「恋のドッグファイト」

〔ブレンダンは語る〕
 この映画の監督、ナンシー・サヴォカに主役のリヴァー・フェニックスを紹介された。握手したら、彼が「一緒に仕事しなかったのが残念だ」って言ったんだ。すごく印象に残ってる。撮影終了のパーティの時に、また少しだけ彼と話をした。フロリダの家の電話番号を教えてくれたよ。僕からはかけなかったけど・・・。彼が死んだ時はとても悲しかった。家族が催した追悼式に出席したけど、何も言えなかった。ただ、そこに居たかっただけなんだ・・・。

               

「青春の輝き」


デイビッド・グリーン
〔プロデューサー、シェリー・ランシングは語る。〕
  主役のディビッドをやる俳優がどうしても見つからなくて、毎晩眠れなかったわ。いっそ、主人公をアニメのキャラにしてしまおうか・・・とまで考えてしまった(笑)。ある日、オフィスにブレンダンが入ってきたの。彼を見た瞬間思ったわ『・・・ディビッド・グリーンがいる・・・』って。ジェームズ・ディーンのような雰囲気で、乱暴なところもあるけど、とても繊細な部分を持ってる・・・まさにディビッドそのものだった。
〔ブレンダンは語る〕
 (キス・シーンについて)・・・皆さんが映画で見ているシーンは、だいたい6〜7回目のテイク・シーンなんだ。カメラの角度や照明を変えて何回か撮るわけ。極めて技術的なことなんだよね。まあ、実生活でのキスとほとんど変わらないよ、カメラと百人くらいの人が周りにいること以外は・・・。
あっ、それと、相手役の女の子は、いつも台の上に立ってるね。

「原始のマン」

原始のマン
〔ブレンダンは語る〕
「青春の輝き」で、とてもシリアスで緊張した演技を強いられたので、正直言ってちょっと滅入ってたんだ。そこへ、「原始のマン」のオーディションの話が来たんで、飛びついたよ。会場に行くと、スーツを着た応募者が大勢いたけど、僕は、植木鉢とダンスしたり、葉っぱを口の中に押し込んだりしてた。“僕って自然児だろ?”ってアピールしたかったんだ。・・・(その成果があって、125人の中から選ばれたのは周知の通りですよね)
<リンクが食べたもの・・・>
  口の中に入れたものはほとんど大丈夫だったよ、シェービング・ローションなんかもね。カエルはゼラチンで作ったものなんだ。バス・ビーズ(バスタブに入れて泡立てる石鹸)みたいなものをリンクが食べるシーンがあったでしょ?あのシーンで、僕は片手いっぱいのビーズを口の中に入れたんだけど、それがだんだん溶けてくるのがわかって・・・本物のバス・ビーズだったんだよー!


「きっと忘れない」


モンティ
〔パトリック・デンプシーは語る〕
 ブレンダンは、驚くほど集中力があるし、よく訓練されてるよね。責任感も強い。彼と共演できてほんとに楽しかった。彼と同世代の俳優で、彼みたいな人は他にいないんじゃないかな。力のある、典型的な主演俳優だね。
〔ブレンダンは語る〕
 撮影に入る前、2週間のリハーサル期間があって、共演のモイラ(ケリー)、パトリック、ジョッシュ(ハミルトン)達とお互いを良く知り合える事が出来た。こういうことは、普通なかなか出来ないんだよ。みんなで、ハーヴァード大学に1週間ほどいたんだ。


「ハードロック・ハイジャック」


チャズ
〔エイミー・ロケイン(=ケイラ)は語る〕
 ブレンダンは、信じられないほど情熱的なの。女性は、そこに魅力を感じるのよ。態度が悪いなんていうことも全然ないし・・・これって、ほんとに素晴らしいことなの。男優は大勢いるけど、彼みたいな人ってそんなに居ないと思う。
〔ブレンダンは語る〕
 役作り?・・・う〜ん、ギターのコードは一応4つだけ覚えたよ。それと、毎朝30分、Pearl Jamの曲に合わせて叫んでた。(監督は最初、ブレンダン本人に歌わせるつもりはなかったらしい)おかげで、ラストのコンサート・シーンでは、僕自身の声で歌うことが出来たんだ。(サントラCDにもちゃんと収録されてます!)


「スカウト」


スティーヴ
〔アルバート・ブルックスは語る〕
 謎めいた過去を持つエキセントリックなルーキーのスティーヴ・ネブラスカ。彼を演じるのはブレンダン以外にはいないね。他の人が演った方がいいような役でも、恐れずに入り込む・・・はっきり言うけど、彼はちゃんと演技してるんだ。ブレンダンは実にまっすぐな男だね。メキシコで15時間働いた日があったんだが、子供達が彼のそばに来た時、ブレンダンは、一度だって笑いかけたり手を振ったりしなかったことはなかったよ。素晴らしいことだ。
 ブレンダンは、自分がどんなにおもしろいヤツなのかわかってないんだ。彼はシリアスな俳優だよ。でも、とってもひょうきんなんだ。歌手としてはどうかって?そうね、歌手としての「演技」もうまいね。《←わざと音をはずして歌ってるらしいことを指して言ってるのでしょう》
〔ブレンダンは語る〕
 (本当の運動能力について訊かれて)・・・ははは、僕は牛みたいに強いよ!。野球はリトル・リーグの時にやっただけだ。ほとんどべンチ・ウォーマーだった。この役のためにピッチングを習ったんだけど、コントロールが全然なくってね。見ている人は皆、よそへ行っちゃうんだよ。僕がワインド・アップを始めたらボールをぶつけられる危険があるからね。


