小積ダキ     山歩きの旅     2000年

 大崩山  (1643m)     5/5〜8

  6日…大崩山は憧れの山である。岩峰とアケボノツツジに惹かれて6名の山旅。
     10時過ぎの登山口は車の列。ただ登山届によると日帰りが多いようだ。
     大崩山荘は人影も荷物も無く、テント設営後、三里河原の吐野まで散策。
     徒渉点では天を突く小積ダキに感動し、祝子川に架かる丸木橋を渡って遊ぶ。
     ここからは、ハシゴ、ロープ、桟道が続き、さすがに九州の秘境を感じる。
     五葉の尾の一枚岩のスラブは展望も良く、待望のアケボノツツジに迎えられる。
     音もなく流れる三里河原は、若葉の緑を写し山桜が彩りを添えていた。
     山荘は借り切り状態で、豪華なディナーを楽しみ、ゆったりと一夜を過ごす。
  7日…4時起床で、わく塚コースをとる。最初からロープやハシゴなども出てくるが
     8年前ほどに比べると、良く整備され登りやすくなっている。
     汗をかき急坂を頑張って、袖ダキ展望台へ飛び出す。
     目の前には大崩のシンボル小積ダキ、わく塚の岩峰群に圧倒される。
     2度秋に来て春は初めてだが、見渡す限りのアケボノツツジに声も出ないほど。
     勇気ある2人が上わくに登って周りの展望を楽しんだ。
       アケボノツツジ     
      足元は注意だが、展望とツツジも愛でての嬉しい歩きに疲れも感じない。
      傾山はすぐ近くに見えるが、祖母山頂は石塚からも霞んではっきりしなかった。
      10時15分、一等三角点の大崩山頂に着く。
      戻りは坊主尾根コースで、小積ダキの上で昼食となる。
      象岩のトラバースを始め、巨岩の間のロープ、2段のアルミや崩れかけのハシゴ
      などを使って一気に下っていく。
      時折、岩陰に咲いているクリーム色のヒカゲツツジが緊張を和らげてくれる。
      林道分岐で一呼吸し、水音に力づけられて、岩を飛び越し、無事山荘に着く。
      登山口で待っていたタクシーで延岡駅へ。ところが予定していた列車はダイヤ
      改正のため無く、急遽またさっきのジャンボタクシーで大分港へとなった。
      『駅すぱあと』を信頼したのが悪かった。直前のチェックを痛感する。
      フェリー内の風呂で汗を流し、喜びの乾杯をあげたまではよかったが…
      −冷酒と親の意見は後で効くー とか
         中わく
     コースタイム
      山荘5:45…徒渉点6:05…袖のダキ7:20…上ワク9:00…大崩山頂10:15…
      小積ダキ11:15〜45…林道分岐13:00…山荘13:30〜40…登山口14:10

 荒島岳  (1524m)     3/19〜20

   諦めていた雪の荒島岳に登れて、感激と感謝。     参加=28名 
   19日…西宮を7時にバスで出発。今庄から1時間ほどで木の芽峠に着く。
      雪もまだまだあり、ワカン歩行。峠の茶屋あたりも雪のなかだった。
   20日…勝原スキー場から登り始める。
      雪が深く5分ほどのラッセルでも汗をかいてしまう。
      しゃくなげ平でアイゼンを付け、急斜面を登る。
      ホワイトアウトのなかに頂上はあった。目があけられないほど風が強い。
      その後天候が回復し、周りの山々も姿をあらわす。
      純白の白山がひときわ大きく輝いていた。
   コースタイム
      スキー場8:00…しゃくなげ平10:40…荒島岳13:00…しゃくなげ平14:00…スキー場16:00

 果無山脈縦走   3/31〜4/2

   果無の名前を耳にしたのが7年ほど前。ずっと胸のなかにある山だった。
   今回はツアー参加(22名)で、温泉と熊野古道のおまけつき。

                    

  31日…大阪からバスでひたすら走り龍神十津川線にある安堵山登山口から登り始める。
      墨絵の様な山々の連なりを見ながら、1184mの安堵山、和田の森を経て小森登山口へ下る。
      林道がすぐ脇をはしっているのが気にいらないが、山の生活には欠かせないものだろう。
      今日は足慣らしだが、日本三美人の湯という龍神温泉にしっかり浸る。
   1日…バスで安堵山鞍部まで戻り、東を目指す縦走の始まりである。
      黒尾山までが少しの登りであとのアップダウンはあまりない。
      一等三角点があり果無山脈最高峰の冷水山(1262m)はさすがに展望もすばらしい。
      大塔山、法師山など紀州の山々、去年行った伯母子岳も望まれ感激。
      冷たい風も頬に気持ちよく、ぶな林の中、落ち葉を踏みしめ春を感じながら歩く。
      ぶなの芽吹きも始まり、青空に梢が銀色に光っている。
      ブナの平からは、蛇行する熊野川と本宮大社の大鳥居までも見える。
      石地力山に着き、冷水山など歩いてきた山々を振り返ることが出来た。
      下っていった果無越は観音石仏などもあり、いにしえを想うに十分な峠である。
      果無の部落まで、また苔むした石畳に汗をかいて、山桜の咲く十津川にたどり 着いた。
   2日…露天風呂もある温泉で疲れも取れ、朝からゆったりした気分で熊野古道を歩く。
      発心門から水呑王子、伏拝王子と散策。途中、果無の山並みも見えてくる。
      熊野本宮大社にも参拝して、もうで餅をお土産に果無の旅を終る。
      今度は是非、端から通して歩いてみたいと思う。
   コースタイム
       安堵山登山口12:45…安堵山13:00…和田の森14:00…小森登山口15:00…丹生キャンプ場15:30
      登山口8:30…黒尾山9:00…冷水山9:30…カヤノダン10:30…公門谷ノ頭11:15
      …筑前タワ11:35(昼食)12:15…石地力山14:5…果無越14:45…果無16:00
      …十津川温泉(柳本橋)16:30
冷水遠望石地力山より冷水山   

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