ブルース・オールマイティ
ジム・キャリーの、こういう映画って久しぶりだったので、
すごく楽しみにしてました。
で、期待したとおり、涙流しての爆笑でした。

ブルースは、ニュース番組のレポーターをやっているが
目標はアンカーマンになること。
でも、大嫌いなエヴァンにその夢を奪われてしまう。
彼は、自分の人生がうまくいかないのは全部神様のせいだと
言う。神様が怠慢なのだと。
それを聞いた神様が、「そんなことを言うのなら、おまえが
神様の仕事をやってみろ」といって、自分の力を彼にあたえる。
すべて自分の思い通りに出来る力を得た彼は、そのチカラを
全部自分の為に使うわけです。
エヴァンの仕事をじゃまして、彼は念願のアンカーマンになる。
でも、恋人のグレースは、自分のことしか考えないブルースに
愛想を尽かして出て行ってしまう。
神様の力を持ってしても、人の意志はあやつれないのだ。
いろんな人たちの祈りに適当に返事をし、自分のことばかりを
考えていた彼のせいで、世の中は大変なことになってしまう。
そして、彼は神様のお仕事は大変だ、と気づくわけですね。
「奇跡」は、神様が起こすのではなくて、自分で起こすものだと。

ジム・キャリーって、「ヘンな」ことをしていなければすごくハンサム
なんだよね。
で、最近はシリアス路線が多かったんだけど、やっぱり彼には
こういう「ヘンな」キャラクターをやってほしいと思うわけです。
こういうキャラは彼にしか出来ないんじゃないかと。
オナカ抱えて大笑いしながら、ラストはちょっと感動。
いつも通り、エンドタイトルでNG集もあり。
楽しい映画でした。


















ラストサムライ
渡辺謙&トム・クルーズ。
ホントはトム・クルーズが主演だけど、いいの。
謙さんを見に行ったんだから。(*^_^*)

アメリカ人のオールグレンは、明治維新の後の日本政府から、軍隊を近代化する
ための訓練を依頼され、日本にやってくる。
謙さん演じる勝元は、近代化の波に逆らって、祖先からずっと受け継がれてきた
武士道を守る侍だ。
天皇に仕えてきたけれど、近代化を進めたい政府の人たちによって排除されようと
している。
日本にやってきたオールグレンは、人数を寄せ集めただけの軍隊に、基礎的な
訓練もできないまま、彼らを率いて勝元たちと戦うことになってしまう。
そして、彼らは敗れ、オールグレンは勝元に捕らえられてしまった。
オールグレンの戦いぶりに興味を持った勝元は、彼を殺さずに、妹のたかに面倒を
見させる。
勝元らと一冬を共に過ごすうち、オールグレンは彼らの生き様に共感を覚え、
彼らと共に戦うことを決意する。と。

ま〜、とにかく、泣きました。
後半、政府に捕らえられ切腹に追い込まれた勝元を、オールグレンが助けに
行くあたりから、涙が止まらなくなっちゃいました。
政府軍には、鉄砲やら大砲やらガトリングガンやら、近代的な兵器もあるし、兵隊の
数だってものすごいのだ。
かたや、勝元の軍勢はわずかな人数で、刀しかない。
始めから勝負は、目に見えているのだ。
でも、勝元は、ただ黙って死ぬことは選ばなかった。
自分が信じてきたものを守り、貫くことこそ、彼の生き様。侍なのだ。
かっちょいいでないの〜!
彼の戦いぶりを見たら、大砲ぶっぱなしている政府軍の奴らに、
「同じ日本人として、正々堂々と勝負しろよ!」と叫びたくなっちゃった。
恥ずかしくないのか、と。
見ながら、体に力が入っちゃってたみたいで、終わった後、二の腕の筋肉が
こわばってました。