「聖なる狂気」


ダークリー
〔ブレンダンは語る〕
 この物語は、森の中で見つけられた青年が少しずつ正気を失っていくというもので、ギリシャ悲劇のような感じの作品だ。何かが起こるということを誰もがわかってるのだけど、後ろに下がってそれが起こるのを見守るんだ。恐ろしく暴力的な行動であっても、それを通して、ある意味での罪のあがないがなされている。こういうお話は、今まで文学や戯曲の中で繰り返し語られてきたものとほとんど変わりがない。時計がカチカチと時を刻むのがわかるよ・・・「爆発」か「破壊」かの何れかに向かって。


「Dear フレンズ」


ベトナム帰り
'99年末に発売された「Marie Claire」誌12月号は、デミ・ムーアが責任編集しているのですが、その中に、有名男優の手相を見るコーナーがありました。ブラピを始め、そうそうたるメンバーの中にブレンダンも含まれており、なぜか、なぜか〜?ブレンダンの手形だけ実物大で1p使って載ってるんです!(もちろん、ワタシは狂喜乱舞して買いました!時々、そっと自分の手を当てては一人でウフウフ@@してます・・・)これを、「えこひいき」と見るか、ただの偶然として見るか??・・・でも、やはり、デミが編集してるからには、デミ自身の意見もきっと反映されてるのではないかな〜?なんて想像した次第です。



「くちづけはタンゴの後で」



ビル!
〔ブレンダンは語る〕
 (シャーリー・マクレーンとの共演について)
  彼女は伝説の人。夢が叶ったような、僕の人生でこれ以上無いというほどの、とてつもなく素晴らしい経験だったよ。嬉しいことに、未だに仲良くしてもらってる。ほんとに、たくさんのアドバイスをしてもらった。ただ一つ文句があるとすれば、プレミアの夜にレポーター達の目の前で、僕の髪をくしゃくしゃにしてくれたこと!僕のこと、子犬か何かと思ってるみたいだね。




「ジャングル・ジョージ」



ジョージ
〔レスリー・マンは語る〕
 私、ブレンダンが大好き!もう、ボーイ・フレンドには白状しちゃったんだけどね、ブレンダンとごく近くで演技するシーンでは、(あまりにステキなので)時々あたまがボーッとしてくるのよー。
〔ブレンダンは書いた!〕
 (撮影合間にフラッと寄ったお店・・・)Hollywood Reporter誌、'97、5月号より、ブレンダンが書いた記事

 『まるで神の意志に導かれたように、Elixirと出会った。雨の日が続いた去年の12月、“ジャングル・ジョージ”撮影の合間に、僕はメルローズ通りをズブ濡れになって彷徨っていた。街のカフェやお店のショウ・ウィンドウに鼻を押しつけながら、賑やかな季節の飾り付けを眺めて・・・どれにも「クリスマス休暇のため閉店」というお知らせ付きだった。ジャングルでツタからツタへ飛び移っていた後なのでフラフラしてはいたが、クレジットカードはあるし、僕は必死になって、雨を凌げる場所とホッと一息付ける飲み物を求めていた。何処にもない・・・と思っていたら、明るいオレンジ色で書かれたElixirという文字が、蜃気楼のように現れた。その文字の意味は僕も知っている。薬や調味料として使われている良い香のする液体のことで、あらゆる病を治すと信じられている。もう恐れることはない。僕は、トラクター・ビームに捕らわれたように、店の入り口に吸い込まれて行った。
 幻ではなかった。オアシスと言っていい。僕はオーナーのジェフ・スタインや、teas & tonics バーに座っていた感じのいい店員達に迎えられた。バーでは、“調合”の達人バリー・オバーマンが“マイティ・ジョー・ヤング”を作っていた。これは男性の・・・なんて言うか・・・“持続力”というのがぴったりくるかな?・・・を復活させる特性を持ってる。すんなり喉を通ったので、僕はもう一杯飲んだ。そして、胸をドンドン叩きたいとか、そこら辺のたる木に登りたいといった(社交上、あまり優雅とは言えない)衝動を抑えながら、引き続き店の中を探検した。店は設備が十分に整っており、何十種類もの貴重なハーブやお茶、香油にろうそく、そして本などが、僕を大いに楽しませてくれた。親切な漢方医がすぐ側にいるし、コンピューターは辛抱強く質問を待っている。入り口から遠くないところに秘密の屋外庭園があり、静かな泉で仕上げられている。そこでは、特別に煎れられたポットのお茶を味わうことができ、たった一杯の飲み物を神聖なものにしてくれるのだ。
 僕は“Golden Monkey”と言うお茶を一箱、買って帰った。』

【注】Elixirというのは、ウェスト・ハリウッドにある、有名なトニック・アンド・ハーブティショップのことです。



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