去年オプタテシケ山から見て、登りたいと思ったニペソツ山と石狩岳。
あまり期待してなかったニセイカウシュッペは大雪山系の展望台で楽しめる山だった。
28(日) ニペソツ山(2013m)
丸木橋を渡って急登が始まる。トイレもある しばらく登ると左手にウペペサンケ(1848m)が見えてくる
樹林帯を抜けると前天狗が見え出す 右手に石狩連峰が望まれる
前天狗でやっと本峰が… 高い! 左が山頂。右へトラバースして後から上がる
山頂付近は切れているのでロープが張ってある 天狗岳の上って下る道がよく見える
ここからはトムラウシの大きさが分かる。右手に化雲 忠別から五色ケ原方面
まだ花が多く見られた。イワギキョウ ウメバチソウ
赤い宝石のようなヒョウタンボクの実 イワブクロは終りの頃
糠平温泉4:30<バス>杉沢登山口(1000m)5:00〜15…前天狗8:30〜45…ニペソツ山10:10〜11:10
…前天狗12:40〜55…登山口15:25〜30<バス>糠平温泉16:00
日曜と天候のせいか登山口にはもう車が10台以上も止まっていた。
丸木橋を渡ると最初から急登が始まり、トレーニング不足には堪える。
展望のない樹林帯はエゾマツが多く、しかも巨木揃いである。
高度が上がると、ウペペサンケ山とオッパイ山と言われるクマネシリ岳、明日登る石狩なども見えてくる。
両側は秋の実がいっぱいで、クロマメノキを口に頬張りながら進んでいく。
ナキウサギの声をあちこちに聞きながら前天狗に着くと、目の前にニペソツが屹立している。
ここからは天狗へ登ってから130mも下って、やっと本峰へ取り付くが思ったよりは早く着いた。
だんだんと雲も取れてきて大雪が顔を出す。旭岳は見えないが、トムラウシへの縦走路がよく分かる。
1時間も充分展望を楽しんで来た道を戻るが、アップダウンは変らずで登山口へは遠い。
深田久弥が百名山に入れたかったと述懐したのも実感出来た。
トレーニングのための2山を天候のため中止せざるを得なかったが、3度目の正直で報われた思いであった。
*前夜ガイドセンターで地元の方による登山講習会があり、スライドなど見せてもらった。
携帯トイレをもらったが、前天狗のトイレブースがなかなか開かず使用しないままになった。
29(月) 石狩岳(1967m)
御殿跡登山口。トイレあり 登山口から見上げる石狩岳
渡渉点は水量が多いため上部を渡る 渡ってもしばらくは平坦な道が続く
石狩山頂(1967m)。ガスで展望はなし 北海道の秋は早く赤色が目立つ
コル一帯のたわわなコケモモの実 クロマメノキも実が大きく甘い
層雲峡の流れ 銀河の滝
糠平温泉4:30<バス>登山口(800m)5:00〜20…取り付き6:20…分岐9:20〜25…石狩岳10:10〜45
…分岐13:10〜25…取り付き13:30…登山口14:30<バス>層雲峡16:00
昨日と同じく夜の内に朝昼の2食弁当をもらい、少しお腹に入れてから出発する。
北海道では5時前はもう明るくなっているが、バスの前をエゾシカが何匹も驚いて逃げていく。
登山口から一気に登るシュナイダー・コースで、音更川を渡りなだらかな道を1時間歩いて尾根に取り付く。
ここからは稜線まで800mあまりの標高差をひたすら上って高度を稼ぐ。
尾根も細くなり岩場、ロープありで手と足をふるに使う。
左手にニペソツ山が見えたが、後はガスで見えなくなった。
やっと稜線に出て音更山からの道に出合う。
平らになっている地面はコケモモ、クロマメノキ、ガンコウランの実盛りである。
ここからも山頂は見上げるほどで、先行の二人が小さく見える。可愛いオコジョも出てきたそうである。
1時間ほどで山頂に着いたが、ガスが掛かってしまい、風も冷たく早々に下る。
下りも上りと変らず手足を使い、巨木を潜ったり跨いだりで時間がかかる。
朝と同じ水量の川岸で少し休んで、登山口に戻った。
30(火) ニセイカワシュッペ山(1878m)
登山口。道幅の広い歩き易い道 時計の逆周りで山頂を目指す
火山活動の名残りらしき山も見える 大槍。分岐があり旧道は右手だが廃道になっているらしい
真中左に山頂標識が見える 山頂。バックは大雪、石狩方面
白雲岳方面。手前に烏帽子岳も見える 北鎮岳の向こうに旭岳の頭が見える
右から愛別、比布、北鎮の山並み 今日は石狩もよく見える
層雲峡7:00<バス>古川林道登山口(1100m)8:00〜15…ニセイカワシュッペ山10:35〜11:00…登山口12:50
林道を走りに走ってやっと登山口に着くが、山はまだ遠くにある。
平坦な道から始まり、なだらかに登っていって、視界が開けると右手に大雪の山々が並んでいた。
時計の逆周りでどんどん進むと、大槍の分岐。休む間もなく山頂に着いて素晴らしい展望を楽しむ。
風はあるが寒くもなく、360度見渡せ天塩岳まで望まれた。
帰りの時間もあり休むことなく一気に下るが、ツガザクラ、リンドウ、サンカヨウやツバメオモトは瑠璃色の実であった。
近くの平山も高山植物が素晴らしいそうで、大雪をのんびり眺めながらまた歩きたいコースである。