名古屋市南区白毫寺の万葉歌碑
名古屋市南区岩戸町の白毫寺(びゃくごうじ)の中に巻7-1163の万葉歌碑があります。門をくぐり入っていくと、本堂の南側(左側)奥に下の写真のような「年魚市潟景勝の地」の石碑が目に入ります。歌碑は、というと、写真をよく見ると、その石碑の左側の木立の中にあることがわかります。
下が、その歌碑です。
歌
年魚市潟(あゆちがた) 潮干にけらし 知多の浦に 朝漕ぐ舟も 沖に寄る見ゆ (巻7-1163) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(大意) 年魚市潟(あゆちがた)の潮が引いたようだ。知多の浦に朝漕ぐ舟も 沖に寄っているのが見える。
年魚市潟(あゆちがた)は、名古屋市熱田区、南区一帯を指し、知多の浦は、名古屋市南部から東海、知多市に広がる伊勢湾に面した遠浅の海岸を指すそうです。白毫寺は、現在高台の住宅街の中にありますが、当時は海岸線が近くにあり湾が一望でききたものと思われます。
所在地
名古屋市南区岩戸町 白毫寺 (→ 地図の+マークの辺り)
行き方
名鉄本線呼続(よびつぎ)駅から南へ600m程の高台の上に白毫寺があります。