行って来ました! 9/11オーストリアへ

リンツ空港  オーストリア〜ブルックナーの旅〜…と名付けた今回の旅は、半年以上前から決めていた。私も夫もブルックナーが好きなので、ブルックナーゆかりの地を訪ね、国際ブルックナー音楽祭を見に行こうというのが目的だ。

ブルックナーとは、ブラームスと時代を友にした作曲家で、日本人にとっては「好き」と「嫌い」がはっきり分かれてしまうような人物だ。こんなマニアックな旅を支援するようなパック旅行はないので、音楽祭の日程調べやコンサートチケットを取ること等は自分たちでやらなくてはならなかった。この面倒なところは私の夫が全部やった(夫は旅行会社的な作業が得意なので(^^;)言い訳ですが)。コンサートのチケットは、現地でとれないと困るので、事前に予約をすることにしたが、海外チケットの予約を受け持ってくれる業者に電話をしても断られっぱなしで、5件目でやっとキトクな業者を見つけて引き受けてもらった。その業者も初めての試みだったらしい。

というわけで、ドイツ語もままならないまま、ルフトハンザドイツ航空で成田を出発した。11時間機内で過ごし、フランクフルトを経由して1時間ほどでリンツに着いた。

飛行機を降りると、辺り一面緑と畑が広がっていて、空港の隣にある牧場(?)から飛行機の到着を眺めている人もいた。そして空港には出迎えの人がびっしりいた。どうしてこんなにいるのかと思ったが、そのわけがすぐにわかった。私たちが案内所に立ち寄り、ホテルに向かうためのバスを訪ねると「バスはない。駅も遠い。タクシーで行って。」と言われた。どうやら、バスは朝一しかないらしい。駅も歩いていく距離ではなかった。これでは迎えに頼るしかないのだ。迎えのない私たちはしかたなくタクシーに乗り、空港から30分くらいかかって、一週間お世話になるマリオットホテルについた。ここはビジネスマンが多く泊まるようなホテルだった。 風景

 ホテルについてすぐ、路面電車や市バスの乗り方を知るためと、ザンクトフローリアンへ行くバス(ブンデスバスという)の時刻表を見に行くために市内に出た。リンツ中央駅につく頃には、だいぶあたりは薄暗くなってしまい、6時になると辺りのお店は閉まってしまったので、その日の夕食はおそくまで開いている駅のレストランでとった。

その後、ザンクトフローリアンへのバスの時刻表を探したが、バスの行き先がたくさんあって目的の時刻表を探すのに苦労した。それにもまして難しかったのはバスの切符の買い方だった。停留所ごとに自動販売機があるのだが、どれを買ったら良いのかわからないし、おつりもでない。たいてい、ドイツ語の他に英語が書いてあるだろうと思っていたのだが、観光地としてはマニアックなせいか、ドイツ語オンリーだった。ニュアンスはわかるのだがいまいちハッキリしない。どうやら短い区間を乗るときは子供料金で良いらしい??ことがわかった。しかし、どこが短い区間なのかわからないので、どこへ行くにも普通の大人用乗車券を買うことにした。この切符でいいのかドキドキしているのに、バスの運転手に切符を見せたりすることはいっさい無い。キセルをしてもわからないぐらいなことに拍子抜けした。

  ここまでわかるのにかなり時間がかかった。本当はドナウパークのお祭りに行こうと思ったが、その元気は二人とも無くなってしまい、おとなしくホテルに帰ることにした。明日からいよいよ観光である。  




行って来ました!へ