南八ケ岳へ行くたびに眺めていた蓼科山。
見かけのやさしさとは裏腹に、北横岳へも結構手応えのある道が続いた。
大岳からの蓼科山。山頂には残雪も 南八ケ岳連峰も2日前の新雪に輝く
溶岩が累々の広い山頂 山頂の中にある蓼科神社奥宮。右手に山頂の白い標柱
山頂ヒュッテ前にも雪が残っていた ドリームキャンドルの灯にクラシックの音が流れる
ヒユッテ前より大岳、北横岳方面 青い屋根の蓼科山荘と縞枯れの前掛山
ヒュッテ前のミネザクラはまだ蕾 展望のいい双子山(2224m)
二重火山がよく分かる。残雪の左にヒュッテが見える カラマツも芽吹きの季節
双子池(雌池)の透き通った水面 大岳(2382m)山頂に奉ってある地蔵尊
北横岳(2480m)からの蓼科山 ロープウェイ(山麓駅)付近の彩り
28日 2週間待たされた孫がやっと元気に生まれ、天候も良しと初夏の八ケ岳を歩くことにする。
茅野では登山口方面へのバス便がなく途中のプール平までだが、バス停近くにタクシーの営業所があり利用する。
女神茶屋は閉まっていたが駐車場には3、4台の車が見える。しばらくは鳥のさえずりのなか気持ち良く登っていく
傾斜が急になると後に南八ケ岳連峰が見え出してきて休憩にいい。26日の雪で赤岳など白くなり光っている。
樹林帯を過ぎると頂上が真上に迫りいよいよ岩場が始まる。かなりの急登だが高度は稼げる。
下りてきた30人ほどのパーティを待ち、しばらく登ると小屋が見えてきた。
ザックを置いて山頂へ。溶岩だらけの広い頂上である。その真ん中に奥宮が奉られている。
南八ケ岳は勿論ゆったりと煙をはく浅間山や特異な形の妙義山、甲武信岳方面が望まれ、
甲斐駒、千丈岳などはまだ白く、これらを眺めているだけで心の疲れも飛んでしまう。
ヒュッテ内も夕方になると寒くなってきたが、コタツやストーブが入り温かい。
1人だけの贅沢な夕食を、これもまた贅沢な音楽を聞きながらいただく。美味しいワインもある。
電力はソーラーと風力発電で、トイレもバイオ利用で新しくなっている。
29日 4時半の日の出は雲が多く展望も諦める。風が強く冷たい。やはり山頂はまだ春の様である。
温かいコーヒーでまだ眠っている体と頭を起こして出発する。
蓼科山荘までも岩場の急降下。ところどころ凍っていて慎重に下る。
山荘からは歩き易い道で大河原峠まで下ると広い車道に出た。
また山道に入り登っていくと広い山頂の双子山。ここからは蓼科山の斜面のすごさが改めて分かった。
下った雄、雌の双子池にも人影はなく静寂そのもの。カラマツの芽吹きに初夏を感じながら一休み。
ただここから大岳までが本番だった。ヒュッテで道が悪いとは聞いていたが、岩を渡り攀じ登りと大汗をかく。
残雪もあり湿っているのかコケも多く鬱蒼とした感じのなかを歩く。
天狗の露地を過ぎると開けてきて、横岳との分岐から10分ほどで大岳に着く。
標柱もないが可愛いお地蔵さんが二人して迎えてくれた。蓼科山もよく見える。
横岳までは平坦な道(岩あり)で北横岳ヒユッテが見え出すと賑やかな声が聞こえてきた。
山頂には中学生の集団がいて修学旅行らしい。楽しんでいる様子が感じられて嬉しくなる。
ピラタスロープウェイまでまだ下りが続く。観光客の姿が見え出してやっと駅に着いた。
コースタイム
28(火)新大阪6:36<JR>名古屋<JR>茅野10:38〜45<バス>プール平11:20〜30<タクシー>
登山口(女神茶屋)11:45…蓼科山頂ヒユッテ14:15…山頂14:30
29(水)ヒユッテ6:20…大河原峠7:30…双子山8:00…双子池8:35〜50…大岳10:20…北横岳11:15…
ピラタスロープウェイ駅12:00<ロープウェイ>12:10〜57<バス>茅野13:50〜14:11<JR>大阪18:49
ドリームキャンドルのこと
中学生二人の『ぶーどらカンパニー』製造の、とてもすてきなキャンドルです。
瓶も、また箱も牛乳パックを利用した手作りで600円。形もいろいろあり、色合いも気に入りました。