ハンス・ジマーの音楽もすごくよかったし、映像もとてもきれいでした。
日本人の目から見ても、きちんと日本が描かれていたと思います。
勝元がどうしてそんなに英語が堪能なのかは謎だけど。(^^;)
見ているうちに、日本映画にトム・クルーズが出ているみたいな錯覚を
覚えてしまったです。
ただ、見ていて大変だったのは、耳の「言語モード」の切り替え。
物語の始まりはアメリカなので、当然英語モードで見始めたわけなんだけど、
日本人が登場したり、舞台が日本に移れば、日本語の台詞も出てくるわけです。
ところが、耳が英語モードになっているので、突然日本語が聞こえてきても、
理解できない〜。
字幕にしても、英語の台詞の時に日本語字幕が出るように、日本語の台詞の
時には英語字幕が出る。
すると、無意識のうちに、その英語字幕まで読んでるんだな、これが。
読み終わらないうちに字幕が消えちゃって、「あ、読み切れなかった〜」と、
悔しい思いがよぎった直後、英語字幕は読まなくてもいいことに気づいたりして。(^^;)

ともあれ、トム・クルーズは、すごくがんばったと思う。
殺陣も上手だった。
でも、やっぱり一番かっちょいいのは、謙さんでした〜!
                           (2003年12月 新宿ジョイシネマ1)


















Returner
金城武&鈴木杏。
久しぶりに邦画を見ました。
予告などを見て、なんとなくかっちょいいかも? と思って借りてきた
んだけど。
やっぱり、金城武は、ワタシとしてはしゃべらない方が好き。
(それじゃ芝居にならないんだけど・・・)
なんか、棒読みっていうか、せりふが一本調子でね〜。
どうも、キレを感じないんです。
ストーリーも全然オリジナリティを感じないし、アクションシーンも
どっかで見たことあるな〜ってのばかりだし。
岸谷五朗の悪役ぶりも、あんまりぱっとしませんでした。
それなりにおもしろいとは思うんだけどね。
ラストシーンなんかは、ほ〜、とちょっとだけ思っちゃった。
金城くんのファンは見てもいいかな。
                          (2003年9月 ビデオ)




























007/ダイ・アナザー・デイ
007シリーズ第20作。主演は前作に引き続き、ピアース・ブロスナン。
今回は、007が北朝鮮に捕まって拷問を受ける、という未だかつてなく
衝撃的なオープニングでした。いや〜、びっくりしたね。
しかも、拷問に屈したと疑われて、00ナンバーも剥奪されてしまいます。
ボンドは、自分を陥れた裏切り者を突き止め、自分の潔白を証明するために
戦うのでした。
20作目ということもあってか、ま〜、はではでにやってくれました。
こわす、こわす。
ユニークな秘密兵器もたくさん出てきたし、敵さんにもいろいろと事情が
あったりして、なかなか楽しめました。
ワタシ的に難を言えば、今回のテーマソングをマドンナが歌ってるんだけど、
これがあんまり好きじゃないかも。
マドンナは嫌いじゃないんだけど、前2作のテーマソングが結構ドラマチックで
好きだったので、今回はちょっと・・・、ってカンジでした。

ピアース・ブロスナン版を見るまでは、ワタシはロジャー・ムーア版007が
一番好きだったのね。
昔からのファンは、やっぱショーン・コネリーを超える人はいないって言う人が
多いみたいだけど。
でも、ショーン・コネリーはちょっと、ワタシには濃すぎるのよね〜。
ということで、ロジャー・ムーアだったんだけど、ブロスナンを見てしまったら、
ムーアはちょっと軽すぎるかもね。
ということで、ワタシの中では、ブロスナンが一番007のイメージなんだよね。
前に、今作限りでボンド役を降りるって聞いたことがあったので、残念な気が
していたんだけど、どうやら、次もやってくれるみたいです。
うれしいな〜。
それから、前作から登場したジョン・クリースが「Q」役を引き継いでいたのも
うれしかったです。楽しみがまたひとつ増えました。
                                      (2003年3月)




















