はじめに 総合格闘技とは 打撃 タックル ポジション 関節技 終わりに

はじめに

まずはじめに、皆さんに分かって頂きたいのは、総合格闘技というものはプロレスではなくスポーツだという事です!


「格闘技って要するにプロレスでしょ。」というような変なフィルターを通して見るのではなく、純粋にあなたの好きなスポーツを見る時と同じように、観戦すれば良いのです。(決してプロレスを否定しているわけではありません、自分もよく見ています。)


観戦していくうちに色んな事が分かってきます。それは様々な技術であったり、その競技にかける選手たちの人間模様とか本当に色々な事です。そういうものを感じる事によって、だんだん格闘技にはまっていくのです。


これを読んでくれた皆さん、一緒に総合格闘技を盛り上げていきましょう!


総合格闘技とはトップへ

総合格闘技とはボクシングやKー1とは違って、ルールが極端に少なく、打撃、投げ技、関節技というようにありとあらゆる技術を駆使して真剣勝負するというものです。


簡単に言うと、ボクシングはパンチが世界一強いのは誰かを決める競技であり、Kー1は蹴りを含めた打撃が世界一強いのは誰かというのを争うもので、総合格闘技はそれに関節技や投げ技を含めて総合的に一番強いのは誰かを決める格闘技なのです。


総合格闘技において一番重要な事はポジショニングです。あらゆる局面において上のポジションにいる事が重要です(時には違う場合もありますが)。


そのため、倒れてからのポジショニング争いで膠着する事はしばしばあります。そこが一般の人にはつまらないかもしれません。その気持ちは実に良くわかります。確かにつまらないかもしれませんが、ただジッと抑えつけているだけではないのです。


そこから、関節技を決めるための良いポジションへ移動するための細かい駆け引きや、そうさせないためのガードのテクニックの応酬など、実は見所が沢山あるのです。そういう所が段々分かってきてはじめて総合格闘技が面白くなってくるのです。


ちなみに総合格闘技で強い人は、過去にレスリングや柔道などをやっている人が多い。その理由は以下のテクニックにあると思われます。


総合格闘技におけるテクニック

打撃トップへ

総合格闘技における打撃というものは、先に上げたボクシングやKー1というような打撃系の格闘技で使われるものとは根本的に違うものである。


総合格闘技での打撃というのは、相手をKOするためというのももちろんあるが、相手を倒す(グラウンドに持ち込む)ために行うタックルに入るための牽制という意味合いも持ち合わせている。


キックについては、打撃系の格闘技のキックというものは腰を入れてガツンと蹴ってくる。この蹴りは体重が蹴り足に乗っているため、掴まれて簡単に倒されてしまう。このように打撃系の格闘技のキックは、総合格闘技では危険一面を持っているのである。


総合での蹴りは体重を軸足に残し、ステップを踏まずに、相手との距離を取って足先だけですばやく蹴る。こうする事により倒される事を極力避け、相手のバランスを崩し、間合いを詰めてタックルに入るのである。


しかし当然、相手をKOするための打撃が必要な場面もある。総合格闘技というだけあって何でも出来なくてはならないのである。しかも実は最近、打撃が得意な選手が台頭してきている。例えばイゴール・ボブチャンチンやペドロ・ヒーゾなどがいい例でしょう。

タックルトップへ

総合格闘技におけるタックルとは、相手を倒し、いいポジションを取るうえでの初めの一歩なので、最も重要な技術といっても過言ではない。


タックルには大きく分けて、胴へのタックルと足を掴みにいくタックルの2つがあると言える。タックルは頭を上げて入ったり、中途半端に入ると潰されたり、打撃の格好の標的になってしまうので、かなりの危険と隣り合わせとも言える。だからどのタイミングで入るか、いかに速いスピードで入るかというのはかなり重要な事だ。


【胴タックル】
相手が出てくる瞬間を見計らって、一気に肩から入って、相手に密着し、体重をかけてテイクダウンに持っていく。


【片足タックル】
入る瞬間に膝蹴りをはじめ蹴り技をもらいやすいので、足首を狙ってタックルにいくのが定石。一気に飛びこみ、足首を取ったらすぐに上に上がって体を密着させて、テイクダウンを奪う。


あと、いい打撃を貰ってしまい、ダウンしそうになった時にタックルに入ってごまかすというテクニックもあることはある。


【タックルの切り方】
テイクダウンを防ぐためにもタックルに対する防御は重要である。そのためにはまず、足を触らせない事と、頭をつけさせない事が重要。相手がタックルしてきたら体をサイドに回りこませ、これを防ぐ。その際は相手の肩を抑えながら逃げると効果的である。後ろに下がっても相手は突進してくるため、タックルを防ぐことは出来ない。


もし相手にタックルされた場合は上から潰す。とにかく自分が下になる事を防ぐ。


他には、前述したようにタックルしてきた相手というのは格好の打撃の的とも言えるので、的確に膝を入れる事が出来ればかなり有効。でもこれは相当タイミング的にも技術的にも難しいと言える。中途半端なものだとより簡単にタックルを食らってしまうので注意。


