8年前の羅臼岳は雨と風で展望はゼロ。山容すら判らなかったが今回は知床連山も望め満足出来た。
その時は雌阿寒岳が登山禁止のため雄阿寒岳を登ったが、これも雌阿寒から望めた。
8(水) 宿舎(280m)4:45…オホーツク展望台5:35…弥三吉水6:35…銀冷水7:40…羅臼平8:40…羅臼岳(1660m)
9:50〜10:10…羅臼平10:50〜11:30…弥三吉水12:45…登山口14:15
北海道の朝は早く4時頃でも明るい。針広混合樹林帯の中をゆっくり登って行く。
熊よけ鈴も持参したが、グループなので必要なかった。登山道にはあまり出ないようだ。
展望のないオホーツク展望台を過ぎると尾根道になりベニバナイチヤクソウなどがたくさん見られる。
暑くなってくるが弥三吉の水場の冷たい水で喉を潤す。銀冷水はあまりなく通過。
岩場のあたりに雪渓が残っていてその脇はエゾコザクラやエゾツツジなどの群落になっている。
羅臼平からは平坦な道で、しばらく行くと岩場の登りになるが、冷たい岩清水が滴り落ちている。
ここからも急登で、大きい岩を渡っていくと山頂に着く。ただガスがかかり念願の国後・択捉などは見えなかった。
下っていく頃はガスも取れて、三ツ峰や羅臼平が眼下に広がり、2度目の羅臼に満足する。
羅臼平から下る頃は山頂も見え出し、連山の硫黄山や知床五湖を眺めながら下って行った。
岩尾別温泉からの登山口 登山口にある木下小屋
冷たくて美味しい弥三吉の水 雪渓が2カ所残っていた
木下弥三吉のレリーフがある羅臼平 羅臼平にある熊よけの食料庫
羅臼平上部は岩場になってくる 山頂下にある岩清水
岩を渡りながら狭い羅臼山頂に着く 下りで羅臼平と雪渓が見える
縦走路となる三ツ峰(1509m) 羅臼岳を振り返る
連山の端、硫黄山(1563m) 知床五湖も下に見える
一湖からの知床連山 三ツ峰と羅臼岳
9(木) 清岳荘(674m)7:30…下ノ二俣8:35…上ノ二俣10:35…馬の背11:10…斜里岳(1547m)11:40〜12:10
…熊見峠13:40…下の二俣14:45…清岳荘15:55
宿舎から登山口に向かう車窓からは、左右に裾を引いた端正な斜里岳が見えていた。
新しく立て替えられた清岳荘からの出発で、10分ほど歩くと前の小屋跡に着き登山道となる。
川に沿って歩き始めすぐに渡渉を十数回繰り返す。岩をへつったり、岩場を越したりして下二俣に着く。
ここからは見事な滝の連続で、滝の縁を登ったり、上を渡ったりしながら上二俣になる。
これからも急登が続き、やっと馬の背に着く。風が強く寒くなり上着を急いで着込む。
山頂も見え出してすぐに斜里頂上着。三角点は一段低い場所にある。
前回、チョロチョロしていたシマリスは出てくれず残念だったが、展望を楽しむことが出来た。
下りは下二俣まで熊見峠経由の新コースだが、これもアップダウンが多く道も荒れている。
やっと下二俣に着いても、また渡渉の繰り返しで疲れた足にはハードに感じた。
以前より手前に建てられた清岳荘 登山口
流れの速い一の沢川 羽衣の滝
川べりにはミソガワソウ(紫)が多い 馬の背にある祠
馬の背からの山頂 斜里山頂
サロマ湖とオホーツク海が望めた 広大な斜里平野
右手に知床も見える 熊見峠付近よりの斜里岳
10(金) 雌阿寒温泉登山口(711m)5:00…雌阿寒岳(1499m)7:40〜55…オンネトー登山口10:00
鄙びた雌阿寒温泉(石鹸も使えず)の近くから登山道は始まる。
大きいトドマツなどの林のなかを行く。1合目づつ標識があり、ハイマツが終わると展望が広がってくる。
不気味なゴーゴーという音と、アマツバメの鳴き声がしきりに聞こえて、火口縁に着く。
回りながら進むと、山頂の碑があり、阿寒湖の右に雄阿寒岳も望めた。
滑りやすいザラザラ道を下っていき、阿寒富士を左に見ながらオンネトーへ向かう。
このあたりはイワブクロの群落が多く、花も満開で大きい。
オンネトーが見え出し、樹林帯に入ってもアカエゾマツの根が出ていて歩きにくく思ったより時間がかかった。
4合目あたりから大雪山系が見えてくる オンネトーの神秘的な色合い
火口から荒々しい噴煙が上がっている アマツバメが乱舞していた
火口縁にある山頂 阿寒湖と雄阿寒岳
オンネトー登山口 オンネトーからの雌阿寒岳
小清水原生花園駅 オシンコシンの滝
イワブクロ シコタンソウ
イソツツジ エゾツツジ
エゾコザクラ エゾキンバイ
ハイオトギリ イワギキョウ
チョウカイフスマ コマクサ
エゾノツガザクラ イワヒゲ
ベニバナイチヤクソウ タカネグンナイフウロ