STARGATE SG-1 パイロット版
RDA is BACK!
うれしぃぃ〜。地方局とかCS放送とかでは放送されているけど、
ワタシには見るチャンスはないと思っていたから、第1シーズンのDVD BOXは、
なんのためらいもなく買ってしまった。
リチャード・ディーン・アンダーソン(RDA)は、’94年に、7年間続いたMacGYVERが
終わっちゃって、その後、いくつか単発ドラマやシリーズものをやったけど、どれも
あんまりパッとしなくて、ちょっと寂しかったんだよね。そんなところへ、
映画「スターゲイト」のTVシリーズ主演のお話。

映画では、スターゲイトを使ってアビドスという星へ行き、ラーという悪者を倒し、
アビドスの人々を解放した。
TVシリーズは、この後日談。
アビドス作戦後、使用されていなかったスターゲイトが、ある日突然作動し、異星人が
やってきて、4人の兵士を殺し、女性士官をさらっていく。
アビドスから帰還した後、退役したジャック・オニール大佐が軍に呼び戻され、新しい
メンバー・サマンサ・カーター大尉と共に、再びアビドスへ向かった。
アビドスには、前作線の時に、現地の女性と恋に落ち、留まったダニエル・ジャクソン
博士がいた。
調査の結果、地球とアビドスにしかないと思われていたスターゲイトが、宇宙のいたる
ところにあり、ゴアウルドという、人間に寄生するエイリアンたちが、宿主を調達するために
使っていることがわかる。
そして、アビドスにも、ゴアウルド・アポフィスがやってきて、ダニエルの妻や、オニールが
息子のようにかわいがっていた少年がさらわれてしまった。
彼らを救出するために、アポフィスたちの後を追ったオニールたちは、逆に捕らわれて
しまうが、アポフィスのやり方に反発した彼の部下ティルクが、オニールたちを助ける。

パイロット版は、こんなカンジのお話。
まぁ、ちょっとむずかしい設定もあるんだけど、SFの形は取っていても、これはかなり
ヒューマンドラマなカンジのシリーズだと思う。
今後は、スターゲイトのある星へは自由にいききできるということで、更に物語はひろがって
いくのでしょう。

RDAが演じているのは、映画でカート・ラッセルがやったジャック・オニール大佐。
カートくんのオニールも、すごく好きだったんだけど、それに比べると、RDA版は、ちょっと
くだけたカンジ。
軍人さんなので、MacGYVERのときのような、お日様みたいな笑顔があんまり見られない
のはちょっと残念だけど、でもでも、やっぱり、かっちょいいのだ〜!
今後の展開が、すごく楽しみです。

アメリカでは、現在第6シーズンが放送されていて、どうやらこれがラストシーズンらしい
という話も。
早く、第2シーズン以降のDVDも発売してね!
                                        (2002年9月 DVD)


















陰陽師
久しぶりにビデオ屋に行って、「ああ、そういえば、こんな映画もあったね〜」てなカンジで
それほど期待もなく借りてきたワケなんですが・・・。
やられました。
野村萬斎、かっちょいいぞ! はまりすぎです。美しいです。
狂言師である彼は、やっぱりその立ち居振舞いが自然だし、あのお声がね・・・。
相方の源博雅役、伊藤英明があまりにも「フツーの人」なだけに、よりいっそう引き立ちます。
なんだか、阿倍晴明って、こういう人だったんだ〜、と納得できてしまうのでした。
そして、敵役の真田広行は、濃いね〜。ちょっと夏には不向きなカンジです。
迫真の演技でした。
とにかく! 野村萬斎! いいです。
手フェチのワタシは、彼の手に惚れました。
                                          (2002年8月 ビデオ)































クレヨンしんちゃん/嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
いま、大人たちが劇場版クレヨンしんちゃんを見て泣いているという。
で、見てみました。
で、泣きました。かなり。

20世紀の「懐かしい匂い」を手に入れた、秘密組織「イエスタデー・ワンス・モア」の
リーダー・ケンとチャコは、「20世紀博」という博覧会を通じて、大人たちの「懐かしい気持ち」を
あおり、無味乾燥でくたびれた大人たちがあふれる21世紀を捨て、夢に満ちあふれていた
懐かしい20世紀に世界を戻してしまおうと、たくらむ。
20世紀博を訪れた大人たちは、どんどんと子供に戻っていく。
しんちゃんの両親ひろしとみさえも、自分の息子すらわからなくなってしまう。
自分の未来を救うため、しんちゃんは立ち上がった。

