何年もあたためていたシルクロードへの旅。関空から直行便が出るとのことで早速申し込んだ。
中央アジアの真ん中に1991年旧ソ連から生まれ、リヒテンシュタインと2カ国しかない二重内陸国である。
サマルカンドという懐かしい響きと青の都は幾千年の時間を経ても感動を覚えるオアシスの街であった。
13(金) 関空13:30<>サマルカンド18:10 <>夕食<>ホテル21:00 時差4時間
関空集合が10時で13時の搭乗まで時間を持て余す。航空会社もスピ-ド化をしてほしい。
乗客はチャーター便なので各ツアー会社の参加者のみだがキャンセル待ちも多かったとのこと。
中国上空はかなり揺れたが、タクラマカン砂漠を抜けると真っ白に輝く天山山脈が見えてきた。
30分遅れてサマルカンド着。査証も要らず入国検査もすぐに終わり短時間で空港を出られた。
レストランでの夕食後ホテル着。部屋も広くバスタブもありお湯も出て一安心。
ウズベキスタン航空便 崇高な天山山脈
14(土) ホテル8:00<>紙漉き工房<>ウルグベク天文台<>アフロシアブの丘<>シャヒーズィンダ廟群
<>昼食<>グルアミール廟<>レギスタン広場…バザール…ビビハニモスク…夕食<>マッピング
朝はバイキング方式なので食べやすいが少しで控えておく。
中国人が伝えたという紙工房からの見学。本来は建物の修復に用いられモスクで目にすることもあった。
次に行った丘には千年程前に観測した遺構があるが、チンギスハーンに破壊された町の城壁もまだ残っている。
600年前ティムールによって復興した建物群の大きさとタイル装飾の華麗さに圧倒される。
ハイライトのレギスタン広場は人が多く、建物内は土産物屋に占められていて騒々しい。
ただサマルカンドブルーのモスクは青空に映えて美しくゆっくりと眺めていたい場所である。
各場所でカメラ代として1~2ドルを徴収されるのは面倒であまりいい気がしなかった。
ガイドに案内されてジョブ・バザールへ。珍しい物が並び呼び込みも賑やかだ。
ナンはサマルカンドと言われ大きい円形のナン(1kg)を買ったが重たいだけだった。
夜は民家風でプロフなど食べた後、レギスタン広場で特別開催の3Dを鑑賞する。
サマルカンドペーパーの工房。水車が回る ウルグベク天文台博物館
天文台の六分儀の遺構 シャーヒズィンダ廟群
ティムール一族が眠るグル・アミール廟 華麗な天井の装飾
巨大なモスクの門 壮大なレギスタン広場
左のウルグベク・メドレセ かつての神学校内は店になっている
右のシェルドル・メドレセ ジョブ・バザール
香辛料の店 プロジェクションマッピングのメドレセ
15(日) ホテル8:00<>シャフリサーブス…アクサライ宮殿跡…ドルティオヴォァット建築群…昼食<>ホテル
夜中に体調が悪くなり朝の食事はパス。(旅行中、女性のほどんどが一時的にやられていた)
2時間ほどのシャフリサーブスへ。ここはティモールの故郷で立像と宮殿跡、モスクが残っているのみ。
シャシリク(串焼き)の昼食後、4時間かけてオアシス都市ブハラへ向かう。
両側はステップが続き、羊、牛、馬などの放牧も見える。ラクダも数頭いてミルクを採るらしい。
アク・サライ宮殿跡 ティムールの像と破壊された宮殿
ドルッティロヴァット建物群の中庭 青いドームのモスク
16(月) ホテル8:30…ラビハウス…チョルミナール…ウルグベクメドレセ…タキバザール…カラーン広場
…ミナレット…昼食…アルク城…ボロハウス…サマニー廟
中庭もあり古風な感じがするホテルから歩いて巡る。暑くもなく汗はほとんど出ないが埃に悩ませられる。
シルクロードのオアシスとして栄えた町で、キャラバンサライの跡メドレセの数々を路地裏を通りながら行く。
オアシス都市を結ぶ交易の十字路として栄えた町は1220年ハーンによって壊滅してしまうが、この旧市街
