ピンチヒッターで1年8ケ月ぶりのスペイン。季節とコースが少々違ったせいか改めて楽しんだ。
いつもツアーの一人参加だが、今回は妹と一緒で気楽だったせいかも知れない。
しかし、これが思わぬことになるとは…
18(金)00:20 関空発 カタール航空 (11時間) 時差6時間
05:30 ドーハ着〜08:50発 (7.5時間)
13:40 バロセロナ着 時差2時間
空の5つ星・カタール航空との触れ込みだったが、出発時間が真夜中で
南回りのため時間もかかり、サービスや食事が帳消しになってしまう。
14:30 バロセロナ観光
整った街並みを眺めながらサグラダ・ファミリア聖堂へ。
空に聳える鐘楼は圧巻だが、撮影ポイントは逆光でうまく撮れない。
中に入ると工事は終わっていて、見違えるほどに美しい教会に変わっていた。
エレベーターも予約制になっていて、塔には上がれなかった。
近くの店に寄った後、グエル公園に行くがもう17時を過ぎて寒くなっていた。
それでも市街を見下ろす広場には多くの人たちが集まり賑わっている。
名物のシーフードパエリアの夕食後ホテルヘ。
広いカタール空港。マークはアラビアン・オリックス 綺麗になった聖家族教会の内部
グエル公園から地中海を望む 南国を思わせる風景・17時過ぎ
19(土)ホテルを8:30に出発しバレンシアへ。
1時間30分ほどのタラゴナで高速の脇にある世界遺産の水道橋を見学する。
紀元2世紀に建設された橋で高さ26m、残っている長さ217m。
修復された橋の上は幅1mほどの水路になっていて歩くことが出来た。
お昼は白い海岸が続くペニスコラで海鮮スープ・サルスエラなど。サラダ、グラタン風シーチキン
メルルーサ、エビ、イカ、ムール貝などたっぷり。デザートのブドウ、オレンジ。エスプレッソも嬉しい。
実がたわわなオレンジ畑を左右に見ながらバレンシアへ。
前回楽しかった市場は閉まっていて、ラ・ロンハやカテドラルを見るだけで宿泊地エルチェへ。
ホテル着20時 600kmほど走ってきた。
ラス・ファレラス水道橋 バレンシアの街路樹・オレンジ
20(日) 8:30ホテル発。グラナダまで330kmである。
バスの車窓から真っ白な山並みシエラ・ネバダ山脈が眺められ感激する。
昼食は趣のあるレストランでソパ・デ・アホ(にんにく入りのスープ)と下の写真。
ホテル(前回と同じで感じがいい)に荷物を置いた後、歩いてアルハンブラ宮殿へ。
愉快なガイドさんの説明に笑いころげながら、イスラム芸術の傑作を改めて見て回る。
今回もライオンには会えなかったが、ブルーの鍾乳石や緻密な彫り物などまたまた感動である。
高く伸びる糸杉、熟した柿の木、紅葉した木々の間を歩いて夏の離宮・ヘレラリーフェへ。
ここからのアルハンブラもいいが、残念ながら白いシエラネバダは見えなかった。
ホテルでの夕食後22:00からフラメンコショーに出掛ける。
小型バスで一旦街へ下って、アルバイシンの細い道を上って洞窟のタブラオへ。
踊り手3人、歌い手1人、ギタリスト2人のこじんまりしたショーで熱気はあるが疲れからか眠くなる。
前菜・サラダ メーン( じゃがいもが多く使われる)
デザート アルハンブラ・アラヤネスの中庭
いつ見ても美しいブルー鍾乳石 12頭のライオンの噴水(展示板より)
アルバイシンの町並み ヘネラリフェ・アセキアの中庭
21(月) ホテルを9:00に発ち白壁の町ミハスヘ。ここが一番暑いとのことだったが強風で寒いくらいだった。
小さな店が並ぶ町中をブラブラして、美味しいメルルーサの昼食後ロンダへ向かう。
ミハスも山の中腹にあるが、ロンダはまだまだ上っていく。
途中では光る海にジブラルタルらしきものも見えアフリカが近いことも感じられる。