いつもながら、おバカでお下品なギャグも満載なんだけども。
とにかく、登場する商店街が、なんだかすごく懐かしくて、それこそ、見ているワタシが子供に
戻ってしまいそう。
一番泣いてしまったのは、子供に戻ってしまっていたひろしが、次第に正気を取り戻して
いくシーン。
切なくて、それでいて、すごく暖かくて。
ケンとチャコの計画を阻止しようと、必死に走るしんちゃんにも感動してしまったのでした。
30代以上の人は、必見かな。きっと懐かしい気分になれます。
                                        (2002年7月 ビデオ)





















ハリー・ポッターと賢者の石
ベストセラー小説が映画化されると、わりとがっかりしてしまうことが多いんですけど。
この作品はすごくよくできてました。
ストーリーは、原作を読んで知っていましたので、その辺でのドキドキ感はなかった
んだけど、もう一度本を読んでいるような感覚で見ることができました。
とにかく、本を読んで思い描いていた通りなんです。
キャラクターも建物も景色も。
クィディッチや、ラストのチェスのシーンは、迫力満点。
CGもたくさん使われているけど、全然安っぽくなくて。
映画化するに当たってのスタッフの苦労がうかがえます。
ハリーもハーマイオニーもかわいいし、なんといっても、ロンがイメージ通りで感激
してしまいました。
これくらい高いレベルでの映画化だったら、安心して見られますね。
本を読んでから見るもよし、見てから読むもよし。
おすすめです。
                                      (2002年1月 東劇)


























チャーリーズ・エンジェル
昔のテレビシリーズの映画化です。
謎の富豪「チャーリー」の元で、様々な事件の解決に当たる3人の美女のお話。
今回のミッションは、誘拐されたコンピュータソフト会社の社長を救出し、
盗まれたソフトを回収、犯人を突き止めること。
キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リュウと、豪華な顔ぶれ。
まぁ、とにかく、アクションが派手です。アクロバティックな格闘シーンが盛りだくさん。
いちいち決めのポーズをしたり、なんだか笑ってしまうんだけど、それでもやっぱり
かっちょいいです。
マンガチックな作りになっているので、細かいことにこだわらずに、素直に楽しみ
ましょう。
そうすれば、けっこうはまります。ワタシははまりました。
ビル・マーレーがいい味だしてます。
個人的には、「チャドちゃん」がとってもお気に入りです。
                                     (2001年10月 ビデオ)



























シャンハイ・ヌーン
ジャッキー・チェンであります。
中国は紫禁城から姫君がさらわれ、身代金として金貨10万枚が要求された。
中国皇帝は、姫君を奪還すべく近衛兵をアメリカに派遣するわけですね。
そのなかにジャッキーさんもいたわけです。
西部劇の舞台で、ジャッキーのカンフーが炸裂。
インディアンの襲撃とか、列車強盗とか、決闘とか、西部劇でおなじみの要素が
てんこ盛り。ジャッキーのアクションもかっちょよい。
とくに、ロープと蹄鉄で敵サンをやっつけるシーンはいかった。
笑わせてくれるシーンもちりばめられていて、楽しかったです。
ジャッキーの馬が傑作。
でもね、お話的にはどうかなぁ。
ひょんなことから相棒になったロイとの友情はまずまずとして、ジャッキーの姫君に
対する気持ちはどんなもんなんでしょうか。
アメリカに来て、わけもわからないうちに結婚したインディアンの妻がいるにもかかわらず、
事件解決後には姫君とくっついてしまう。ちょっと安易では?
というわけで、細かいことを気にしなければ、結構楽しめる作品でした。

