3回目の春山はまだ夏も歩いていない立山。稜線を歩きたいと願いながら果たしていなかった。
室堂から見回す山々はまだまだ雪化粧だが、剣界隈を庭とするリーダーには少々物足りない様子。
女性9名、天候の合間をぬって別山往復をし雪の剣岳にも満足の山行となった。
散策路より立山連峰
散策路より奥大日岳・大日岳 雪のない稜線に一ノ越山荘が見える
雷鳥荘よりの奥大日岳。雲行きがあやしい 地獄谷を窓から見下ろす
強風が吹き荒れていた別山頂上 御社もまだ閉ざされたまま
なかなか顔を出さない剣岳本峰 雪に埋まった剣沢小屋とテントの群れ
剣御前小舎付近も雪はない カラフルな雷鳥平テント場
スキーヤーと弥陀ヶ原方面
奥大日岳には大きな雪庇も見える シリセードで遊びながら下る
3日 さすがにゴールデンウィーク。指定車両にも立つ人が来るぐらいで、立山駅は繁華街並みの混雑で1時間ほど待つ。
称名滝の水量に圧倒されながら、雪の大谷(14m)も通過して室堂へ。
喧騒のターミナルを出ると立山連峰が青空をバックに美しく輝いている。この時期の立山は神々しいほどである。
ただ雪の少なさか稜線は黒く見える。ミクリガ池も青い水面が一部出てきていた。
雷鳥平のテント群を見下ろして宿舎着。中にはたくさんの板が立てかけてありスキーヤーの多いのに驚く。
天候の崩れを気にしながら、旅館並みの食事と温泉に満足して、早めの就寝。
4日 5時に起きたが夜からの風雨はますますひどくなり、今日は沈殿することになった。
メンバーは女性ばかり故話すことには事欠かない。
太極拳などで体を動かし、コーヒー&ビールタイムで思いのほか早く時間が過ぎていく。
5日 上がる予報に期待して3時起床で備えたが、まだ風雨が収まらず待機となった。
6時すぎからやっと雨も上がり始めゴーサインが出る。
雷鳥平のテント場から、雷鳥沢を右手に見ながら雪の大斜面を登って行く。
夏はジグザグの雷鳥坂も直登で傾斜がきつい。ガスのなかで方向を確かめながら進む。
別山乗越手前のトラバースは腐った雪で慎重に通過する。
剣御前小舎あたりからは青空も出てきて、室堂一帯や剣岳も望まれるようになった。
別山へも一部雪があるだけで夏道になっている。山頂からは後立山も見え隠れしていた。
まだ冬毛の残る雷鳥がハイマツの陰で何か蝕んでいた。
予定では別山〜雄山までの縦走だったが、帰りの時間のこともあり来た道を戻ることになった。
すれ違う人のほとんどがスキーを担いでいて、剣沢への大滑降は見ているだけでも気持ちがいい。
下りは周りの景色を堪能しながらシリセードなど楽しみ、あっという間に雷鳥平に着く。
晴れ渡っていた青空も美女平に着いた頃にはガスに覆われてしまった。
ケーブルでまた1時間待ちになったが、大阪には予定通りの帰着だった。
コースタイム
3(祝) 大阪7:12<JR>富山10:23<地鉄>立山11:33〜12:55<ケーブル>美女平13:15<バス>室堂14:00…雷鳥荘15:00
4(祝) 風雨のため停滞
5(祝) 宿舎7:00…別山乗越8:40…別山9:30〜50…剣御前小舎10:40〜11:00…雷鳥沢11:45…バスタ-ミナル13:00<バス>
美女平14:00〜15:00<ケーブル>立山15:44<地鉄>富山16:42〜17:58<JR>大阪21:19