八重山諸島に花織を訪ねて 99年11月4日〜8日
宮古島
関西空港から2時間半ほどで宮古空港着。
タクシーで伝統工芸館・人頭税石・東平安名崎・来間大橋を駆け足で巡る。
伝統工芸館では、八重山上布となるイラクサ科の苧麻(チョマ)を初めて見た。
糸から、絣くくり、染め、織り、艶出しの砧打ちなど長い時間を経て、涼やかな上布が出来
あがることに感動。
みんさー花織
いつ(五ツ)の世(四ツ)までも末永くという心がこめられている。
宮古空港を夕方出発し、暮れなずむ石垣空港に下りる。さんご礁のマリンブルーが見たこ
ともないほどに美しい。
翌朝、唐人墓・みね屋工房・川平湾・伝統工芸館・みんさー工芸館などレンタカーで廻る。
みんさーは綿狭が転訛したもので、色と模様に八重山ならではのものが感じられる。
コンドイ浜
竹富島
午後、港から竹富島へ渡る。星の砂のコンドイ浜は静かで、海の色とのコントラストがすば
らしい。
ブーゲンビリアの生垣の家には、ひょうきんなシーサーがのっていて、ゆったりと歩む水牛
車を見下ろしている。
与那国島
安里勇さんのライブに酔った翌日、いよいよ旅のハイライトを迎える。
いりざきの落日
石垣港から与那国島へ4時間の船旅。やはり渡難(ドゥナン)か、楽しめたのは西表島あ
たりまで。
ここでも、まずは伝統工芸館を訪問。与那国花織の色合いと模様の優雅さに惹きつけら
れる。
日本最西端の落日を見ようと、クブラバリから西崎(いりざき)へ。台湾は望めなかったが
きれいな夕陽に満足。
翌朝は東崎(あがりざき)から始まり、可愛い与那国馬ののんびりした様やあらあらしい
立神岩など見物。クバの葉で巻いた度数60という花酒もしっかりゲット。
沖縄本島
与那国空港から石垣乗り継ぎで那覇空港に。
毎年恒例の読谷まつりが行われる日である。進貢船が登場し、エイサーが心を弾ませる。
伝統工芸センターでは読谷花織の作品が展示されていて、ここでも若い人たちへ受け継
がれているのが感じられ嬉しい。
最後の日も慌しく、やちむんの里で沖縄ならではの陶器に出会い、喜如嘉の芭蕉布会館
まで足を伸ばす。
そこでの月桃の実を手にして、5日間の旅を終えた。