余談ですけど、ジャッキーの相棒・ロイの役者さんて、ロッド・スチュアートに似てませんか?
あ、気のせいですよね。
横顔は結構かっちょいいんだけど、正面向くと、なんだかひょうきんでした。
                                        (2001年8月 ビデオ)
























2番目に幸せなこと
マドンナ&ルパート・エベレットです。
ルパートさんはゲイの役が多いですね〜。
ヨガのインストラクターをしているアビー(マドンナ)とゲイのロバート(ルパートさん)
は、お互いにつらいことがあって、酒に酔った勢いで一夜を共にしてしまう。
アビーが妊娠したことを知って、ロバートは産まれてくる子供の父親になろうと
決心する。
アビーとは「親友」のまま、親子3人の生活が始まる。ロバートは息子サムを
心から愛し、理想の父親となるが、アビーが、ヨガ教室で知り合ったベンと
恋に落ちたことから、3人の生活にひずみが生じてしまうわけです。
生物学的に父親である、というただそれだけにすがるしかないロバート。
サムを手放したくない彼は、法の手段に訴えるんだけども、どうなること
でしょうか。
ラスト、はっきりと結論は出ていないんだけど、いい方に転がるといいな〜、
と願わずにはいられません。
愛する息子を失いたくないが、「父親」として認めてもらう方法がない
ロバートが切なくて、もう、涙、涙なのでした。
「親」の資格っていうのは、血のつながりだけではないんですよね。
実の親が子供を虐待して死なせてしまうような世の中で、あらためて
親子ってなんだろうと考えてしまう作品でした。
                                   (2001年6月ビデオ)























M:I−2
テレビシリーズ「スパイ大作戦」を映画化した、「ッション・インポッシブル」の
続編ということで。
主役のイーサン・ハントにトム・クルーズ。
前作では、フェルプス君がいきなり悪者になってて、ちょっとのけぞって
しまいましたが。
今回の任務は、悪いヤツに奪われた病原菌キメラと、ワクチン・ベレロフォンを
取り返すこと。
イーサン・ハントはこの作戦を遂行するにあたり、腕利きの泥棒・ナイアを
メンバーに加えるよう指令を受ける。彼女は、今回のターゲット・アンブローズの
元彼女だった。敵方の情報を得るために彼女をアンブローズの元に
送り込まなくてはならないんだけども、ナイアを好きになっちゃったイーサンは、
彼女を任務のために利用することに大いに悩むわけですね。

監督はジョン・ウー氏。ということで、アクションはかなりハデハデです。
ジョン・ウーのアクションはかっちょよくて、ドラマチックで、もう、いつも
ぞくぞくしちゃうんだけれども、この作品に関しては、あんまりそれが
なかったなー。かっちょよくはあったけれども。
敵役アンブローズにダグレイ・スコット。ちょっとアントニオ・バンデラスに
似てません?
アンブローズがもっと切実にナイアを愛していたら、ラストまで強烈に
愛情を表現していたら、もっとぐっと胸にくるものがあったと思うんだけど。
ちょっと残念でした。
それから、個人的な趣味として、トム・クルーズはもうちょっと髪の毛短い方が
かっちょよかったと思う・・・。
                                  (2001年5月 ビデオ)


















グラディエーター
ローマ帝国が強大な勢力を誇っていた時代。
抜群の統率力とその人柄で、マキシマス将軍は皇帝からも兵士たちからも
信頼されていた。
その皇帝が死に、後を次いだ彼の息子コモドゥスは、マキシマスをねたみ、
謀反の罪を着せて処刑を命じる。
処刑を逃れたマキシマスだったが、故郷に帰ってみると妻子は殺されて
いた。失望の中で、彼は剣闘士となり、復讐のために立ち上がるのだった。

とにかく、スケールのでかい作品でした。
いきなり冒頭の戦闘シーンで圧倒されてしまいましたね。大迫力。
そして、奴隷に身を落としながらも、復讐を果たすまではなんとしても生き抜こう
という、マキシマスの壮絶な戦いもすごかったです。
ラストはもう、ボロ泣きなのでした。
マキシマス役のラッセル・クロウも、よかったと思います。
個人的にひげ面はあんまし好きじゃないんだけど。
(「クイック・アンド・デッド」の時のクロウはすごく好きだ)
ちょっと長いかな〜、と思ったけど、最後まで一気に見てしまいました。
さすがアカデミー賞受賞。

