2/22〜2/25ハウステンボスへ

 私が毎月購入しているファッション雑誌には、ハウステンボスの写真がときどき載っている。その写真を見ただけでは、外国での撮影にも見えて、こんなきれいなところがあるなら、いつかは行きたいなあと思っていた。
 とくに今年は日蘭交流400年ということで、ハウステンボスではイベントがあり、しかもチューリップ祭の真っ最中とのこと。こういう時でもないときっと行かないだろうと思い、急にハウステンボスに行くことを決めた。先ほども書いたとおり、日蘭交流400年。あちこちの旅行会社からお得なプランは出ているというのに、出発まで一週間もないということと、旦那の趣味が入って3泊4日の旅になってしまった。
 とはいうものの、私はハウステンボスの美しい景色を思い浮かべながら、夫は3月になくなってしまう新幹線の食堂車を堪能しながら、6時間の新幹線の旅を満喫した。  

 博多からかもめ号に乗り換えて長崎に向かい、夜になって予約していたワ○ン○ンホテルに向かった。ワ○ン○ンホテルは私たち夫婦が旅行するときによく利用するホテルで、勝手が分かっているので安心していた。しかし今夜は、ホテルのフロントに行くと、
 「お客様、もうしわけありません。こちらの手違いでお部屋を用意できませんでした。近くのホテルにお部屋をご用意しております。そちらでもよろしいでしょうか?」
とマネージャーに言われ、タクシーで近くのホテルに案内された。
 ついたホテルはモン○レというホテル。パリのホテルのようにこぢんまりとしたかわいらしい外観、入るとすぐ礼拝堂がみえ、中庭はヨーロッパの静かなカフェのよう、部屋の中も靴で歩き回る作り・・・で、近代的ビジネスホテルのワ○ン○ンホテルとはまったく逆だった。こりゃー高いぞ、とちょっとどきどきしたが、朝フロントに行ったら代金はワ○ン○ンホテルに払う代金と同じだった。差額はワ○ン○ンホテルもちなのだろう。

次の日は朝早くホテルを出た。ホテルの礼拝堂には朝日が射し込んでいた。

ホテルを出た後、長崎駅からシーサイドライナーでハウステンボスに向かった。
 ハウステンボスの入り口ではチューリーちゃんが出迎えてくれた。ふにふにと近づいてきて以外とかわいい。

 まずは小さな船で園内をクルーズ。全体を見渡したら、今度は歩いて楽しむ。目の前にはまさにオランダという風景が広がっていた・・・・が、園外は純日本的山々に囲まれているので、オランダ風建物のうしろに山が見えてしまって、やっぱり日本だな、と感じてしまう。というわけで園外を見ないようにして歩いてゆく。 
 チューリップはもちろん、あちこちに花が咲いているし、パレードもある。アトラクションもあるが、それよりも一日散歩するのにとてもいい場所だ。

 お昼を食べてからチーズケーキのお店に行って(メジャーなおみやげらしい)チーズケーキをいくつか購入した。

 中央の広場ではショーが行われ、お面をかぶった顔のデカイ人が出てきた。ショーでここの住人と紹介されていたが、とてもへん。そばにいた女性二人は「あれほしいねえ」「帰って、長崎ではこんなのかぶるのが流行っているんだよ、って言ってみようか」などと作り話をたくらんでいた。

 あちこち歩き、パレスハウステンボスというオランダ宮殿まで来た。中を歩くとなにやら見慣れたブツが。私が以前勤めていたメーカーの製品(消火設備)があったのだ!いたずらしてやろうと手を伸ばしたが、夫に止められた。

 夕方になって、ここの名物であるオークションに参加した。ハウステンボスで購入できる商品のオークションで、だれでもふらりと来て参加できる。ここのオークションは定価から値段を下げていく方式で、自分がこの値段なら、というところでイスの横にあるボタンを押す。
 粘ればどんどん値段が下がるが、できるだけ安くしようと思い、まだまだ・・と待っていると他の人に持って行かれてしまうのだ。これが結構おもしろくて2時間ぐらいそこにいた。

 夕食は奮発してオランダ料理を食し、花火と水上のショーを見てから近くのチューリップホテルに泊まった。
 
 

 次の日は長崎市内をちょっと探索した。
長崎チャンポンを食し、大浦天主堂、グラバー園を観光した。そのあたりはおみやげやさんもたくさんあり、試食の長崎カステラをごっそり奪って走り去る卒業旅行の女子中学生と「あかん、あかんてーー!!」と追いかける引率の先生がいて面白かった。長崎カステラは、お店によって全く味が違うので、いろいろ試食して好みのものを購入した。
 少しだけ長崎を楽しみ、駅弁とお菓子を買って寝台列車に乗り込んだ。飛行機なら数時間で帰れるところを寝台列車。。。まあ、それはそれで楽しいのだが、18時間はさすがに疲れた。

 それから2、3日して長崎ワ○ン○ンホテルから封筒が届いた。中をあけると、ブッキングの詫び状と長崎のワ○ン○ンホテルでのみ使えるコーヒー無料券。気持ちは分かるが、なんとなく考え込んでしまった。
 
 
 
 


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