ブレンダンちの二人の「レディ達」!

ワイリーちゃんと〜ルーシーちゃんと!
(左・ワイリーちゃんと、右・ルーシーちゃんと)


「Interview」誌、June,2000より


Sam Hamm:「ちょっと相談に乗ってよ。今度、ビーグル犬を飼い始めたんだけど、どうやってしつけたらいいかな?」
Brendan Fraser:「そうだな〜、ナバホインディアンに古くから伝わってるやり方で、泣いてお願いする・・・っていうのがあるんだけど。(笑)君も知ってるように、、僕がチワワを手に入れたのは、『Monkeybone』撮影中だった。」
SH:「どういう方法で?」
BF:「男の子がひとり、駐車場に向かう出口の所に立ってたんだ。このくらいの犬が入るくらいのカゴを持ってるんだけど、その子は、中に入ってる子犬よりも頼りなげに見えたよ。そのチワワがワイリーとうまくやっていけるかどうかわからなかった。でも、『やってみるか!』って感じで、彼と取引きしたんだ。・・・財布の中の現金を全部出して、--60ドルくらいだったかな--『その犬を貸してくれる?』って言った。そして家に連れて帰ったわけ。今はもう、ワイリーとルーシーは親友同志だよ。」
SH:「仕事のことを話そうよ。近頃の俳優って、自分に適してる役を見つけようとする傾向があるけど、君は様々なジャンルで大成功してきたよね。」
BF:「すべてのことが少しづつできればいいんじゃないかな。僕は、自分の好きなもの全部が結びついてる作品を捜してるんだ。」
SH:「『ゴッド and モンスター』での君がいかに素晴らしいかを観て、たくさんの人がショックを受けた。それに、『ハムナプトラ』でも、『Monkeybone』でも、君は驚くほど的確な演技を見せてくれたね。基本的に、想像するしかないような役柄なのに・・・。」
BF:「どうもありがとう、サム。」
SH:「何か特別なテクニックがあるの?それとも、ただ幻覚に陥りやすいだけなのかな?」
BF:「(笑)答えはイエスだよ。多分、『恥知らずになること』と『危険を冒すこと』と『素晴らしい脚本』が一緒にならなければ出来ないことだと思う。・・・犬の声聞こえた?」
SH:「ああ」
BF:「OK。きっとルーシーだ。誰かドアのところにいるんだろう。僕が一人で勝手なことしてるから、飽きちゃったんだ。」
SH:「へえ〜、チワワにしては大きくて愛想の無い声だね。『Monkeybone』についてちょっとだけ言わせてもらうと、撮影はもう終わってて現在も制作続行中。君はといえば、『Bedazzled』の撮影まっただ中。僕達がストップモーション・アニメで奇跡を起こしても、きっと『Bedazzled』の方が先に公開されるだろうね。『Bedazzled』では、とても活発なエリザベス・ハーリーと共演してる君が、『Monkeybone』では、ストップモーション・アニメの猿と一緒になって演技してる。」
BF:「セットの中では、あの猿のことをBoogerって呼んでたんだよね。緑色のテープのボールみたいだった。」
SH:「そう、The Green Boogerだ。あんまりストーリーを明かすのはやめにしておいて・・。これは、自分が創ったものに取りつかれる男の話。映画の大部分で、彼は猿の心を持っていて、自分の中にある奇妙な衝動をすべて解き放そうとするんだ。」
BF:「彼は、自分の中にいる猿をとてもうまく出していたと思う。」
SH:「だけど、この映画が僕の自伝みたいなものだって言っても、誰も信じてくれないんだよ。誰もがみんな、自分の中に猿の心を持っているのにさ。」



《注》Sam Hammは映画の脚本家で、「Monkeybone」を書いた人です。



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