オリバー・リード氏は、これが最後の作品だったのですね。
遅ればせながら、ご冥福をお祈りします・・・。
                                   (2001年3月 ビデオ)





















エバー・アフター
主演は、ドリュー・バリモアでした。
誰もが知っているシンデレラの「本当の話」、という話。
ダニエル(シンデレラ)は、継母や義姉のいじめにあいながらも、気高く
賢く、強く自分の生きる道を突き進んでいくのです。
幸せは、王子様からもらうものではなく、自分の力で勝ち取っていくものだと。
おとぎ話のような魔法使いや妖精は出てきません。
いろいろと悩みはあっても、自分の進む道を自分で切り開いていくダニエルを、
ドリュー・バリモアがかっちょよく、そしてかわいく演じていました。
すごく元気の出る映画でした。
でもねー、ちょっと王子様が、頭悪そうかな〜。
ダニエルの影響を受けて、いろんなことに目覚めては行くけれど、彼女なら
もっと頭のいい人を選びそうなものだが・・・。
なんて、考えてしまいました。
                               (2001年2月 ビデオ)




























スペース・カウボーイ
クリント・イーストウッドです。トミー・リー・ジョーンズです。
女性はほとんど出てません。そして、男性陣も、ご高齢な方ばかりです。

宇宙をめざして厳しい訓練にも耐えてきたのに、管轄がNASAに移されて
夢を絶たれた若い4人のパイロット「ダイダロス・チーム」。
彼らが、なんと40年後、宇宙へ行くことになってしまった。
ロシアの通信衛星のシステムが故障し、放っておくと地球に墜落してしまう。
それを修理できるのは、システムを設計した「ダイダロス・チーム」のフランク
(クリントさん)だけだった。
フランクは他の3人のメンバーも同行することを条件に、修理を引き受けるわけです。
で、それからが大変。
若い宇宙飛行士と同じ訓練に耐えることが条件だったので、ま、いろいろと策を弄して
訓練をクリアするんだけど、なんともほほえましいんです、これが。
ロシア側にもなにやら、思惑がありそうで、なんともあやしい雰囲気の中で、メンバーたちは
宇宙へと飛び出します。
で、そこでなんとも重大な問題が起こって、さあ大変。てなカンジです。

前半はメンバーの個性や、訓練の雰囲気などユニークなシーンで話に引き込まれて
しまいました。が、後半部分はなんだかちょっとわかりにくかったかも。
危機を回避するために取られた手段など、状況がわかりにくくて、他にも方法が
あったのでは? なんて思ってしまって。
でも、ラストで月が映ってね、フランク・シナトラの「FLY ME TO THE MOON」が流れたときは、
もう、鳥肌立って、涙あふれちゃいました。
夢を忘れない、いつまでも少年のような男たちがかっちょよかったです。
                                 (2000年12月 丸の内ピカデリー)


















トゥルー・クライム
クリント・イーストウッドです。
ある黒人青年が殺人罪で死刑になろうとしていた。
その事件を取材していた女性記者が事故死し、ベテランの記者エベレットが
その仕事を引き継ぐことになった。
事件の経過や証言の記録を見ていくうちに、彼は死刑になろうとしている
黒人青年の無罪を確信するようになる。
酒や女にだらしないエベレットが、同僚との確執や家族とのすれ違いに
悩みながらも、なんとか彼の無実を証明し、死刑を中止させようと走り回る。
刻々と処刑の時が近づくなかで、決定的な証拠を掴んだ彼は懸命に
車をとばすのだった。果たしてエベレットは青年を救えるのか!?

