アメリカ周遊(1990)
1990年8月5日から8月15日まで、友人とふたりでアメリカ周遊の旅に出かけました。
某旅行代理店の添乗員同行パックツアーです。
NY→ワシントン→ナイアガラ→ラスベガス・グランドキャニオン→サンフランシスコ→LA
というコースを11日間でまわるという、かなり欲張りでハードな日程でございました。
★雨・・・★ アルバムを見る
ニューヨークは雨でした。雨に煙る摩天楼。まるで映画を見ているようで、いきなり
うるうるしてしまいましたです。高層ビルばかりで、建物の色もレンガ色や黒っぽいものが
多くて、NYの町並みはどんよりと暗い感じ。何とも言えない雰囲気がたまらなかったです。
フェリーに乗って、マンハッタンとリバティ島をまわるというツアーがありました。薄日の
射す中、フェリーは出航。マンハッタンが次第に遠くなり、やがて前方には自由の女神が。
そのころからお天気があやしくなり、そろそろ自由の女神像に最接近という頃になって、
いきなり土砂降りの雨。ほんとに、バケツをひっくり返したような・・・。
その後、雨雲は我がフェリーと行動を共にし、マンハッタンに戻る頃になってようやく
どこかへ行ってくれたのでした。まったく・・・。
★ワシントンD.C.★ アルバムを見る
NYからアムトラックという列車に乗ってワシントンD.C.に入りました。
バスで、市内観光。アーリントン墓地やリンカーン記念堂、国会議事堂、スミソニアン博物館
などをまわりました。ワシントンの市街は国会議事堂より高い建物を建ててはいけないことに
なっているそうで、そのせいかとても明るい街でしたね。緑もたくさんあって。
リンカーン記念堂の巨大なリンカーン像は国会議事堂の方を向いていて、きちんと政治が
行われているか見張っているのだそうです。
★ナイアガラの滝★ アルバムを見る
ワシントンのダレス国際空港(「ダイハード2」の舞台になっているところですね)から
バッファローへ、そしてそこからバスで国境を越えてカナダに入りました。
ほんとは入国審査を受けなくちゃいけない訳ですが、日本人の団体さんということで係りの
人がバスに乗り込んできて何人かのパスポートを確認しただけでそのまま入国できました。
いちいち一人ずつやっていたんでは、どうにもこなしきれないということだけど、よほど
日本人は信用されてるんですね。
国境を越える橋の上から滝が見えてきます。
バスを降りて間近で見ると、すごい迫力。じーっと見てると、そのまま吸い込まれそうに
なって非常に危険です。
「霧の乙女号」という遊覧船に乗って滝のホントに近くまで行ったんだけど、もう、水しぶきが
すごくて目あけていられません。レインコートのようなものを貸してくれるんだけど、全然
用をなしていませんでした。びしょぬれ。
今ふたつある滝は、むかーしはひとつで、ずっと下流にあったんだそうです。それが水に
浸食されて途中でふたつに別れて今の場所になったんだそうな。ってことは、また
何十年か後に行ったら、姿は変わっているのでしょうか。自然の力ってすごいね。
★地獄のグランドキャニオン★ アルバムを見る
思えばホントに地獄のような一日だった。ナイアガラのホテルを朝6時に出発し、それから
8時間の内に飛行機3台乗り継いで(ワシントン→シカゴ→デンバー→ラスベガス)、
ラスベガスへ到着。それまでは涼しくて快適だったのに、いきなり38℃!
