裏銀座縦走(烏帽子・野口五郎・鷲羽・槍)   2001.8.11〜15                

大展望の裏銀座縦走。天候に恵まれ北アルプスの真中で雲上の散歩を楽しむ。
お盆とあって山も小屋もさすがに混んでいた。

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ガスも晴れてきた烏帽子岳(2628m)      振返る朝の烏帽子。立山、剣岳も浮かんでいる
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三つ岳より餓鬼・燕岳方面。鹿島槍・白馬までも   野口五郎岳(2924m)より小屋を見下ろす
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男性的な水晶岳。カールも大きい           対照的な赤牛岳。後には薬師岳も控えている
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鷲羽岳(2924m)とワリモ岳も近づいてくる         五郎岳の白く輝く美しい稜線
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目指す槍ケ岳(3180m)と穂高連峰              虹の後の槍。人の列が続いている
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槍ケ岳頂上。360度の景観に大満足            足元には槍岳山荘。宿泊者は220名も
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朝日を受ける穂高への道。北穂の小屋が光って見える   さよなら槍、また会えるといいね

11(土)急行リゾート白馬アルプスで出発。座席も特急並みに良く、全席指定だが途中からは横にもなれた。
12(日)大町からジャンボタクシーで高瀬ダムまで。雨がパラパラのなか北ア三大急登のブナ立尾根に取付く。
   大きなブナが゙多く名前の由来かと感じる。2209mの三角点では日も差してきて、稜線に出ると
   ほどなくこじんまりした烏帽子小屋に到着。思ったほどの急登でもなかった。
    一息入れて、烏帽子岳往復。時折ガスが掛かり見えなくなるが、頂上では運良く周りが見渡された。
13(月) テント場を過ぎ登りにかかると、どんどん山が見えてくる。右手には赤牛,薬師から立山、剣岳。
    左手には餓鬼から燕岳。鹿島槍、五竜と白馬。行く手には目指す槍ケ岳、穂高。富士山と八ケ岳もおまけ。
    白砂の道を小屋を左下に見ながら登ると広々とした野口五郎岳。一昨年台風のため諦めた山である。
    水晶岳、鷲羽岳が大きくなり、笠ケ岳も望まれる。 
    五郎池を見下ろすあたりで二人の男性から水をもらう。沢登りで上がってきたそうで、その冷たい水の
    美味しかったこと。行き合わせた幸運と親切に感謝。
    ヤセ尾根のアップダウンを繰り返し、北アで一番小さい水晶小屋着。少し休んで、雲の平方面を
    眺めながらワリモ岳を越え鷲羽岳へ。今日の泊りの三俣山荘が光って見える。
14(火)小屋の喧騒を後に気持ちいい朝をいよいよ槍へ。
    双六小屋までの雪渓も上部にあるだけで沢に水はない。樅沢岳からは北鎌尾根の凄さが迫ってくる。
    暑さにはまいるが5年前はガスで何も見えなかった西鎌尾根を 楽しみながら歩く。
    鏡平小屋の緑の中の赤い屋根や、槍平小屋方面から登る人たちも見えている。
    見上げる槍への道は岩からザレ場の急登になって終る。
    小屋に入る直前大粒の雨で、今日の頂上往復を諦めていたが、夕方には虹も出て穂先を目指す。
    鎖やはしごの付いている岩場を慎重にいき、念願の山頂へ立つ。
    周りが全部見えるのに感動。縦走路から北穂小屋までも。ゆっくりしたいがゴロゴロの音もしてくる。
15(水) 朝の光が槍をはじめ山々を赤く染め出す。心置きなく槍沢へ下る。
    下る人も登る人も大勢で、お年寄りから子供まで、やはり人気の山だ。
    横尾の大きい橋に少々がっかりし徳沢、明神はいつもの急ぎ足。上高地もいつも以上の人、人、人。
    松本の信州会館でさっぱりした身になって、美しかった縦走路を振返る。
    
コースタイム
11日 大阪21:31
12日 信濃大町6:27<タクシー>高瀬ダム7:30…登山口8:00…2209峰11:05〜30…烏帽子小屋13:00
   小屋13:30…烏帽子岳14:20…15:30
13日 小屋4:50…三ツ岳6:00…野口五郎岳8:15…東沢乗越10:45…水晶小屋11:55〜12:25…ワリモ岳
   13:30…鷲羽岳14:05…三俣山荘15:30 
14日 山荘5:00…双六小屋7:35〜8:05…樅沢岳8:45…千丈沢乗越12:25…槍岳山荘13:55
   山荘16:30…頂上17:00…山荘17:25
15日 山荘5:55…槍沢ロッジ8:45…横尾10:15…徳沢11:10〜45…明神12:25…上高地13:20