咲いていたが比べものにならない。
  一斉に咲く頃はどんなだろうか。
  13時ゴラパニ着。すばらしい景色が待っていた。
  3時のティタイムまで店を廻ってルピーで買い物。
  定価はないので、買い手と売り手の駆け引きで決まる。
  日本の物価に比べるとかなり安く、珍しい物ばかりで楽しい。
2(木)5時出発でプーンヒル(3198m)へ。
   ダウラギリ、アンナプルナ山群の展望台で日の出を待つ。
   富士登山と同じでヘッドランプが延々と続いている。
   明るくなるにつれダウラギリ、アンナプルナの山々が赤く染まってくる。
   皆、撮影に大忙しで、12ケほどの山名がなかなか覚えられない。
   寒いためかコーヒーショップもあり、ヘリポートまであるのにびっくり。
   8時前にテント場に戻り、食事のあとは自由行動。
   50ルピーでホットシャワーを頼むが、お湯が出た人と水に近かった人さまざま。
   午後はシェルパさんにザック、Tシャツ、帽子など思い思いにサインをしてもらう。
3(金)3010mのデ・オラリ峠からの展望もすばらしく、いつまでも眺めていたい風景。
  
  今日も石楠花の樹林帯を行くが、岩壁にプリムラがたくさん咲いていた。
       
    午後からは曇りでテント場のタダパニもガスで何も見えず。(13時40分着)
4(土)朝は晴れて、サウスとヒムチェリーが輝いている。
   途中の林では、白い毛の猿が木から木へ飛んだり何か食べたりしていた。
   段々畑の中を一気に谷まで下り、モディコーラに架かる橋を渡って、また同じ高さまで登っていく。
   稗の刈り取りもされていて、菜の花も咲き、日本的な風景が広がっている。(14時30分着)

 ガンドルンよりランドルンを見る       ランドルンよりサウスとヒムチェ
5(日)ランドルンからトールカを経てダンパスへ。
   今日は高低差が余りなく、気持ちのいい散歩道。
   シェルパさんに『ピリリ』の歌を教えてもらい歌いながら歩く。
   到るところランが大木に寄生していて、ピンクや黄色の花を咲かせている。
   アジサイに似た大きい赤い花も見ごたえがあった。(15時着)
    
     荷を運ぶロバ                     ダンバスよりサウス
    夕食後、7時からスタッフの人たちとのお別れパーティ。  
    歌と太鼓に合わせて、テンポの早い曲から始まる。
    こちらは炭坑節を披露したり、暗いのを幸い皆調子よく踊る。
    朝、ピヨピヨと鳴くルビーという鳥が近くまで来ていた。
6(月)トレッキング最終日は2時間で終る。
   フェディから昼食後バスで30分ほどのポカラへ。
   寺院と滝、湖を見物してホテルに入る。
   宮殿風のホテルは中も庭もすばらしく、お風呂にゆっくり入り幸せ気分を満喫した。
   ポカラの乗合バス
7(火)9時30分ポカラから再びカトマンズへ。
   出迎えのガイドさんが遅れて心配したが、無事ホテルに着く。  
    午後は観光と帰る準備で忙しく、ネパール料理の夕食後空港へ。
8(水)空港を夜中の0時過ぎに飛び立ち、上海にも寄り関空に予定通り着地。
   11日間の長い旅も終った。

*今回の旅は標高もあまり高くなく、ゆっくりペースと一人用のテントがよかったと思う。
 毎日の食事も、美味しく食べられるよう工夫してあるように感じた。
 献立は朝  おかゆ、食パンに薄焼き卵、じゃがいもや三度豆類 
    昼 スープ(ヌードル)、ナンやロールパン、カリフラワー、サラミ、サラダ(大根,人参)
    夜 スープ、マカロニ、ピザ、じゃがいも、サラダ、デザートなど
       (牛肉は食べられないが、美味しい地鶏が形を変えて毎日出てくる)
       毎食とも紅茶コーヒー付き、同じ食材でも料理法を変えてあり見た目も楽しい。
       朝のおかゆには、皆が持っていった梅干、佃煮、こんぶなどが活躍した。
       ティ-タイムも紅茶とお菓子(ビスケット)で、持参のおやつはほとんど要らなかった。
       ケーキも2回出て、5日のにはトッピングで山名とグループ名まで書いてあり感激。