ジョニー・ラム in 「完璧なる殺人」
(From パーフェクト・クライム)の巻



・イノセント度☆☆☆☆☆
・バトル度★★★☆☆
・ダンス&シング度☆☆☆☆☆



<豆コメント>
光と影を巧妙に配したカメラワーク、そして雰囲気を盛り立てるジャジーな音楽ともに
オムニバスにとどめるには惜しい程のアーティスティックな1本。
ひたすらに妖しく、なまめかしく、完璧なまでの美しい身のこなしで挑む“裏街道ブレン”の真骨頂。
ワタシはこの淫靡なブレンを待っていた〜!
女性を一切からませない展開が、よりブレンダンの美しさを際立たせていると言えましょう。
今宵は部屋の明かりを落とし、どっぷりと殺し屋ジョニーの美貌と毒牙にかかるべし。



◆第1のツボ:
オープニングを彩るエレベーターボーイ・ジョニー。白いシャツに黒いタイをスルスルと結んでいくしなやかな指、すばやく編まれる靴の紐、赤い制服に身を包んだ彼は・・・ダドリー!!、、、じゃなかった、昼間の顔のジョニーである。何一つ無駄な動きのない寡黙な演技でこれからの展開に期待を持たせます。エレベーターを降りる常連客の「Have a nice evening.」に答えるジョニー、「Thank you sir, 行ってらっさー」って聞こえるんですが。(爆)

◆第2のツボ:
見事なまでの身のこなしで、夜の顔に変身するジョニー。カフスを止め、チーフを身につける所作は芸術的ですらある(どうしよう、吹き替えだったら)。妖しく光る暗い瞳にタメ息連発。早くも“殺し屋ジョニー”の犠牲者第一号でございます。

◆第3のツボ:
ポールのプレゼントに「きれいだ。」のジョニー。恋人ポールとの妖しく濃密なワンシーン。同性愛ゆえの濃さに反し、冷たい瞳の横顔がトリハダものである。きあぁ、ジョニーの唇が男にぃぃぃ〜っ!の瞬間の「パクっ」、そしてベッドへ押し倒す長いおみ足でのケリ一発に殺(や)られたファン多し。サディスティック・ジョニーが心の奥底に潜むM魂を揺さぶっちゃいます。くれぐれもご注意を。

◆第4のツボ:
アイボリーのスーツを颯爽と着こなすホワイティ・ジョニー。顔とスーツの色の差ナシ。ホワイトスーツをここまで着崩せるとはさすが、さすが。クールで切れ者のジョニーが放つ真っ直ぐな視線と静かな口調はフェロモンビーム炸裂!!こりゃ男だってマイるわけだ。バーのカウンターで飲み干したグラスを滑らす長い指にも見惚れます。

◆第5のツボ:
「ゆっくり酒でも飲もう」のジョニー。ポールに手をかける夜、束の間のアンニュイな「ロマンス」。ウイスキーボトルを見せるしぐさ、グラスを取り上げる手の動き、スーツの襟をただす指の運び――何でそんなに美しいのだ〜。冷酷と甘美がここまで両立し得るとは・・・。完璧なるジョニーに喝采。





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