テイクダウンとはタックルで相手を倒す事だと考えてください。


ポジショントップへ

グレイシーの技術が入ってきてから最も重要視されているのが、ポジショニングである。今の総合格闘技界ではこれが出来ないと話にならないだろう。


ポジションと一口で言っても色々あり、攻撃側から見てのマウントポジションや、守っている側から見てのガードポジションやハーフガード等がある。


【マウントポジション】
格闘技を知らない人でも知っている、最も有名なポジションといっても過言ではない。マウントパンチは総合格闘技の華!マウントパンチでタップを奪うという事は、エンセン井上曰く「心を潰す」という事らしい。


完璧な抑え方と思われているが、実はそうでもない。実に不安定な抑え方で相当難しいらしい。しかし他の抑え方と違い、両手が空くので攻撃には持ってこいなのである。


マウントポジションの返し方は色々あるが、最近熱いのはTKシザースだと思う。これは高阪剛が編み出した返し技で、どういうものかというと、マウントを取られたら自分の体を丸めて、両足で相手の体を挟んで、相手を崩して脱出するというものである。これは相当体が柔らかくないと出来ない。


あとは思いっきり跳ね上げて、相手のバランスが崩れた所を一気に脱出するのが一般的なのかな。マウントを取られて、パンチを嫌がって後ろを向くとスリーパーの餌食になってしまう。これはグレイシーが一番初めに見せた技術ですよね。


【ニー・インザ・ベリー】
仰向けの相手みぞおちに自分の膝を置いて、自分は両膝立ちになるポジションの事で、サイド・マウントとも言われている。パンチも打ちやすく、十字などの関節技にも移行しやすい。しかし、逃げられやすい事もまた事実。


【ガードポジション】
このポジションは守っている側から見て、相手が自分の両足の間にいてコントロールできる状態の事を言う。


相手の打撃を避けるためには、相手の腕の内側から自分の腕を回し、相手を引き付けて密着する事により、パンチを防ぐ事が出来る。


ガードポジションからスタンドへ逃げるには相手を自分から離すしかない。この時に有効なのがTKガードである。


これも前述の高阪の技なのだが、これは相手の足の付け根の骨盤あたりに自分の足の裏を当てて、それ以上の侵入を防ぎ、相手をコントロールする事が出来、その上足を思い切り伸ばせば相手を離す事も出来る。


【ハーフガード】
ハーフガードとはガードポジションの一種で相手の片足だけを両足で挟んで、ガードしている状態の事を言う。やや不利な体勢で、その足が抜けてしまうと横四方やマウントに移行されてしまう。その事をパスガードと言う。ハーフガードは攻撃側にとってはハーフマウントともとれる。


反対に攻撃側にとって下からのパンチを防ぐには、自ら体を相手に密着させるか、思い切り離れるかのどちらかになる。中途半端な距離だとかなり危ない。


関節技(サブミッション)トップへ

ここからは総合系の格闘技の醍醐味でもある関節技(サブミッション)について書きたいと思う。


【腕関節系】

【腕ひしぎ十字固め】

最もポピュラーだが最もかっこいい技である。これは相手の腕を取り、両足で相手を固定して動けなくし、肘の関節を腰を突き出すようにして、てこの原理で極める技である。飛びつき腕ひしぎという荒技もあり、佐藤ルミナがこの技で相手を6秒でしとめたのは有名。かっこ良すぎ!


【アームロック】
横四方固めからはアームロックが最も定石である。警察が犯人を捕まえたときに腕を極めるやつ(通称・警察固め)と同じ。他にもV1アームロックと言うものがあり、これは相手の手を上側に向けて極める技。小川がこれでゲーリー・グッドリッジをしとめて有名。腕絡みやアームバーなど様々な呼び名がある。


【足関節系】

【膝十字固め】

相手の足を取り、踵を顔のあたりで固定して、腰を押し出すようにしててこの原理で膝の関節を極める技。


【アキレス腱固め】
相手に対し内側に回した足で相手を固定し、足を取り、アキレス腱の当たりに自分の手首の骨を押しつけて、体を反らす。痛い。


【ヒールホールド】
相手のつま先を脇で固定し、かかとを引っ掛けて捻りあげる技。体全体を使って捻るのがコツ。わりと極めやすい技かもしれない。怪我をしやすい為、禁じ手のところもある。


【首系】

【スリーパー・ホールド】

相手の首を抱え込んで、もう一方の腕を後頭部に回して首を絞めつける。腕と相手の首に隙間を作らないようにするのがポイント。苦しい。


【チョーク・スリーパー】
チョーク・スリーパーというのは、手首の骨を相手の頚動脈から喉にかけての辺りに押し当てて、締め上げる技。


【フロント・スリーパー】
通称ギロチン、この技は極まらないと言われていたのだが、ブラジルのアレクサンドレ・フランサ・ノゲーラはこれで2回も朝日を落としている。


【三角絞め】
この技は首系に分類して良いのかイマイチ分からないがとりあえずは、ここで紹介する。この技は相手の頭と片腕を両足で挟み込む技。苦しいし、痛い。



終わりにトップへ

以上で総合格闘技に関してさわりの部分は大体は書けたかなと思うんですが、何となくでも分かって頂けたでしょうか?理解できたと言う人がいれば、これ幸いです。


他にもこんな事が知りたいとか、ここんとこははどうなっているの?など素朴な疑問があれば、メール下さい。ここに書き加えますので、宜しくお願いします。


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