ロンダは断崖絶壁の上に築かれた町と言われ新・旧をつなぐヌエボ橋がシンボルになっている。
実際橋の上から見下ろす峡谷は足がすくむほど。下って行きイスラム時代に造られたビエホ橋を
渡り新市街にある闘牛場を外から見てバスへ戻る。
ここはシエスタが行われ、商店街はひっそりとしていた。
170kmほど走ってコルドバへ。
住宅街にある広い敷地のホテルはプールもあり、中庭のオレンジとレモンの木には実も付いている。
室内もアラベスク風で広く感じがよかった。
白い壁と青空のミハス ロンダの新市街
新市街と旧市街を繋ぐヌエボ橋 ヌエボ橋からの渓谷(100m)
22(火) ゆっくりと9時に出て、ユダヤ人街を通りメスキータへ。
オレンジの中庭と朝日に輝くミナレットが美しい。
モスクの中は薄暗いが、上から吊り下げられた燭光で赤と白のアーチが浮き上がって見える。
天井の装飾も素晴らしく大理石の円柱と共に1200年前の建設に感動を覚える。
今日は人も多くなく、ミフラープもじっくり見ることが出来た。
ただ中央部分はカトリックの教会になっており、異文化の違いを感じさせられる。
昼食は『恐怖の中華料理』だったが、思っていたよりは『中華』で食べられた。
その後、400kmでいよいよ首都マドリッドへ。
途中コンスエグラに寄り、丘の上の風車10基と古城を見る。
売店(風車内)のおじさんは時間が遅かったためか今日も来なかった。
レストランでの夕食後、五つ星ホテルに連泊となる。
ロビーや部屋の調度品は流石と思わせたが、隣との境が一部ドアになっていて音が漏れるのは
あまりいい感じではなかった。
メスキータ内850本の円柱 ミフラープ(メッカの方角を示す)の天井
コンスエグラの丘と町 レストラン内の生ハム
23(水) プラド美術館に一番乗りするために8時45分出発。それでも館の前は大勢の人だった。
ガイドさんの案内でエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤ、ルーベンスなどの作品を見て回る。
今回は『着衣のマハ』が東京へということで比較が出来なかった。
王宮、スペイン広場を見学して、タパス(8皿)の昼食。
午後はオプショナルツアーでトレドへ。
展望台からは陽が差したトレドの町が青空に映えて美しい。
サント・トメ教会でエル・グレコの『オルガス伯爵の埋葬』に再会し感激する。
ただガイドさんの説明が聞き取りにくく初めての人は半分ほどしか分からなかったのではと思う。
カテドラルは宝物室や聖歌隊席、眩いばかりの内陣など歴史を語るものばかりである。
すっかり暗くなったマドリッドに戻りレストランでの遅い夕食。ホテル着21時。
王宮正面と馬に乗った衛兵 スペイン広場のドン・キホーテ像
タホ川に囲まれたトレドの町 スペインカトリック総本山のカテドラル
24(木) 12時のホテル出発まで自由行動。
今回パスしたピカソの『ゲルニカ』を観るためにソフィア王妃美術センターへ行くことにする。
ホテルのすぐ近くにメトロの駅がありここから向かう。
切符を買うのから乗るのも初めてで、ツアーの人たちと途中まで一緒で30分ほどで着く。
校外学習なのか、小学生たちも大勢来ていて賑やかである。
ゲルニカはやはり人の心を打つものがある。
1時間ほどして帰ることにしたが、乗換駅で分からなくなり降りた駅はホテルから遠かった。
聞きながら走りに走ってやっとホテルに着いたのは12時前。
汗だくで部屋から荷物を持ってやっとバスに乗る。しばらくは動悸が収まらない。
前夜に調べていた駅の名が違っていたようだ。もうメトロはこりごり…
15:05 マドリッド発
23:50 ドーハ着〜01:30 ドーハ発
またもや真夜中の食事でほとんど食べられない。
25(金)関空 16:45着