沖縄冬紀行      2001.12.12〜14

やっと休暇の取れた娘との二人旅。
なんで沖縄でなく、だからの沖縄は、前と変わらず初日は暑いほどで迎えてくれた。
鍾乳洞  川平湾
石垣島にある竜宮城鍾乳洞            透明度10m以上の川平(カビラ)湾
アダン     仲間川
アダンの木。大きい実がたくさん付いていた     西表島の仲間川。17kmのうち6kmほどを行く
マングローブ   サキシマスオウ
マングローブとたこの足のような呼吸根           樹齢400年のサキシマスオウ、根が凄い
由布島   由布島-2 
西表島から由布島は400mを水牛車で渡る      サンシンに合わせて賑やかな民謡が響く
由布島  ハイジ浜
ブーゲンビリア、ハイビスカスも見上げるほど        星砂のカイジ浜
琉球村    琉球村
琉球村に移築された民家                広場では民謡や踊りも行われていた
識名園  六角堂
世界遺産に登録された識名園の御殿(ウドゥン)          池の中央にある六角堂
守礼門  首里城ー2
首里城の守礼門、2000円札で有名            正殿まで6つの門をくぐる。歓会門
首里ー門   首里城
瑞泉門と漏刻門                色鮮やかな正殿と御庭(ウナー)。紫禁城を彷彿させる

12日 大きく『おいでよ、行こうよ、沖縄』と書かれた飛行機はやはりガラガラ。
   12月と水曜日ということを割り引いても大丈夫かと気になる。
   石垣空港まで約3時間は長い。雲のじゅうたんの中、着陸する頃にやっとサンゴ礁のコバルトブルーが下に見えてくる。
   降りるとすごい熱気で23度、ブラウスだけで丁度いい。
   迎えてくれたタクシーで竜宮城鍾乳洞へ。空港から10分ほどで、サンゴから生まれた鍾乳石は成長も早いらしい。
   さまざまな形と色に驚き、こうもりにもおびえたりして汗をかきながら廻る。
   次は石垣島第一のスポットの川平湾。前回は時間がなく上から眺めただけだったが、今回はグラスボード遊覧である。
   鮮やかないろいろなサンゴと魚たちが手に取るように見えダイビング気分である。時間的にも良かったようだ。
   ハイビスカスが両側に咲き乱れる道を走って港近くのホテルへ。夕食は沖縄料理でなかでもグルカンが美味しい。
13日 ホテルから歩いて10分ほどの石垣港から高速艇で西表島へ。黒島、上地・下地島を左に見ながら大原港着。
   雨がポツポツきて昨日に比べるとかなり寒くなった。バスで移動しすぐに仲間川のボート遊覧になる。
   ヤエヤマヒルギ、アダン、ユウナ、ヤシなど亜熱帯の植物を眺めながら進む。水深は浅いようだ。
   ボートから下りてサキシマスオウを見に行く。アオギリ科とのことだが異様な大きい根に驚かされる。
   次は由布島へ水牛車で渡る。昭和7年頃農耕用として台湾から来たとのこと。
   遠浅で干潮時には歩いて行けそう。今は全体が観光地だが校門が残っていてかつての生活が窺える。
   また高速艇で竹冨島へ。グラスボード遊覧、星砂のカイジ浜とコンドイビーチ、竹冨工芸館と慌しく廻る。
   懐かしい八重山紬を手にする。石垣へ戻り、空路本島の那覇市へ。
   国際通りは夜遅くまで賑やかとのことだが、今は修学旅行生もいなく寂しい感じがする。沖縄そばには満足。
14日 琉球村は移築された民家ぐらいであまり見るものはない。網で囲まれた基地の広さを実感しながら識名園へ。
   琉球王家の別邸で、平成12年にユネスコの世界遺産に登録され切手にもなっている。
   街中なのに静かで、御殿を始め回遊式庭園や中国風あずまやの六角堂などにゆったりした気分なる。
   午後は首里城へ。14世紀末に創建されたが沖縄戦で焼失し、1992年に復元された世界遺産である。
   お馴染みの守礼門からいくつもの門をくぐって上に登っていく。
   左右に北殿、南殿がある御庭に立つと異国に来たような錯覚を覚えた。
   中国の影響をかなり受けているとの印象だが、正殿内は琉球王朝の栄華が到るところに感じられる。
   御差床(うさすか)は玉座のことで、見事な螺鈿細工がしてあり、漆器の技は今に受け継がれているようだ。
   帰りは女性が使用したといわれる久慶門などを通って坂道を下っていく。
   市内はよく渋滞しているが、空港と結ぶモノレールが建設中なので少しは緩和されるかと思う。
   夕暮れの那覇を飛び立ちサンゴ礁を見下ろしながら、また沖縄のやさしさに触れ心を癒された旅を思い起こしていた。