現地のガイドさんに、「これでも涼しいほうですよー」とか言われたりして・・・。
到着してすぐにバスで目指すは遊覧飛行用セスナ乗り場。窓の外は、見渡す限りの砂漠。
広いよー。
セスナは9人乗り。パイロットのおじさんと記念撮影の後、いよいよ出発。シートベルトを
しっかり締めて。気持ち悪くなったら、目の前に袋があるからねー、なんて言われて
笑っちゃった。このときはまだ笑っていられたのね・・・。
さて離陸。5分もしない内にやめときゃよかったと思ってしまったよ。
すごいんだもん、揺れが。
そのうちあっちこっちで雷雲が発生しちゃって、目の前とかすぐ横で稲妻が走るんだ。
ホントに手が届きそうなところで。あれ直撃されたらヤバイよなぁ。
はじめの頃は写真撮ってたんだけど、そのうちカメラ持つ力もなくなっちゃった。隣に座った
友人の手からはカメラが落ちた。でも彼女は飛行機降りるまで気が付かなかったらしい・・・。
とにかく、もう、写真なんかどうでもいい、グランドキャニオンなんかもうどうでもいい、
早く帰りたい、もう、そんなことばっかり考えてた。
往復1時間半くらいだったでしょうか。生還できてホントにラッキーだったと実感しました。
★ラスベガスでしやわせ★
グランドキャニオンから無事生還した後は、ラスベガスのホテルへ。当然のことながら
カジノがある。まあ、ギャンブルには興味ないけど、たまった小銭を片づけられるし話の
ネタにも、ということでスロットマシーンに挑戦。25セントのマシーンでやったんだけど、
いきなり2枚出てきて、ラッキー。よろこんでレバーを引く内に、残り1枚。えーい、とやったら
また2枚出てきて、これはついてるかも、ってんで調子に乗ってまたレバーを引く。
な、なんと10枚も出てきてしまった! すっかり有頂天。
その後は全然で、あっというまに使い果たしてしまったんだけど、25セント10枚くらいで
喜ぶワタシはお手軽なヤツだと思ってしまいました。
★時差ボケ・・・?★
ラスベガスを発つ朝、これまた集合時間が早かったんですね。で、5時ころには起きて
食事を済まさないといけないと思って、友人とふたりがんばって起きました。
ホテルのレストランでミールクーポンを出し、朝食を頼む。ちょっとウェイターさんが怪訝な
顔をしてたんだけど、深く考えずに待つ。なかなか来ないんですね、料理が。
早くしないと集合時間に遅れちゃうよ、とふたりで焦ってきた頃、ようやく料理が運ばれて
きました。急げー、ってんであわてて食べていたら、同じツアーのご夫婦がやってきて一言。
「あらー、ずいぶん早いのねー」。
えっ? もう集合時間間際だと思っていたのに・・・。
なんと、ラスベガスに入ったときに時差1時間分、時計を直し忘れていたのだった・・・。
朝4時に朝食たべにくる変な日本人、そりゃ、ウェイターさんも変な顔するよね。(^_^;)
★サンフランシスコの名物・・・★ アルバムを見る
さて、ラスベガスを後にして、大好きな西海岸サンフランシスコへ。
サンフランシスコは霧の街。
ツインピークスという、ダウンタウンを展望できるところがあるんだけれど、霧で真っ白。
何も見えません。ゴールデンゲートブリッジも半分しか見えません。
フィッシャーマンズワーフから憧れのケーブルカーに乗りました。ところが、5分くらい
乗ったところで降ろされてしまいました。
どうも、事故があってダウンタウンの方へは行けない、ということだったらしいんだけれど。
そこから2ブロック先に停留所があるからそこから乗ってくれと言われたんだけど、
ちょっと散歩でもしようということで、ホテルまで歩きました。
しかしなー、サンフランシスコの場合、ちょっと散歩、というわけにはいかないのでした。
坂が多くてね。いい運動になりました。
★ダイアナのこと★
今回の旅行の3大イベントは、ナイアガラ、グランドキャニオン、そしてヨセミテ国立公園
でありました。
ナイアガラはともかく、グランドキャニオンがちょっと悲惨だったので、その分
ヨセミテにかける期待は大きかったのです。
ところが! ちょうどワタシたちがNYについた頃、フロリダの方にダイアナが
来てたんです。イギリスのダイアナさんではなくて、ハリケーンの名前です。
それが、どういうわけか、ヨセミテの方まで影響してきて、このダイアナ、雷を落として
くれたらしいんですね。
で、山火事が起きて、ヨセミテに通じる道路は全部封鎖。ひどいぢゃありませんか。
仕方がないので、ワタシたちはサウサリート方面へ行くツアーに参加しました。
ヨットハーバーなんかがあって、雰囲気のいいところです。
カリフォルニア大学バークレー校にもお邪魔しました。
すごいですねー、これが大学とは、って感じです。広い敷地内にいくつも建物があって、
どれも博物館みたいなんですもん。
こんな学校だったら、ワタシももうちっと一生懸命勉強したかもなー、なんてね。
★ディズニーランド★ アルバムを見る
旅の最後はロサンゼルス、もちろんディズニーランドへ。
この年、ディズニーランドは35周年ということで、かなり混雑してましたね。
ちょうど夏休みの真っ最中ということもあったし。
ツアーだったので、パークにいられる時間はほんの少し。その限られた時間の中で
がんばっていろいろなアトラクションを体験したけど、一番のお気に入りはスプラッシュ・
マウンテンでした。
これはすごかったですねー。びしょぬれだし。当時TDL(東京ディズニーランド)にはなかった
ので、かなりエキサイトしてしまいました。
パレードも、日本の人とは違って、みんなノリノリなのね。一緒に踊りだしちゃったりして。
とても楽しく過ごせました。
今回の旅行は、ツアーということでほとんど団体行動。まわりは日本人ばかりで、アメリカに
いるんだという実感がなかなかわきませんでした。
トラブルの心配などはなくて、楽は楽だったけど。
次回はもっと自由に行動できるような旅行にしたいなー。
と、思ったふらめんこなのでした。