光岳(2591m)〜聖岳(3013m)      2002.8.20〜22    

2年前、悪天候のためあきらめた光岳。今回はツアー登山ながら、シュラフ、食料、燃料など
持参のため荷は重かったが、展望、花々に助けられて念願の山行きが出来た。

登山道  聖岳
易老渡からの苔むした原生林             イザルケ岳(2540m)より聖岳
上河内   光小屋
イザルケ岳より上河内岳                光岳と小屋
光岳  光岩
山頂は展望なし             光石。ニョホウチドリはもう終ったとのこと
光小屋-2   光小屋-3
山頂の下りから見た光小屋          小屋の内部。入口の大きい釜だけが古めかしい
茶臼岳   亀甲草原
岩場の茶臼岳山頂           亀甲状土の草原地帯。これからあの上まで登っていく
上河内岳-2   聖小屋
上河内山頂。ガスで展望はなし          聖平小屋。遅くまで入る人が多かった
子聖岳   聖岳山頂
聖岳が大きく迫る                   快晴の聖岳山頂
中盛丸山方面 赤石岳-2
赤石岳から中盛丸山方面。右に荒川、塩見、仙丈ケ岳なども見えた
子兎岳 百間洞小屋
小兎岳方面。後には中央アルプスが連なっている  百間洞山ノ家の赤い屋根が中央に見える
富士山   西沢渡
笊ケ岳(2629m)と富士山               西沢渡の荷物用リフトでザックを渡す
予告  工事
収容人員20名の小屋が建つとのこと        トイレと休憩所(?)が出来つつあった
登山口   トリカブト
登山口。ここからは長い登りが始まる           至る所で見られたトリカブトの群落

20日 大阪を車で9時に立ち、15時平岡の民宿に着く。
   近くの『かぐらの湯』にのんびり浸かる。安くて(600円)いろいろあり、なかなかいい温泉である。
21日 登山口はしっかりした吊橋から始まるが、最初から樹林のなかの急登が続く。12kgはこたえる。
   面平を過ぎて尾根道をどんどん登っていくが、雨が多いせいかシダやコケが多く見られる。
   縦走路から2分ほどの所が易老岳(2354m)だが樹林に囲まれて何も見えない。
   少し下って行きまた登りになると、一面のトリカブトをはじめセリバシオガマ、クロクモソウ、
   ミヤマウズラなど珍しい花たちが疲れを癒してくれる。
   分岐から10分ほどのイザルケ岳は上河内岳を始め展望がいい。光岳の下に小屋が光って見える。
   小屋から15分で光岳山頂に着き、光石もすぐ下に見えていた。
   小屋に入り綺麗なのに驚く。16時からと朝4時からはバイオのトイレが快適に使える。
   水場はかなり下の方だが、今回は小屋でもらえたので行かなくてすんだ。
   食事は、個人で時間までに入れば出してもらえるようだ。混んでなくゆっくり眠れた。
22日 朝食後5時出発はもう明るい。易老岳までは昨日の道で、希望峰にザックを置いて仁田岳を往復。
   稜線は風がきつくフリースを着る。分岐に戻り砂礫の道から岩の茶臼岳に到着。
   茶臼小屋への道を右手に見て進むと広い草地で昼食となる。正面の上河内岳が高く感じられる。
   竹内門をくぐり分岐まで登りきって、空身で上河内岳を往復。時間のせいかガスで展望は悪い。
   一度下り南岳を登り返し左が切れ落ちた所を通過。急な下りが続き樹林帯へ入ってすぐと思ったが
   なかなかで聖平小屋の赤い屋根が見えてやっと聖平の木道に出る。
   平日で少ないかと思っていた小屋もだんだんと人が増えていった。
   シュラフなど持参だったので、1000円引きにしてもらえた。トイレは上の方が快適。
23日 4時過ぎの空は星が瞬いて天候の心配はなし。     
   薊畑の分岐でサブザックに替える。小聖岳からは聖岳への道が真上に上がって見える。
   岩場には白とピンクのタカネビランジを久し振りに見るが、手の届かない所にしかないようだ。
   左手にはブロッケンも現れて手を振って歩く。
   急な砂礫の道をジグザグに登り切ると、山頂のすばらしい景色が待っていた。
   まずは目の前の赤石岳の大きさ、ここへの縦走路。赤い百間洞山の家が可愛い。
   荒川、塩見、仙丈は近く、中央アルプス、そして槍・穂高連峰の山並みまで見えている。
   圧巻はやはり富士山で逆光ながら笊ケ岳を従えた姿は日本一の山に相応しい。
   奥聖の方も覗いたりしているとすぐに時間になってしまい、下りるのが惜しい。
   分岐まで戻り早い昼食を済ませて便ケ島までの1500mを下っていく。
   この下りは急で、倒木が多く越したり潜ったりと大変である。
   前回は登りに使ったが、易老渡からの登りが楽のように思えた。
   廃屋からすぐに西沢渡になる。ザックだけリフトで渡し、人は岩を飛んで渡る。
   ここからは広い道で、橋も立派な橋に付けかえられていた。
   驚いたことには、便ケ島に来年小屋が建つとのことで、様子が一変していた。
   足並みの揃ったメンバーで予定より早く着き、30分も車を待った。

コースタイム
21(火) 宿舎5:30<車>易老渡6:30〜45…面平8:35…易老岳12:00…三吉平13:00…イザルケ岳分岐
     14:30<往復>15:00光小屋15:05〜15…光岳15:30…小屋15:50
22(水) 小屋5:00…三吉平5:40…易老岳7:00…希望峰8:45…仁田岳9:00…茶臼岳10:00…お花畑
     10:45〜11:10…上河内岳12:15…南岳13:20…聖平小屋14:35
23(木) 小屋5:40…薊畑分岐6:00…小聖岳6:45…聖岳7:50〜8:20…小聖岳9:05…分岐9:50〜10:15
     …西沢渡13:30…便ガ島14:05