には大きい桑の木も残っていて、16世紀に蘇った町を見てきたと思われるシンボルのカラーン・ミナレットは
800年以上聳えているとのこと。
タキバザールの中は賑やかで、ナンに押す印など見ただけでは用途の分らないものも多い。
午後はここだけで1つの町となる広いアルク城など見て回る。
日本人はまだ珍しいらしく学生たちが一緒に写真を撮りたがる。
散策の時間に草木染のスザニ工房に行く。町なかで売っている物と違う色合いだが値段もかなりする。
18時からは食事を摂りながら伝統舞踊とファッションショーの夕べとなる。
オアシスの池・ラビハウズ 通りにはいろんな店が出ている
ナディール・ディヴァンベキ・メドルセ 4本のミナレットのチョル・ミナル
丸屋根のタキバザール 最古の神学校 ウルブベク・メドルセ
高さ46mのカラーン・ミナレット ミル・アラブ・メドレセ
アルク城の城門 伝統的な模様のスザニ
17(火) ブハラ8:00<>チャイハナ(昼食)<>ヒヴァ16:20
今日は古都ヒヴァへ8時間の移動日。
かつては隊商がラクダで歩いた道をバスで突っ走るが道路はデコボコで上下、左右に揺れる。
朝から雨で予想外の寒さに震えあがる。バスの暖房も効かず持っていたホッカイロを身に付ける始末。
ここもステップのキジルクム砂漠や海と見まがうアムダリア川も見えたりする。
お昼は砂漠のなかにポツンとある食堂で持っていったサンドイッチなどを食べる。
途中には天然ガスの採掘場もあり、新しい町が出来たりしていた。
町への門や、緑の樹々家が見え出してやっとホテルに到着した。
キジルクム砂漠・アムダリア川向こう側はトルクメスタン
18(水) ホテル9:00…イチャンカラ内城観光…ホテル17:00…展望台・夕食…ホテル
ホテルの部屋からは城壁が近くに見える状態で今日も1日歩いて回る。
隊商が行き交った頃のオアシスの町がそのまま保存され文化遺産に指定されているイチャンカラは
人々にも何となく温かみがあり全てを受け入れている感じがする。観光客もあまり多くなく見物し易い。
どの建物にも歴史を感じるがやはりタイルの色、デザインには素晴らしいものが多い。
10000スム(1.2ドル程)で入るミナレットは118のらせん階段を暗いなか登っていくが上からの景色は素晴らしい。
その後、木彫り工房で1枚の木から作る書見台や彫りの美しい“まな板”などの作業を見る。
散策後ホテルに戻り夕方からは牢獄や造幣所もあったクフナ・アルクを見学する。
見張り台のあるアクシィフババ展望台からは町が一望出来た。
この美しい町もまだ修復中の所が至る所で見られるが手作業ではかなりの年月かと思われる。
未完成のカルタ・ミノル いろんな形の帽子屋さん
静寂さも感じられる城内の通り 45mのジュマ・モスクのミナレット
狭い通りの両側に並ぶ土産物屋 霊廟に安置された棺
彫刻された213本の柱 美しい模様のタイル
展望台付近からの城壁内 プロフの前の前菜・家庭料理風夕食
肉の串焼き・シャシリク 香草を練りこんだ麺のシュヴィト・オシュ
ミンチを卵で巻いてある うどんの上に具を載せたラグマン
19(木) ホテル7:00<>ウルゲンチ9:40<>タシケント11:10<>市内観光<>空港21:10
5時起床、6時朝食、7時出発で1時間ほどのウルゲンチへ。国内線で首都タシケントに着く。
昼食後市内観光。ティモール広場、ナヴォイ劇場、日本人墓地をまわるが地下鉄の試乗が良かった。
各駅で趣があり近代的である。驚いたのは若い人たちがさっと席を譲ってくれることだった。
ラグマンなど民族的な夕食後空港へ。検査も厳しくなく日本人ばかりの乗客になる。
旧日本兵が造ったナヴォイ劇場 緑が美しい首都タシケントの市街
20(金) 関空8:40