東北応援旅行として計画していたのが都合で1年遅れとなり、少し内容を変更しての出発となった。
往復は空路にしたものの時間的に余裕がなく、駆け巡りの旅になったが、ワンマンカーから眺める
春の景色にはのどかさも感じられた。
ただ、盛から気仙沼にかけてはまだ津波の跡が見られ、ホテルでは作業の人たちも一緒だった。
23日伊丹〜花巻空港<タクシー>新花巻<JR>遠野<タクシー>盛<BRTバス>気仙沼
雪の早池峰を遠望しながらカッパ淵に着く。寺の裏を流れる川の淵がそうだが暗さはない。
遠野地方の生活様式を再現してある伝承園は,興味深い物がいろいろとあった。
工芸館の手作りの品や製作されている方の温かみのある話にもゆったりさせられる。
盛からは今月から開通したというBRTバスに乗ったが、その区間はほんの一部分だけで
ほぼ国道を走る。それにしても駅員の無愛想さには他の人ともあきれる。
高台には仮設住宅が見られ、越前高田あたりはまだ津波のつめ跡がそのまま残っている。
気仙沼にも津波の到達地点が示されていて、いかに大きかったかを改めて感じた。
カッパ淵。 澄んだ流れの明るい淵 さすがにカッパの狛犬。皿がある
伝承園・板倉と工芸館。屋根が美しい 重要文化財の曲り家
調度品や民具が展示されている 御蚕神(オシラ)堂・願いを書いて掛けておく
気仙沼の市街地・まだ更地が多い 今は穏やかな海だが…
24日気仙沼<JR>平泉<JR>松島
平泉は内陸なせいか、やはり気温が低く寒い。
駅前から5分遅れで出発する循環のるんるんバスで毛越寺と中尊寺を回る。
両方とも観光客が大勢で前日との差が感じられる。
金色堂までは急な月見坂を登っていくが、両脇の杉並木や北上川の展望もあり、
カタクリやショウジョウバカマの群落が疲れを取ってくれる。
国宝の金色堂はさすがというほかない程の趣でよく残っていることに感激する。
るんるんバスは15分も遅れてくるので、駅まではタクシーがよかったと後悔した。
松島は天候が悪いため、翌朝に散策した。
五大堂からの松島湾は穏やかで海が輝いている。
期待の瑞巌寺は本堂などが修理中で特別公開のみだけしか見られなかった。
毛越寺・池中立石の大泉ケ池 常行堂
中尊寺・金色堂 エンレイソウ
松島湾に掛かる福浦橋 松島海岸の五大堂
瑞巌寺の臥龍梅 法身窟
25日松島<JR>仙台<新幹線>郡山<JR>三春<JR>郡山<リムジン>福島〜伊丹空港
三春に着くと暖かい陽気に包まれる。滝桜の満開は1週間早かったようでタクシーしかない。
ただ、途中の桜は見事なものが多く、乗務員さんの説明もあり楽しめた。
滝桜も色は少し落ちているが、大きさや滝のような枝ぶり、1000年の風雪に耐えた幹の逞しさなど
これからも応援したくなるような樹である。
入るには300円要るが、いつまでも大事にしてほしいと思う日本一の枝垂桜である。
滝桜全景 エドヒガン系の紅枝垂桜
幹の凄さが判る 上部のソメイヨシノは満開