<第二部>



 一夜明けて。美しいブレンダンと過ごした後(爆)
ブレンの夢でも、と思っていた訳ではないが夢は見た。
でもブレンダンは名のみの登場だった。うーん、残念。
しかし、生ブレンを見たという実感があまりない…。
やはり台本通りに演じていると思うからか、
“生”ではあるが“素”のブレンではないと思うからか…。
映画を見ているような感じなのかも。
そんなことを想いながら1日を過ごす。
観劇は一回だけの予定だったが、夕方時間が空いてしまった。
そんなことってもったいない。
何もせず過ごすくらいならもう一回見たい!!
連れにはかなり止められるが、振り切って独りで出る。

おっとその前に、初日の打ち上げパーティがあったという
ホテルを写真にとっておかなきゃ。
ピカデリーで降りて、劇場とは違う方向にちょっと行ったところにあった。
白い壁に黒い入り口。風に旗がはためいてとても立派なところだ。
威風堂々という感じ。

あぁ、また時間が無い。ダッシュ!
窓口に行って問うと席はあるという。ラッキー☆ミ
でもカードを出すと、おばちゃんがこれは駄目だという。
ナンデヨ?!何だかとりつくしまも無い。
お金足りないしな・・・やっぱり縁がなかったってことかな。
・・・でもここまで来て諦められない!そうだ、すぐ側に両替所があった。
(ここはLYRICの横の横くらいにあって、
午前二時くらいまで営業してるみたい)
この際レートの事は無視(悪くはなかったよ)。

不足分を£に替えてもう一度窓口へ。
今度はお兄さんの方にする。愛想においては似たり寄ったり…。
こちらの方々は悪気はないが、おおむね無愛想だ。
まぁ、でも買えたけど(選ばせてはもらえなかった(T_T))。
列は同じだが今度は真正面の席だ。
また開演ぎりぎりになってしまった。
うっ、今回は立派なチケットなのにまた写真は撮れず、
あっという間に半券になってしまった。

今日も客席はほぼ満員。なんだか嬉しい♪
昨日よりは若干若い人も多い。数人の日本人もいたような。
しかしショックなことに私の前の席が非常に背の高い男性だった。
舞台中央の演技はちょっと見にくい。
さて、自分でも意外なことに昨日観た時より、ずっと台詞が耳に入る。
イギリスに入って数日、耳が慣れてきた証拠だろう。
もちろん、内容は昨日と同じだ。
ブレンは今日も美しいし、熱のこもった演技だ。
でも、でも…ブレンと目が会う回数はずっと少ない。
あぁ、やっぱり左側が特等席なのだわ(T_T)。
今度はフランシスとも目が合うが、
彼女はハイテンションなのでちょっと怖い。

昨日と違うところは…私の体調かな。
始まったら安心したのか、集中力が続かない。
所々記憶も無いし、舟をこいだかも…。ブレンダンごめんなさい(^^ゞ。
覚えている部分ではメイを引き離すところでは昨日より高く上がってたし、
降ろしてから揺すっている。
ブリックの演技や泣き方とかも細かい点では違っている。
今日は涙や洟を襟元で拭いたりもしている。

劇中の歌声は昨日より大きかった。
「You give me a kiss...moon」と聞こえたんだけど、
あってるかしら(自信なし)。何の曲かは今日もわからず。
あ、そうそう。フランシスは昨日も今日もちょっと鼻を掻いたりしてた。
昨日赤面したビッグダディの台詞は今日はなかったように思った。
ブリックがあまりに肩を震わせて笑いをこらえているのでアドリブかなと
思った所は、今日も同じ笑い方だった。演技だったのね。

ラストの2人の演技は今日も今一つ良く解らない。
(2人の演技が悪いわけじゃないです。演出かな。
まぁ英語もわかんないし)
ブリックの表情は曖昧なままだし、
今後の2人のイメージが湧かないのよねぇ。
果たしてうまくいくのか、いかないのか…。

カーテンコールが始まった。登場の仕方などは同じだが、
今日は正面席なのでブレンがとても良く見える!やった〜〜〜!!
やっぱり大きい…そして満面の笑顔だ。
歯を見せてニッコリしている。やはりとても誇らしそうだ。
出演者が二階に合図をしているような…。
昨日と同じくビッグダディが大きな拍手を貰っているのを、
嬉しそうに見ている。
引っ込む前に自分でも2、3回手を叩き
(今日の方が満足しているということか?)
会場に向かって一瞬目礼をする。
うーん、ますます日本的☆
私も手が痛いほど一生懸命拍手をした。
ブレンダーン、ありがとーーー!!日本にもまた来てねーーーーー!!

帰ろうとしていたら
若い女性達5,6人がどこかに通じるドアの前で
スタッフに止められていた。
何か聞いているようだが、スタッフがスターウェイがなんちゃら、
と答えると女性達が「Oh〜」と残念そうにしている。
ブレン目当てかなぁ。
スターウェイ(って聞こえたけど)って何だろ?花道?
それとも専用の出口から帰るって事?
外に出るとstage doorの付近に
日本人らしき小柄な女性が2人いたみたい。
出待ちだろうな。ブレンに逢えるのかな。いいなぁ。

あぁ、出来るなら私も入り待ち・出待ちとやらがしたかった(>_<)。
駅に向かって走りながら考える。
結局2回観たけれど、
生ブレンを見たという実感はあまりないままだったなぁ。
それでも2回目を観ることで改めて舞台は生物だなぁなんて感じられたし
ブレンは年末まで日々頑張るわけだし、
やっぱり連れを振り切ってでも観て良かった。

満足なような、淋しいような・・・うーん、今日もやっぱり不思議な気持ち
でも、今度こそ本当に私のロンドンは終わったのね…。
ブレンちゃん、また逢う日まで。いつまでも待ってるわ♪(完)





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