てなカンジのお話です。
かなり手に汗握って見てしまいました。
自分の無実を訴えながらも、静かに処刑の時を待っている黒人青年の
姿にちっとばかし感動してしまいましたし。
なんといってもクリント・イーストウッド。
くたびれた新聞記者を、かっちょよく演じていました。
おすすめです。
                                 (2000年8月 ビデオ)
























プリティ・ブライド
原題は「RUN AWAY BRIDE」。その名の通り、主人公のマギーは、3度も
結婚式から逃げ出してしまった女性。
コラムニストのアイクは、マギーのことを知り、きちんと取材もせずに自分の
コラムに彼女のことを書いてしまう。
これを読んだマギーからの抗議により、アイクは新聞社を首になってしまった。
マギーの真実の話を書こうと、アイクは彼女に近付くことに。
マギーはどうして結婚式から逃げ出すのか、彼女を観察するうちにその理由に
思い至るアイク。
はじめは彼を嫌っていたマギーも、次第にアイクに惹かれていく。誰も気付かなかった
彼女の真実に彼が気付いたから。

ジュリア・ロバーツが、明るくチャーミングでした。それからマギーの親友ペギー役の
ジョーン・キューザックがすごくよかったですね。
「プリティ・ウーマン」に続いての、ジュリアとリチャード・ギアの共演ということで話題に
なったけど、ワタシ的には、プリティ・ウーマンの方が好きかな。
結婚式から逃げ出すにはワケがある、というマギーの「理屈」には、ちょっと共感
できなかったりして。
                                      (2000年8月 ビデオ)

























アンドリュー NDR114
原題は「Bicentennial Man」。ロビン・ウィリアムズ主演です。
そう遠くない未来のある日、アンドリューは家事用ロボットとしてマーティン家に
やってきました。
ロボットにはあるはずもない感受性や創造性を見せるアンドリュー。
理解あるマーティン氏や、彼の末娘に見守られながら、彼は次第に「人間らしさ」に
目覚めていくのでした。
でも、どんなに彼らを愛していても、ロボットと人間には決定的な違いがありました。
アンドリューの目の前で、彼の愛する人々はどんどん歳を取り、去っていくのです。
孤独なアンドリューは、200年という長い年月をかけて「バージョン・アップ」し、
肉体的に人間に近付いていき、最後は愛する人と結ばれて、その生涯を閉じるわけですね。
もうかなりはじめの頃から、ワタシはうるうるしてしまいました。
ラストシーンなんて、もう、切なくて、でもきっとアンドリューは幸せだったんだろうな、
なんて思って、大泣きでした。
やさしくて、あったかくて、ユーモラスなアンドリューを、ロビン・ウィリアムズは
見事に演じていたと思います。
そして、今回はなんといっても、アンドリューのよき理解者マーティン氏を演じた
サム・ニールがとにかくいい人なのでした。

パンフレットが売り切れで、ちょっとくやしかったです。(^^;)
                            (2000年6月 新宿グランドオデオン)























トイストーリー2
ウッディは超プレミア人形だった(らしい)!
ひょんなことから「おたっきぃ」なおじさんに盗まれてしまったウッディを助けるため、
バズをはじめ、おもちゃの仲間たちが立ち上がった。
子供の成長や、時代の変化の中で忘れられていく、おもちゃたちの悲しい現実に
直面しながらも、バズやウッディたちは、おもちゃである自分たちの本当の使命を
改めて認識するのだった。
・・・って、なんか小難しい話みたいだけど、とんでもない。
前作にも増して、スピード感あふれ、はらはらどきどき、ユーモアたっぷり、
某SF映画のパロディなんかもあったりして、大笑いさせて頂きました。
ウッディの愛馬ブルズアイがすっごくキュートで大好きです。
よく、続編は1作目を超えられない、といわれるけれど、トイストーリー2は
そんなジンクスを吹き飛ばしてくれました。
                                 (2000年4月 日劇プラザ)




























