早い梅雨入りにやきもきさせられたが、中休みの天気に救われた。
カラマツの新芽の美しさ、星の輝き、温泉の楽しさに浸った3日間だった。
6日(月) 新大阪9:00<>名古屋9:51〜10:00<>塩尻11:52〜12:12<>小淵沢13:07〜13:11<>小諸15:31
懐古園15:40〜16:30<>高峰温泉17:00
1日目は3度乗り換えをしながらの汽車の旅。土地の人や学生の賑やかな声を聞きながら…。
小海線は新緑のなかを、八ヶ岳のいろんな角度を見せながら走っていく。
小諸城跡の懐古園は駅からすぐで、動物園や遊園地まであってかなり広い。
自然石の石垣や小諸で7年間過ごしたという島崎藤村の記念館など昔を偲ぶに相応しい。
車で30分の高峰温泉は日本秘湯を守る会の一つでランプの湯や野天風呂の展望が素晴らしい。
星の観望会もあり、3台の天体望遠鏡で土星の輪や輝くベガ、月のクレーターなどがはっきり見えた。
ゆっくり回っていく人工衛星も肉眼で捉えられた。
小海線・野辺山駅 車窓からの八ケ岳連峰
懐古園・三の門 歴史を感じる石垣
藤村記念館と巨木(ケヤキ) ランプの湯・高峰温泉
カラマツのなかの露天風呂 シャクナゲ
7日(火) 登山口7:40…水の塔山8:35…東篭の塔山9:25…池の平湿原10:30〜11:20…高峰林道11:30〜12:10
高峰温泉12:15<>小諸12:45〜13:06<>篠ノ井13:56〜14:18<>松本15:22<>王ケ頭ホテル17:00
ウグイス、ホトトギス、カッコウなどで賑やかなうぐいす展望台を通り、景色を楽しみながら登っていく。
水の塔から篭の塔への七千尺コースで赤ゾレのガレ場もあるが歩きやすい道である。
下の方には湯の丸高峰林道も見えているが、時折ガスがかかる。
登山者は平日とあって篭の塔で出会った一人のみだが、道の両脇にはショウジョウバカマ、イワカガミ、
マイズルソウ、エンレイソウ、ツマトリソウなどが咲き、ツガザクラは小さい蕾をたくさん付けている。
池の平湿原は小学生などで賑わっていたが、ミネザクラの下でしばしのんびりする。
その付けが回り、林道をなかば走ってタクシーで小諸へ、しなの鉄道で篠ノ井から松本着。
またタクシーで美ヶ原駐車場まで。ここからは宿の車が迎えてくれる。
期待以上のホテルで部屋も良く、無料の展望風呂は最高で、料理も食べきれない程である。
宿の前が登山口 水の塔山(2202m)
東篭の塔山(2227m) 篭の塔山より水の塔山の稜線
カラマツの雌花[上)と雄花(下) ヒメイチゲ
広々としたとした池の平湿原 鏡池
ミネザクラ ミネズオウ
8日(水) ホテル6:30<>王ケ鼻6:45〜7:15<>ホテル7:30〜9:30…美しの塔・山本小屋…ホテル11:15<>松本
12:35〜12:53<>名古屋14:59〜15:11<>新大阪16:03
5時、部屋から八ケ岳、南・中央アルプスなどがシルエットで見える。蓼科山の大きいこと。
東空は少し明るいものの ご来光は望めないようだ。
6時半に宿舎から王ケ鼻へ。ここは360度の展望台で乗鞍岳から穂高連峰、槍、後立山連峰が
うっすら赤みを帯びて雲のなかに並んでいる。遠くは妙高あたりも…
ホテルに戻って朝風呂、朝食の後、山本小屋まで散策する。
40年ほど前連泊した小屋だが、新しく建て増しされていた。
上がってきた牛たちも朝の食事を終えて、塩を舐めに来ている。
ここも鹿が増えすぎて夜とは言わず鹿牧場になるとのこと。高山植物も被害にあっているようだ。
レンゲツツジもまだ蕾で今年はどこも開花が遅いようだ。
ホテルからはバスで松本に戻り、また中央本線で帰る。
御嶽山の方を向いている地蔵群 槍・穂高連峰・後立山方面が望まれた
浅間山と前日歩いた水の塔山方面 放牧が始まったばかりだとか
美ヶ原台地 美しの塔は昔のまま