新緑の芦生原生林の下谷コースをガイドと歩いたが、生憎の雨と風でブナノキ峠までは行けなかった。
ただ若狭湾へ注ぐ由良川の源の流れに沿って、緑の中の道は心地よかった。
上、下谷には量水堰が設けられ、森林気象や水文研究がなされているとのことで演習林の意味合いを感じる。
ここは芦生原生林でも一番遅く入山を許可されたというだけあって、カツラ、宮の森、トチノキ平などそれぞれの
保存林は長い年月を経ている証がある。
川を渡って巨木を見たり、説明を聞きながら樹に触り匂いをかいだりして森を身近に感じる。
しかもここにはかつて森で暮らした人がいたらしい形跡もある。
ブナの森では樹幹流も見られ、ブナが森にとって大事な樹であることも改めて分かった。
クマハギもたくさんあり、鹿の死骸や帰り道にはマムシも出たりして生き物の豊富さも実感出来た。
梅田7:50<>美山町自然文化村10:00〜20<>長治谷作業所(640m)11:20〜12:00…下谷…ケヤキ峠(780m)14:30
…ブナノキ峠尾根(860m)…ケヤキ峠16:00<>自然文化村17:00〜30<>梅田19:30
自然文化村のかやぶき民家 広々とした長治谷作業所
緑を映す上谷の流れ 下谷(右)と合流して由良川となる
下谷の大カツラ 直径3.4m、高さ39mの巨木
たくさんの植物が着生している 倒木にも新しい命が芽生える
プリーツ葉のバイケイソウ ウワミズザクラも満開
コケに覆われたトチノキ 根元には赤ちゃんの誕生
根っこでサトイモ科と判るマムシグサ モリアオガエルの卵塊が高い枝に
ハッカの匂いがするミズメザクラ林 トチノキの花
トチノキ平保存林 600年以上は生きているらしい
天高くまで葉を伸ばしている ブナの実、今年は豊作のようだ
トリカブトも新芽の頃 緑の中の紅一点、ミツバツツジ
曲線で流れ落ちる滝 幻想的なブナの森