007/ワールド・イズ・ノット・イナフ
やっと見てきました。
今回は今までとちょっと雰囲気が違っていた気がしました。
もちろんジェームズ・ボンドはかっちょよく、アクションシーンも盛りだくさんで迫力満点
だったし、ソフィー・マルソーやデニース・リチャーズも美しくて存在感たっぷりだった。
前作「トゥモロー・ネバー・ダイ」はストーリーが割とシンプルで、その分アクション重視
みたいなのがあったせいか、今回はストーリーがちょっと複雑になっていました。
でも展開をスピーディーにしようとしたせいか、ちょっと話が分かりづらかった。
それに、ロバート・カーライル扮する悪役さんの存在も影が薄かったですね。
ソフィー・マルソーがすごくよくて印象が強かった分、彼がうすぼけてしまって、
そのせいで、話全体がピンボケだったような気がします。
頭に銃弾を受けてすべての感覚を失ってしまった男、というユニークな設定だったのに、
あんまり生かされていなかったかも。もったいないです。
そして、今回なんといっても残念なのは、Qが引退してしまったこと。
Q役のデスモンド・リューウェリンは、この作品が完成してまもなく、交通事故で亡くなって
しまって、もう二度とその姿を見ることはなくなっちゃったわけだけれど、きっと彼は
本当に引退するつもりだったんでしょうね。今回、助手Rが登場してました。
Qがいなくなってしまって、007とのほのぼのとしたやりとりが見られなくなるのは
本当に残念だけれど、ジョン・クリースというなんとも楽しげな助手Rは、
次回以降ちょっと楽しみだす。
                                    (2000年3月 日比谷映画)























エイミー
愛するパパの死を目の当たりにして、エイミーは耳が聞こえなくなり、声も
出せなくなってしまいました。
いろいろなお医者に診てもらったけれど、最後に彼女の傷ついた心を癒したのは
隣に住む売れないロックシンガーの歌だったのでした。
歌でなら、彼女と意志の疎通ができるとわかって、みんなが自分の気持ちを歌に
して語りかけ、エイミーもそれに歌で答えます。
予想はしていたけれど、いやもう、爆涙なのでした。
ご近所に住むのは、ちょっとかわった人たちばかりだけれど、皆心やさしい人たち
なのです。
エイミーの澄んだ清らかな歌声に、もう涙が止まりませんでした。
                            (2000年2月 シネスイッチ銀座)































メッセージ・イン・ア・ボトル
ケビン・コスナー&ロビン・ライト・ペン。
新聞のコラムニスト、テリーサ(ロビン・ライト)は、海岸で手紙の入った瓶を拾う。
妻に宛てたその手紙を読み、その誠実な愛情にうたれた彼女は、手を尽くして
その手紙を書いたギャレット(ケビン・コスナー)を探し出した。
ギャレットは、亡くなった妻を忘れられずにいたけれど、テリーサに惹かれていき、
ふたりは愛し合うようになるわけですね。
ありがちかな、とはおもったけれど、それでもロマンチックですてきなお話でした。
でも、でも、あのラストは悲しすぎるよ〜! ビデオ見ながら、「うそ〜!!」と
叫んでしまいました。
ギャレットの父役がポール・ニューマン。彼がすごくよかった。あえて言葉には
しないけれど、いつも息子のことを心配し、心から愛している姿に涙なのでした。
そして、やっぱり、ケビン・コスナーはかっちょいいのだった。
                                (2000年2月 ビデオ)





























ペイバック
原作が「悪党パーカー」だけに、主人公は悪いヤツなのでした。
ポーター(メル・ギブスン)は、知人ヴァルと共に中国マフィアの金14万ドルを
横取りする。山分けにするはずだったのが、裏切られてすべてを奪われてしまう。
ポーターは使える策をすべて労して、その金を取り戻そうとするわけです。
悪いヤツvs.もっと悪いヤツ。お互い容赦がない。痛そうなシーンがいっぱいです。
たった7万ドルのために、ポーターは血だらけ、ボロボロになりながら戦う。
ラストは、なるほど〜、頭いいな〜、とうならされちゃいました。
メル・ギブスンは、正義の味方じゃなくてもかっちょよいのだった。
なかなか気分爽快な作品でした。
                                  (2000年2月 ビデオ)