3度目の正直で天候に恵まれた立山縦走。初めて室堂から稜線を仰ぎ見てから15年が経つ。
シーズンとあって歩いている人は多く、それぞれに山、花、風景を楽しんでいる様子。
6月の東北は散々で、今回やっと満足の旅になった。
一ノ越山荘からの室堂と奥大日・大日岳 雲を茜に染めて落ちる夕陽
雄山山頂(3003m) 五色原・薬師岳方面
笠ケ岳・黒部五郎岳 槍・穂高岳方面
大汝山(3015m) 右上に富士山・八ケ岳も見える
一ノ越と三山を振り返る 大日小屋がやっと見えてきた
別山下からの剣岳 奥大日への道、遠い
早月尾根の剣岳 静かな奥大日岳
大日岳から夕暮れの大日小屋 剣の岩も美しく染まる
久し振りのキヌガサソウ 仲良く砂浴び、しばらく通してもらえない
29日 5月の雪山から3ケ月ぶりの立山。夏真っ盛りでリックの人、観光の人が多く美女平から臨時バスも出て
1時間ほど早く室堂に着けた。百名水を入れてから出発。今日は一ノ越までなのでのんびりした気分。
途中の雪渓のトラバースでは、中学生の賑やかな悲鳴が続いていた。
山荘は平日とあって空いており、5人部屋に1人である。
地元の小学生の登山も行われていたが、山荘前を下っていったのが5時半。室堂泊りとは言っていたが…。
夕刻から槍ケ岳などが見え出し、空を真っ赤に染め上げていく夕陽に感動する。
30日 朝食を済ましてから出発。すぐに見上げる急登で、足元はかなり崩れている。
三ノ越あたりからすばらしい景色が始まる。雄山神社に安全祈願をして、360度の景色を堪能する。
大汝山でも山々の眺めを楽しみ、富士ノ折立からの下りには気を引き締める。
真砂岳へはのんびりした稜線歩きである。
後立山はさすがに近く、剣はじめ白馬、その横には来週の朝日岳も…
剣御前小舎からは草付きの道になりお花畑が始まるが、ピンクのチングルマを初めて見た。
一旦分岐まで下りまた登り返す。奥大日岳へも道は延々続き、太陽が照り付けて暑い。
稜線に出た所に雪渓が残っていて休んでいる人も多い。冷たい氷が心地よくシャーベットにして食べる。
すぐに奥大日頂上で、これから大日までアップダウンが多い。岩場やハシゴもあり慎重に通過する。
長い木道を歩き、赤い屋根が下に見えてもまた登り下りがあって、やっと大日小屋に着いた。
生ビールで乾杯をしてしばし昼寝。その後だんだんと宿泊者も増え賑やかになってきた。
ガスが晴れた夕暮れ時、奥大日からの縦走路を眺めながら、歩いた者同士、今日の健闘を称えあう。
大日岳で赤く染まる剣や立山を堪能して戻ると小屋のランプに灯が入っていた。
31日 美味しい朝食をいただいて発つ。30分ほどの水場からは流れを何回か渡りながら下っていく。
木道の向こうに大日平小屋が見えてくる。湿地帯にもワタスゲもあまりない。
新しい小屋からも木道が牛の首尾根まで続く。ここからまた急な下りが始まる。
作業用のクレーンが下に見えても、道はジグザグでなかなかである。
前日ここを登ってきた人がいたが、展望もなく辛かったとのこと。やはり下りがいいように思う。
称名滝は前に来ているのでバスターミナルに向かったが、出たばかりだった。
楽しみにしていた立山の温泉も生憎休みで、仕方なく早めに酷暑の大阪に戻ってきた。
コースタイム
29(月) 大阪7:12<JR>富山10:21〜33<地鉄>立山11:35〜40美女平11:50<バス>室堂12:50〜13:00…一ノ越山荘13.50
30(火) 山荘5:00…雄山5:45…大汝山6:10…真砂岳7:00…剣御前小舎7:55〜8:00…新室堂乗越8:50…奥大日岳10:30
…大日小屋12:10 大日岳往復 18:00〜50
31(水) 小屋6:00…大日平山荘7:40…牛の首尾根8:30…称名バスターミナル9:10〜10:05<バス>立山10:20〜36
<地鉄>富山11:40〜12:05<JR>大阪15:32